- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838714322
感想・レビュー・書評
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現地へ行き、その空気を感じ、自分のみたものを
レポートするお仕事。
奥尻島震災、
田中角栄ロッキード事件について新潟の人の話を聞く、
イメルダ夫人の逃亡後のインタビュー、
ザイールの自衛隊の人道的支援の取材で出会った傭兵あがりのコーディネーター、
和歌山カレー事件と保険金殺人事件の容疑者とのインタビュー、
ロスの日系老人ホーム、
クリントン大統領単独会見、
エイズの内側と外側、
カンボジアとザイールの難民キャンプ、
小泉首相初訪米、
グラウンドゼロ一年後の取材、
北朝鮮での取材、
ベトナム戦争10年後に写真のモデルになった人を探す旅
まぁ、どれひとつとっても、非常に読み応えある
かつ、安藤さんの語り口が軽快で楽しく読みやすい
けれど、色々な現状、過去にあった出来事などを
ものすごく感じられる
ジャーナリスト志望の子はもちろん、
多くの中高校生に読ませたい一冊。
もし、私がこの本に中学生の時に出会ってたら、
人生変わっていたかも…というぐらい
色々考えさせられた。
おススメです。
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スーパーニュースを毎日見てるのでずっと気になってました、安藤優子さんってどんな人なのかって。
本を出してることは知ってたのですが、たぶん無いだろうなぁと思いつつ、ダメもとで検索。
ありました!点訳も音訳もされてました。
こういうときって嬉しくなるよね。
さてさて、この本は安藤さんが色んな事件・自己・出来事の現場に行って感じたエピソードが書かれています。
安藤さんがすごく現場を大切にしている理由、それはそこにしか無い空気が一番の情報だと思うから、というようなことを書いてました。
そういえば東日本大震災のときもずっとニュースを読んでたのに、あれっと思ったら現場からリポートしてたな、と思い出しました。
この本が書かれたのは10年ほど前なので、私がはっきり憶えていない事件もたくさんあった。
奥尻島の震災、和歌山のカレー毒物混入事件、田中角栄のこと、ベトナム戦争、そして私もはっきり憶えているアメリカの同時多発テロなどなど…。
現場に行って何をどう感じたか、何を見たか、そのときの状況がすごくリアルに描かれてて面白かったですね。
取材で乗ってたヘリコプターが墜落したり、アフリカの難民キャンプで怖い思いをしたりというエピソードを読んでいると、ジャーナリストって命がけで仕事してるんだな、ということが伝わってきました。
そして事件・事故に巻き込まれた人にインタビューをしているとき、マイクを向けている側も深く傷ついているんだな、と思った。
直接的な言葉では書かれていなかったけど、そう感じました。
そして新年を持って仕事をしている安藤優子という女性、すごく素敵だなと思った一冊。 -
学生時代に読んだ「あの娘は英語がしゃべれない」が
面白かったので、それとの比較では、うーむ・・・という感じ。
ただ、安藤優子さんの目を通したいろいろな事件、としては
おもしろいとは思います。 -
今後ずっと繰り返し読み続けるべき本だと思い、常に傍に置いています。
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メディアからは読み取れない現場の空気を、安藤さんのすばらしい文章力を通して感じることが出来ました。
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<B>現場がすべて。人間がすべて。</B>
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こう言い切る安藤優子はカッコいい!と私は思います。20年の記録は、見てきたもの感じてきたものが率直に伝わってきて、とてもよい一冊にめぐり合ったな、と私は感じました。第一線を走り続ける人の、決して奢らない文章が私は好きだと思います。<BR>
奥尻島で、NY・グランド・ゼロで、はたまた新潟の田中角栄のお膝元で、ベトナムで…人の思いに触れ、悲しみを見て涙を流す。報道というものは時として容赦ないものであるに違いありませんが、マイクを向ける人間にもまた痛みがあるのだということを、この本を通じて再認識したように思います。<BR>
テレビで見る以上に、波乱万丈で、自分から危険の輪の中に飛び込んでいってしまう彼女の、物事を捕らえる力強さを知って欲しい一冊です。
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(2003年12月29日) -
−本当のことが知りたいから現場に行く−
それは物凄く端的で分かりやすい行動理念だ。読んでいて気持ち良いくらい。小気味良いと言うべきか。
メディアの前面にいる人間の書く物としては随分主観が強い印象を受けるけれど、テレビという媒体を通していない所為か読み手も柔らかく受け取れる。
有事の際に間に物を入れずに物事に直面した人間の、達観しきれずまとめきれずの文章が逆にリアル。 -
アナウンサーの安藤優子さんの自伝〔?〕
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読み物としても、そして生き方・考え方の参考としても要素たっぷりの本でした。安藤さんの意外な一面も知れて、改めて尊敬の念を抱きました。
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