- Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838716517
感想・レビュー・書評
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青山ブックセンターで素直ながらもいい文字の配置でふと手に取った。手に取ってみれば、帯には柴田元幸の賛辞。気になってブックデザインを覗き込めば鈴木成一デザイン室。そんなことだけ確認して購入。このふたつの名前があるってことはもう中身は保証されている。
不思議な本だった。コミック、と言い切れない。詩とコミックが即興で響き合っている。行ごとに散りばめられた詩なしではこのコミックは成立しない。絵と台詞とちょっとした落書きがなければ、この詩を青春の中に置くことはできない。不思議な力がふたつの間に働いている。
気になって調べてみれば、小林エリカという人自体が不思議だ。しばらく気にしてみようと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
充たされることなどないのだから
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詩が良い。
「ここではない、どこか」で書かれた詩が、
「いまここ」この瞬間、日常の風景と、
絶妙に響きあってる、気持ちよさ。
「いまここ」も、「この瞬間」も、一見平凡だけど、詩になることができる。
人の心象の普遍性や、つながりを感じて、嬉しく、そして切なくなる。
でも、ちょっとセンチメンタルすぎる気も・・。
あと、登場人物が「リバーズエッジ」とちょっとだけ、ちょっとだけだけど重なってしまった。 -
¥105
著者プロフィール
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