- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838719402
感想・レビュー・書評
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借りたもの。
観る人を魅了する、ヌードの主題となった物語、その表現するものを解説したもの。取り上げているのは近代西洋絵画。
ヌードの魅力を‘人間という生命のあり方の根本にまつわる表現を含んで(p.18)’おり、画家と鑑賞者双方にとって、何を描き何を見出すかを映し出す、‘心の鏡(p.19)’であることを指摘。
フランス語表現の「小さな死(petie mort)」という、性的な絶頂感、その後に訪れる深い眠り――全面的な無防備、すべてを相手に委ねてしまう、死に近い状態――を表現したヌード表現を多く掲載。タナトスとエロスの世界。
本の冒頭から、足指のフェティシズム、眠れる美女、くびれ――身体のS字効果――、主題としてのトルコ風呂(ハーレム)、接吻、美少年愛、同性愛(男性)、レズビアン(男性不要の官能)、挑発目線、ファム・ファタル……
といった、恍惚とするエロスの本質を要素分解して解説。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルに惹かれて読みました笑
感銘を受けるという感じではありませんが、
深い考察で、勉強になりました。
絵もちゃんと載っているので良かったです。 -
何やらスキャンダラスかつ扇情的なタイトルではあるが、
「裸像」というものを入口にして読者を美術の世界に招く
良書。扱っている絵画作品がきちんとカラー口絵で紹介され
ているのが良い。 -
カノーヴァの彫刻や、表紙にもなってるカバネルの絵など好みの絵がたくさん出てくるので楽しい。
どちらかというと現在本流と考えられている印象派に反対する立場だった人の絵が多いかもしれない?
あと全体的にヌードの話だった。
720 -
く九九ははく九九 はく!ら
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視点が 変わってて おもしろかった。 また 絵画の見方が 変わると思う。
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昔の人も、やっぱり「神話」にかこつけてエロを描きたかったんだよね。ヌード画の歴史がおもしろく、わかりやすく書かれている。
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この絵画のどこらへんがエロスな感じなのか…めっちゃ分かり易く説明してる!実物をじぃーっくり見たくなる(*・ω・`*)
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なんとも挑発的なタイトルのヌードをめぐる近代絵画史の本。西洋絵画史におけるヌードの名作を、その時代背景や当時の反響も含めて解説・鑑賞している。足の指のそりかえりとか、細部をよく見てる。また、もっぱら神話や古典古代を理想化して描くことを口実にヌードが描かれていたのに、19世紀以降になって「現実の女性のヌード」が描かれるようになった流れが興味深かった。マネの「草上の昼食」も、こういう経緯があったから騒がれたのか、と納得。絵画の見方については三浦篤や若桑みどりなどによるいい入門書もあるけど、これもまたお薦めの一冊です。