家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838732418

作品紹介・あらすじ

自分の面倒を自分でみる
これがほんとうの
お金に頼らない生き方

今の私の目標は、最後まで幸せに生きること、
すなわち死ぬまで家事をやり続ける、自分で自分の面倒をみて生きていくことだ。
そのためには身の丈にあった暮らしをすればいい。
歳をとり体が動かなくなったら、食べるものも、着る物も、住まいも、持ち物も、どんどん小さくしていくだけ。
そう考えたら安心だ。
だって増やすことは難しくとも、減らすことなら誰だって実現可能だから。

デフレ・インフレ・不況災害・老後もなんのその
一人一家事の提案。それで全員が確実に救われる!
人生100年時代のまさかの出口戦略


…………
目次

はじめに 家事なんてなくなればいい?  

1 私が手にしたラク家事生活 
   私のラク家事メモ①手ぬぐい一本あれば

2 あなたの家事がラクにならない本当の理由 
   ・その1 「便利」をやめる
   私のラク家事メモ②「洗わない」という究極の選択 
   ・その2 人生の可能性を広げない 
   私のラク家事メモ③いきなり一汁一菜はムリな方へのアドバイス 
   ・その3 家事の分担をやめましょう
   私のラク家事メモ④ゼロから料理を始めるあなたへのアドバイス 

3 家事こそは最大の投資である理由 
   私のラク家事メモ⑤生ゴミ堆肥で「一石五鳥」を体感する

4 老後と家事の深い関係 

5 老後を救う「ラク家事」
   私のラク家事メモ⑥私の「お手伝いさん」たち 
     
6 モノの整理が天王山 

7 実録・人はどこまでモノを減らせるか 
   その1 怒涛のイメージ作り編 
   私のラク家事メモ⑦マジで錆びついていた五感 

8 実録・人はどこまでものを減らせるか
   その2 怒涛の実践編
   ・洗面所まわり編 
   ・洋服編 
   ・台所編 
   私のラク家事メモ⑧結局最後は宅配弁当? 

9 死ぬまで家事  

おわりに 総理、家事してますか? (ラク家事えみ子、政治経済を語る) 

感想・レビュー・書評

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  • ズボラ人間だった私が得た「豊かな暮らし」のコツ ふきん1枚でスッキリ、暮らし縮小化のススメ | 家庭 | 東洋経済オンライン
    https://toyokeizai.net/articles/-/670958

    「これはもうサウナどころではない」高級マンションと洋服と化粧品を手放した50代女性の"毎日が整う習慣" 1日の終わりにふきんを洗って干すのが最大の楽しみ | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
    https://president.jp/articles/-/69465?page=1

    稲垣えみ子「うまく老いて死んでいく方法とは 人生100年時代の醍醐味」〈AERA〉 | AERA dot. (アエラドット)
    https://dot.asahi.com/aera/2023052500062.html?page=1

    『家事か地獄か 』 — 稲垣えみ子 著 — マガジンハウスの本
    https://magazineworld.jp/books/paper/3241/

  • 「人生における最大の相棒を、誰もが好きな「お金」ではなく、誰もが大嫌いな「家事」に変えろ」! 著者が実践している「家事をすることで最低限のお金でラクに豊かに暮らす」とは実際のところどんな感じなのかを、事実に基づいてできるだけ詳しく書い」た書。断捨離のススメ。

    家事を圧倒的にラクにするためのイナガキ流3原則は、「①便利に頼らない、②可能性を広げない、③分担をやめる」。要するに「欲に振り回されず、自立してシンプルに生きる」ことだという。

    「ものを無駄にしたり、ものを使い捨てたり、ゴミを垂れ流したりすることは、実は自分の心をそれだけ荒ませていたのだということに気づく。ものを大切にするということは自分を大切にするということで、環境に優しく生きることは、自分に優しく生きることでもあったのだった」。いい言葉だな。

    断捨離を徹底すると家事が楽になり、家事が楽しくなり、自己肯定感に満ち溢れ、日々楽しく(しかもコスパよく)生きられる。そして老後への備えとしても完璧。頭にすっと入ってくるな。

    今日からさっそく断捨離始めよう! 著者推奨の「人生がときめく片づけの魔法」(こんまり著)も読まなきゃな!

  • ▼感想
    ・家事に焦点をあてながら、著者の目標・在り方・行動についての内容がむちゃくちゃおもしろかったです!

    ・何で母親が家事をしなければならないのか、当たり前となっている疑問に一石を投じて頂き納得しました!


    ▼メモ
    ・私が整理しなきゃならなかったのは、モノより何よりまずは自分の肥大化した欲望だったんである。

    ・モノを処分し暮らしを小さくすることは、泣きながらものを捨てることでも、惨めさに耐えることでもなかった。それは自分を鍛え、進化させることだったのだ。貧乏長屋からは「スキル無き者は去れ」という声が聞こえてきそうだった。

    ・「買い物」こそが最大のムダな家事

    ・ここで良いのだ、自分は自分で良いのだ、自分はすでにすべてを手に入れているのだと思うことができたなら。それだけで、人生は間違いなく一変する。有り余る時間とエネルギーを使って、本当にやりたいことをどこまでもすることができる。

  • 何もかもが便利になり、モノが溢れることが老いを加速させ、孤独を生む。
    環境の変化の少ないシンプルな暮らしの積み重ねが、老後への備えなのだなぁと理解した。

    アメリカの修道女を対象とした研究の話が、とても興味深かった。

    筆者の生活の潔さがカッコよく、将来はこうありたいと思えた。また繰り返し読んでいく。


    ••┈┈┈┈┈好きなフレーズ┈┈┈┈┈┈••

    老いたとて、ちゃんと「自分にできること」さえあれば、どれほど衰えても、人は前を向いて生きることができるのだ。

  • 家事か地獄かって、すごいタイトルですよね。このタイトルでなければ手に取らなかったかもと思うくらいインパクト大。

    最初の方はこれまでの稲垣さんの著作にもあるような超ミニマム生活?がいかに素晴らしく気持ちよいかが綴られていて「いやでもそれ、一人暮しだからてきることだよね」と想っていたら、ちゃんと家族がいたら無理って思ってますよねというところまで話が及んでいてナイス。
    確かに考えかたはナットク。そんなふうに考えたことなかったなぁと目からウロコもいっぱい。

    しかし素晴らしいけどやれるかどうかは別の話。この生活が老後をいかに暮らすかの話に繋がるに当たり、ご両親の話が始まった辺りから本書の核心というか俄然筆が熱くなった感があり読む方もちょっと力が入りました。
    生活術の話とかじっせんするかとかの話でなくて生き方の話だったんだなぁと。
    どうやって生きていきたいかを考えるということなんだなぁと。

    買い物という家事が、家事の中でそんなにいろんなスペックを要するとはかんがえたことなかったけど確かに言われてみればそう。
    そして少しずつしんどくなってきてるの確かだし、我が身を振り返るとネットで買えばいいじゃんって言いつつそこにものすごく時間取られてるのも確かだなあと。
    うん、色々目を開かされましたね。面白かった。
    しかしさっき書いたけど、やれるかどうかは別。私は無理だ。
    でも稲垣さんの今後は見続けていきたいですね。

  • お母様のお話は自分の母と重なる部分があり、思わず涙してしまいました。

    "家事"は生きるのに必須な能力だと思うので
    たくさんの人に読んでもらいたいです。

  • ▽メモしたところ
    ・便利をやめたら家事が楽になった。
    ・ごちそうをあきらめたら全てが手に入った(時間も、エネルギーも、健康も、美味しさも)
    ・料理は調理法別に3種類作る
    ①火を通さないおかず(サラダ、漬物など)
    ②サッと火を通すおかず(炒め物、焼き物など)
    ③じっくり火を通すおかず(煮物、味噌汁など)

    ▽感想
    不要なものを処分して、暮らしを小さくしたことで、便利な家電を手放しても家事が楽になった。

    確かにそうだろうな…と内容や理屈は納得はできるものの、子供がいると家電や洗濯機なしの生活はとてもじゃないけど厳しいのが本音。便利を追求して様々な家電があるけれどむしろそれによって家事をややこしくしているのもあるという、現代に一石を投じた内容でもあると思う。

  • 家事・・・この奥深き悩ましい事柄を稲垣さんはまたしてもばっさり。

    家事にかける時間を減らす。我ら主婦の永遠のテーマと言えるでしょう。

    そんな悩ましい問題すら稲垣さんはあっさりクリア、健康で清潔にご機嫌よく毎日を過ごされているのである。

    「何かに耐えているわけでもなく、何かを目指しているわけでもなく、普通にらくに健康に文化的に生活をしている」のだそうだ。「ものを無駄にしたり、物を使い捨てしたり、ごみをたれ流したりすることは、実は自分の心をそれだけ荒ませていたのだ」ということに気づいたのだと。

    すがすがしいその生き方は素晴らしい、素晴らしいが私には真似はできない・・・

  • いいなと思ったフレーズ
    「家事とは最も確実な自己投資である」ノーリスク、ハイリターン。

    図書館の貸出人気ランキングに入っていたので借りてみました。冷蔵庫、レンジ、炊飯器、掃除機、洗濯機もない生活。究極のミニマリスト。興味深い暮らしではありました。自立したシンプルライフ。頑張らない家事が良いという事で、食事も一汁一菜。食べるのが大好きな我が家とは対極。でも、たまにはいいかも。具沢山味噌汁は立派なおかずなんです。物が多すぎるので、断捨離までいかずとも少し減らしたいな。老後や介護生活を意識した話が出ていたので、もう少し先で読んでいればもっと共感できたかもしれません。

  • 便利をやめることは素晴らしい。
    欲に振り回されず自立。
    シンプルに生きること。
    そうすれば遊ぶ時間が作れる。
    自分でもいられる。
    正にそう思う‼️

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著者プロフィール

一九六五年、愛知県生まれ。一橋大学社会学部卒。朝日新聞社で大阪本社社会部、週刊朝日編集部などを経て論説委員、編集委員を務め、二〇一六年に五〇歳で退社。以来、都内で夫なし、子なし、冷蔵庫なし、ガス契約なしのフリーランス生活を送る。『魂の退社』『もうレシピ本はいらない』(第五回料理レシピ本大賞料理部門エッセイ賞受賞)、『一人飲みで生きていく』『老後とピアノ』など著書多数。


「2023年 『家事か地獄か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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