天才たちの未来予測図(マガジンハウス新書) (マガジンハウス新書 008)

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838775095

感想・レビュー・書評

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  • 斎藤幸平氏、小島武仁氏、内田舞氏、成田悠輔氏、気になる4人は未来に対してどんなことを感じているのだろう?自分では思いもつかない考えに巡り合うために読んでみたい

    #天才たちの未来予測図
    #高橋弘樹
    22/9/29出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本

    https://amzn.to/3ofeTUp

  •  4人の天才たちとは,成田悠輔,斎藤幸平,小島武仁,内田舞。それぞれ,外国でも注目されている日本の知性たちです。
     このうち,わたしが著作を読んだことのある人は,斎藤幸平さんだけ。
     どの方の意見も,説得力に富んでいて,なかなか刺激的でした。

     本書の編集者である高橋弘樹氏は,「おわりに」で次のように述べています。

     この本はぜひ,ゆるめのBGMのかかったカフェや,ヒーリングミュージックのかかった寝室でゴロゴロしながら,読んでいただければと思います。(本書,207ぺ)

     わたしは,テレビが鳴っている様な場所では本は読めないのですが,自宅の炬燵に寝っ転がって,延べ4時間くらいで読み終わりました。そしてそれなりに主張も頭に入りました。編集者の意図が実現されていると言ってもいいでしょう。

  • 4人の今をときめく著名な方々が、インタビュー形式でご自身の主張や考えを展開している書籍。
    内田舞さんのことは知らなかったのですが、知らなかったが故に、読後で1番印象に残りました。
    ネガティブな感情を書き替える「再評価」については、もう少し別の書籍で学んだ上で、ぜひ取り入れたいと思いしました。
    本書に登場する方に興味があるが、今まで考え方や主張に触れてこなかった方にはオススメ。
    他の書籍等で知っている方には、深みは感じられないと感じました。

  • 成田悠輔氏と斎藤幸平氏の話は一度どこかで耳にしたことがあるものだったが、小島武仁氏と内田舞氏は全く知らなかったので、どちらかというと前二人の話を軽く読もうかなと思って購入。
    成田氏は、最近の高齢者への発言で、イメージが頗る悪くなってしまった。まだ謎のままの人だ。ただ、アメリカの富裕層の高校生がAO入試のネタを100万円以上かかる「2週間で多様な経験を買うためのパッケージツアー」に参加して自分をプレゼンすることで合格を勝ち取っているという話は、衝撃を受けた。さもありなんと思っていたので、やはりホントにそうなんだ!と驚いた。日本もそうなりつつある。教育格差はどんどん進む。
    斎藤氏は、いくつか著作を読んでいたので、その復習という感じ。

    予想に反して、存じ上げなかった後半の2人の話が面白かった。小島氏のマッチング理論は、人間が選択していたものを、AIのアルゴリズムが代わりにいかに効果的に行うかを実現する理論だが、既に実際に用いられている例と、これからそれがどんどん用いられていく未来予想を示している。ただ不安なだけだったが、選択のための要素を減らした方が、満足度が高いということや、個人の能力よりも互いの希望でマッチングするという例を聞くと、安心する。とはいえ、悪用はどれだけでもできそうだ。

    内田氏の話は、最も新鮮だった。
    具体的に「再評価」や「ラジカル・アクセプタンス」のことを紹介してくれているのも、とても親切。二つとも知らずにやっているよーと、その行為を分節してもらい、とても気持ちよかった。「ラジカル・アクセプタンス」はラジオの人生相談で加藤諦三センセイがいつも「起こったことは変えられない。これから起こることを変えていきましょう」と言ってるのを思い出した(笑)
    ただ、ネガティヴからポジティブな感情に変わる際に、「感情を生む」扁桃体と「論理的な思考を司る」前頭前野の機能のコラボレーションで起こるというので、誰しもができることではなさそう。しかし、それも練習で身につくとも書かれてあった。 
    さらに、ちょっとした侮蔑や否定的な態度のことを「マイクロアグレッション」といい、「もし社会の固定観念に起因するマイクロ・アグレッションを受けることがあったなら、その社会から向けられた無意識の期待を堂々と裏切って、自分らしく生きてもいい」という言葉は、気持ちいい!
    自分は日本で暮らすのは息苦しいに違いない、と実際に行動に出た女性(つまり内田さん)の話は清々しくていい。

    内田さんの話が、意外に面白かったので、星を余分につけておきました。

  • 成田悠輔:さいきんは、何をやっているのかよくわからないひがあまりにも少なくなってきて、危機感を覚えている
    斎藤幸平:地球を犠牲にしながら、富める者たちが、より富むようになっていくと言う資本主義の仕組みは、限界を迎えつつある
    小島武仁:法律の規制や社会通念上の縛りによって、市場の自由にすべてを任せると言う古典的自由主義を採用していない社会制度も多くある
    内田舞:.うつ病の遺伝要因を持つ子供は、脳の働きとして、外界からの刺激に対して負の感情を持ちやすくなっている

  • 天才たちの考えることは凡人には理解しがたい、あるいは受け入れ難いということかと思います。

  • <目次>
    はじめに~「未来への指針」を示す新時代の羅針盤
    第1章  成田悠輔~「わけがわからない人間」が輝く時代
    第2章  斎藤幸平~資本主義から脱成長コミュニズムへ
    第3章  小島武仁~世界の歪みを正すマッチング理論
    第4章  内田舞~Withコロナ時代の「心の守り方」

    <内容>
    「日経テレ東大学」番組に登場の、天才たちが、自分の未来のビジョンを語った本。すでに他の本で知っていた人もいたし(成田氏や斎藤氏)、後半の二人はあまり知らなかったが、行動力、分析力、発想力、どれをとっても優れた人たちだ。成田氏の発想は、なかなかぶっ跳んでいるが、これくらいしないと現在の日本の閉塞感は破れないかもしれないし、斎藤氏の世界を考える、コミュニズム(社会主義というべきか?)も、一定の理解はできる。小島氏の「マッチング理論」は、人間関係をITに任せることだが、基本的なしがらみがなくなるだろう。内田氏の精神医学の考え方は、疲れた人々を癒すだろう。でも、最もぶっ飛んだのは、巻末の編著者の高橋氏が書いた、4人の天才の行動や発言だ。ここは必読である…(笑)

  • 1番の感想は4人とも伝える能力にも長けていること。一昔前だと難しいことを難しい単語で書かれ、理解が及ばず「やっぱ、住む世界が違うんだな」と感じていたと思うが、本書はとても分かりやすかった。
    残ったのは内田先生の心の話。再評価(ネガティブ感情を客観視し、吟味することで明るい方向に変わるという研究結果)とラジカルアクセプタンス(自分でコントロールできないことは評価せず、起きたこととして受容し、前に進むこと)。いろいろ自分でできることはあり、科学的根拠もあるということ。

  • 予測になってない(笑)

  • 気軽に読んでいい本だった。

    タイトルに期待して気合い入れて読み始めたが、それぞれの分野の要約のような内容で深い話はなかった。
    成田悠輔さんの「よく分からないおじさん」というのが、私の憧れでもあって共感できた。
    内田舞さんの「サツキとメイのお父さん」は確かにそうで、そういう思考に余裕のあるおじさんになりたいと思った。

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