ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]

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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839955557

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  • # 書評☆4 ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版] | デザインの4原則は近接・整列・反復・対比

    ## 概要
    - 書名: ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]
    - 副題:
    - 著者: Robin Williams
    - 出版日: 2016-07-02
    - 読了日: 2019-12-10 Tue
    - 評価: ☆4
    - URL: https://book.senooken.jp/post/2019/12/14/

    ## 評価
    いろんなところでデザインの本として推奨されていたため興味を持って読んだ。

    デザイナー以外の人に向けたうまくデザインを施し,人目を惹きつけるための原則を解説している。

    書籍の冒頭で掲示される以下の4原則を書籍の2/3程をかけて一つ一つ実例を踏まえて丁寧に解説していた。

    1. コントラスト (Contrast) (対比)
    2. 反復 (Repetition)
    3. 整列 (Alignment)
    4. 近接 (Proximity)

    残りの1/3は文字組版に関する解説だった。

    書籍自体がこれらの原則に従ってデザインされていて読みやすく,ところどころにユーモアを交えながら,理由を丁寧に説明されていた。そのため,ページ数は260ページほどと。程々で文字数もそこまで多いとは思わなかったが,読むのに時間がかかってしまった。

    随所に練習問題のようなものがあったり,使用フォントの紹介や文献の引用もあり実用的でいい本だった。

    また,最期のタイポグラフィの章は文献の引用があまりなく,信頼性には若干欠けるように思ったが,一般常識として興味深かった。

    ## 引用
    > ### p. 170 ダッシュ

    ここでは英単語で見かけるダッシュについて説明されていた。

    - ハイフン: 単語のハイフネーションや行の折り返しに使う
    - Enダッシュ (エンダッシュ): 大文字のNの幅とほぼ同じ。時刻や月のような語の間に入れて期間を示すのに使う。toの代わりに入れる。読むときはtoと読む。その他,複合形容詞の構成要素が2語あるいはハイフネーションされた後の場合に使う。
    - Emダッシュ (エムダッシュ): enダッシュの2倍の長さで大文字のMとほぼ同じ。思考の流れが突然変わったことやピリオドでは強いがコンマでは弱い箇所で使う。

    > ### p. 177 いろいろなこと
    ここでは約物の取扱について参考になった。

    - スタイル付テキスト直後の約物: ボールド体,イタリック体,異なるフォントなどのスタイルを付けた単語があれば,その最期の文字の直後の約物は同じスタイルにする。
    - パーレン内部の約物: 約物をパーレン (丸括弧) の中と外のどちらに置くべきかは以下のルールに従う。
    * パーレン内のテキストが完全な文の一部なら約物はパーレンの外に出る (この例のように)。
    * パーレン内のテキストが完全で独立した文なら約物は中にはいる。(これは約物が入っている文の見本です。)

    ## 結論
    いろんなところで推奨・紹介されているだけのことはあり,読みやすくていい本だった。一度は読んでおいて損はないと思った。

    ただし,一つ一つの余白の使い方,配置のしかたというのは実際にやるのは難しい。例えば自分で名刺を作る際も文字などの配置をきれいに違和感なく,全ての配置に意味を込めようと思うと難しい。デザイナーがすごいなと思った。

    できる範囲で原則を実践し,できる範囲でうまくやるのが良いだろうと思った。

  • 文書のデザインの基本を明快に解説。

    チラシや、学校報や、会社のプレゼンドキュメントなど、身近にあるドキュメントでも、デザインの素人が作ったものと、プロが作ったものでは何かが違う。

    その違いを、デザインの基本原則からひも解く。

    例題を交えながら、教えてくれるので、大変分かりやすい。
    1ページことに「へぇ」と思う。

    ●4つのデザインの原則
     近接、整列、反復、コントラスト
     これをいかに頭に定着させるか。

    ・近接
      関連する項目をまとめてグループ化。
      グループ化して出来る空白をコントロール。
    ・整列
      ベースラインを意識して、そろえる。
      主に文の始まりをそろえる。
    ・反復
      デザインの特徴を作り、繰り返し、一貫性を。
    ・コントラスト
      読者の目をひきつけるために、メリハリをつける。

    ごちゃごちゃと様々な情報がとっちらかって、バラバラに配置されていること。
    これがデザインができていないということ。

    それを避ける為に、ブロック毎に整理。
    強調するなどメリハリをつける。

    ●色
     CMYKとRGBの違い。
     印刷(CMYK)とRGB(PCディスプレイへの投影)
     RGBは背面から光で投影されているので鮮やか。

     CMYKは
      C(シアン)
      M(マゼンダ)
      Y(イエロー)
      K(キーカラー:通常は黒)

     RGBは
      R(レッド)
      G(グリーン)
      B(ブルー)

     トーンに注意すると、可読性が上がる。

     暖色と寒色
     寒色は「引っ込む」、暖色は「出る」

    ●活字
     文字の読みやすさ、これも大事。
     様々なフォントを戦略的に使う事。
     フォントって奥深いのね。
     会社でも4種類くらいしか使ってないけど。

     そして文字のならび、文字間の調整。
     「カーニング」、「トラッキング」、「文字詰め」
     これも可読性のために、大変重要。
     全然気づかなかったな。

  • デザインサイトでおすすめされていた本。

    ノンデザイナー向けとあって、分かりやすくて読みやすかったのと、英語表記がメインだが、日本語デザインについても補足されていたのがよかった。

    なんでもかんでも中央揃えにしないこと、すべてを大文字にしないこと、書体は別のグループのものを使いコントラストを意識すること等々、すぐにでも実践できそうなことが多い。

    使用フォントも巻末に一覧で載せてくれていたが、気になったフォント(SCARLETT、chicken、THE WALL)を検索しても見つからなかったのが残念。

  • デザインの基礎を学べた
    翻訳が微妙で内容が入ってきづらかったのが残念

  • ノンデザ25周年キャンペーンに便乗してようやく買った。
    デザインの4原則について書かれた、世界的大ベストセラー。この法則を知っているだけで、デザインだけではなく、書類の書き方なんかも劇的に変わってくると思う。
    仕事をする人みんなが1番最初に勉強した方が良い法則なんじゃないか、とさえ思っている。

  • デザインの四原則は知っていたけれど、細かく実例を踏まえて教えてくれるので、とても分かりやすかったです。薄かった自分の知識が深まりました。

    特に面白かったのはデザイン四原則の一つ、コントラストについて。コントラストは大胆にしないと衝突してしまうというのを覚えておこうと思います。

    活字についても面白かったです。コントラストを出すには、似たフォントを使うよりもまったく違うカテゴリから選んだ方がいい。実践してみたいと思います。

    色についても勉強になりました。

  • なんとなくで作っていたものの良い/悪いが言語化できるようになった。

  • X(旧Twitter)でフォローしている人がおりに触れてみているような投稿があり、気になって購入した本。
    近接・整列・反復・コントラストという基本の4原則は、当たり前な割に出来ていないことも多くあった。線を引いて整列させたり、フォントサイズのバランスに気を配ったり、何より近接(スペースの設計)により配慮することで、一目で分かりやすい資料作りに繋げられそうな感触は得られた。定期的に見直したく、会社に置いている。
    もともと概念には興味があったが、見た目に気を使うのが後回しになっていた。他の人の事例を見てもう少し見た目にも気を遣おうと反省した点も購入背景。

  • 元が洋書だから難しい部分もあったけど、基本原則は絶対覚えておこうと思います

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著者プロフィール

主な著書に以下のものがある。
『Non-Designer's Presentation Book』(日本語版『シンプルでよく効く資料作成の原則 -コンテンツとデザインからプレゼンを変える-』、マイナビ出版刊)
『Non-Designer's Web Book』『Non-Designer's Illustrator Book』『Non-Designer's InDesign Book』『Non-Designer's Photoshop Book』『The Little Mac Book』


「2016年 『ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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