浅草ちょこれいと堂 ~雅な茶人とショコラティエール~ (マイナビ出版ファン文庫)
- マイナビ出版 (2019年6月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784839968304
作品紹介・あらすじ
ショコラティエールの河野麗子は、銀座の人気チョコレート専門店『ララ・オランジェット』を辞めた。転職活動を続けるが彼女のもとに届くのは不採用通知ばかりだった。そんな折、息抜きで訪れた喫茶店で前のお店で常連だったギルバートと出会う。彼の雇い主である胡桃沢理人が麗子の作るチョコレートのファンで、お会いしたがっていると聞き、一度だけならと会うことに。待ち合わせの場所に訪れるとそこには、和服の似合う青年がいた。そして、彼から「僕の店で、働かない?」と予想外の提案が持ちかけられる――。
頑張り屋のショコラティエ―ルとイケメン茶道家が経営する、浅草駅からほど近いチョコレート専門店『浅草ちょこれいと堂』。
甘くとろけるような幸せの味をお届けします。
感想・レビュー・書評
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ショコラティエールとしての技術はあるけれど、人付き合いについては不器用な麗子。もっと自信を持てばいいのに。と言いたくなるほど不器用だけど、変わりたいと思っている麗子は見ていると応援したくなる。正反対と言ってもいいほどタイプの違う理人とのやり取りも、2人が本気でチョコレートのことを考えているのが分かって楽しい。今後、どんなチョコレートを作っていくのか、麗子がどんな風に変わっていくのか、両方とも気になった。
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一途な主人公がいいですね。でも、頭に浮かぶのはショートではなくて、髪の長い女の人なんですよね。。
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江本さんの「北欧貴族と猛禽妻~」が好きで他の作品も興味があり読了です。
表紙の雰囲気から、甘い恋愛を期待しがちですが、違うんだなあ(笑)
「和敬清寂」の言葉が印象的です。
ショコラティエールの麗子の、能力と才能がありながらもその孤高の人な性格から周囲と折り合いがつかず、人気の高い店を辞めて、自分を見つめ、多くの人と出会う成長の物語。
麗子のファンだった茶人の理人が麗子を支える。
その理人とのショコラのように甘い展開ではなく、甘さ控え目なビターな間柄というのも好感。
修業時代の2人が関わります、麗子がその心の澱を、ショコラなだけに甘やかにら溶かしてゆきます。
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