蟲と眼球とテディベア (MF文庫J)
- KADOKAWA(メディアファクトリー) (2005年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840112734
作品紹介・あらすじ
貧しいながらもケナゲに生きる高校生・宇佐川鈴音には愛する人がいた。知力、体力、財力、ルックスすべてに完璧な教師-その名は賢木愚龍。ある日あるとき鈴音が見た「林檎の夢」をきっかけに、二人は有象無象の輩にその純愛を邪魔されることとなる。それは「虫」という「個」を持たぬ謎の存在だったり、スプーンで武装(?)した「眼球抉子」なる名の猛き少女だったり-。魑魅魍魎を相手に二人は生き残れるのか?未曽有の学園ファンタジー開幕!第1回MF文庫Jライトノベル新人賞編集長特別賞受賞。
感想・レビュー・書評
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前半と後半の物語の主点がいつのまにかすり替わっていたような気がする。ホラーと書いたけれど、裏の簡単な解説ではファンタジーになるらしい。
確かに、ホラーではないよなぁ…。どこで聞き間違ったんだろ?(笑)
モチーフになっているのは、アダムとイヴの楽園追放のお話。
相変わらず異様なネーミングの登場人物たちだが、「狂乱シリーズ」や「アンダカ」とは違い、妙に落ち着いた感じを受けたのは、多分にフツーの恋愛をキャラがしていたからだろうね。
他の作品では、キャラの性格自体がトンデモな性格をしているのだけれど、この作品で登場するのは、意外と現実に近い(でも身近に居ることは、多分皆無な)設定だったので、そう感じたのかな?
去年の文芸賞ラッシュの最初の作品にして最後の刊行本という位置づけで、どうも難産だったようだね。
先に刊行された、作品群を読んでいるとちょっとインパクトに欠けるようだが、ほぼ後半の主役になっている眼球抉子(笑)のキャラ立ちで濃ゆさが維持されていた。
狂乱シリーズを読んでいて分かるのだが、主題がいつもシンプルだと思う。
イワユル、人間関係についてのお話なんだよね。
まあ、どんな物語でも人が出てくれば全て人間関係のお話なんだろうけれど、かなり分かりやすく書かれているので、気を緩めるとちょっと「そうだよね」とか、簡単な事に気付かされた感覚を味わせてくれる。
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面白いけど、シリーズ最終巻の内容が記憶に全く残ってない。後半になるにつれて質がガクンと落ちていくので注意。
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再読
こっからが面白いんだな! -
本の後ろのあらすじには学園ファンタジーとあって中身にはあまり期待していなかったが、タイトルと絵に惹かれて図書館で借りてみた。
ファンタジーの要素を含みながらも、生と死に関わる台詞が多々見られ、心の後ろからズキズキ痛くなる感じがする。
永遠に生きること、その辛さ。
ページは忘れたが
「生きる意味が見つからないものほど、死という概念にあこがれる」
というセリフがいまでも頭に残っている。 -
当時彗星の如く現れ数々のライトノベル系小説大賞を総ナメにした日日日さんの作品のひとつ。
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世界観と伏線が衝撃的なすばらしさ。
キャラクターも可愛らしい。
もっと評価されるべき -
可愛い絵柄はより狂気をスタイリッシュ・スプラッタ・スウィートに加速させて、作者の軽妙だけど、どこかしつこい文を頭に溶かし込んでくれることだろう。
可愛く、笑いながら、殺して、幸せを追う。相反するギャップ萌えを楽しめる作品。
眼球えぐっちゃうぞ!!! グリコかわいいよグリコ。 -
日日日と眼球。最強のペアじゃねえか!!
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グロい面白いです
結構キャラたちも好き