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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840120906
感想・レビュー・書評
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軍国主義が台頭していく日本、あるいは世界の中で、命を狙われ、翻弄されつつも静かに立ち向かう人としての姿勢が印象的。世論よりも先んじてヒトラーを批判したのは、それだけ世界平和の有り様を誰よりも見抜いていたからだと理解した。5.15事件で狙われたというのは、あくまでもチャップリンが遭遇した一場面にすぎず、この著書が伝えたいことはもっと重い。
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9つの章から出来ている ノンフィクション もの。
『チャップリン』と元秘書の『高野虎市』氏がメイン。
近代日本史の5・15事件に絡んでいる。
一歩間違えれば 偉大な喜劇王 を日本で亡くしてしまう事になっていた事実。
どこまでも『戦争』『軍隊』という方向に進んで行く世界。
つぶさに見て回る目。そして目先の明。
チャップリンの目先は正しかった。
世界を回って、日本に来て、サイレントからトーキーに時代が移ろい、何を思って彼は映画を撮り続けたのだろう?
本書の最後に『独裁者』の演説が載っている。(『兵士達よ!けだものに身をゆだねてはいけない!云々…』)
はたして、彼が今、この時代にいたらなんと言っていたのだろうか。
興味は尽きない。
年表様式でLastに何が起こったかがかいてある。
途中に写真、当時の広告、世界旅行の行き先等がある。
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