はじめまして、本棚荘(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫 ダ・ヴィンチ こ 1-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840132282

感想・レビュー・書評

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  • リズムと、世界観が好き。今後も期待している作家さん。

  • 不思議ワールドでしたが、「本棚だらけ」「家賃を本で納められる(という逸話がある)」のアパートときては、本好きとして手に取らない訳にはいかない感じ。

  • なんだか面白いファンタジ―でした。

  • 何ヶ月か前に、本屋でちらっと見て、どんな話やろと思っていた。文庫をひっくりかえすと「昔は本がお家賃だったのよ」と大家さんが言うと書いてある。本屋でずいぶん目立つように置いてあったので、図書館でもようけ待ってるやろなと思っていたら、思いがけず予約はほとんどないのだった。それで借りてきた。

    本で家賃を払う?どんな具合に?やはり気になる。

    「本棚荘」は、アパートの表に"自販機のように"本棚が並び、アパートの中にも本棚が山のようにあるらしい。さすが本棚荘。しかし、住んでいる人間で「本を読む」人はほぼ皆無。棚はガラガラに空いていて、その本棚をプランター代わりに雑草を育てる人までいたりする。まともに本を読むのはどうやら大家さんだけである。

    タイトルに偽りありとまでは言わないが、もっと本ネタの小説かと思っていたら、全然違っていた。読後感としては「謎の小説」。

    主人公の"わたし"は、「本は読みません」とハッキリきっぱり何度も言う。この人は"とげ抜き師"で、同じくとげ抜き師の姉ちゃんが、ひとつ世界を股に掛けてとげ抜きしてくるという間、留守番として東京の本棚荘にやってくる。この"わたし"と、本棚荘のおかしな住人や、たまに「とげ抜き」を頼んでくるお客さんなどが絡む話だが、その「とげ」というのも、読んでいると、なんというか体の奥深く根を張った、まるで桃の種をのんでしまって頭のてっぺんから木が生えてくるアレみたいで、何かがチクっと刺さって取れない取れないというのとはわけが違うような感じなのだった。

    いろいろとフシギなことの多い話だったが、本棚荘に来た"わたし"は、どうやら携帯もたずで(携帯電話があるという時代設定になっている)、姉と同様、他の人はもう使わない本棚荘のピンクの公衆電話をジリリンと使うのだが、ピンク電話があるようなアパートにしてはIT環境だけはばっちりなのか(読んでいるとそうも思えないのだが)、"わたし"は本棚荘に来て、ピンク電話で山のばあちゃんに電話したあと、「パソコンをつなぎ姉にメール」するのであった。

    そのパソコンはどこにつないでるのか???と私はいつまでも気になるのだった。

  • 本が家賃の代わりになるアパート、本棚荘に住むへんてこな住人たちの話。
    とげ抜き師の”わたし”、ダメ中年男の猫遣い師と鞄猫、ずっと寝てばかりいる女学生ヒナツと捨てられた野良サラリーマン・・・。

    まず設定が???です。
    読み終わっても何が書きたかったのか???です。
    宮沢賢治っぽいと言えば、まあそうかもしれない。
    わたしには、あんまり良くわからなかったので多分古本屋行き。
    でもヒナツちゃんと野良サラリーマンの恋話はちょっと好き。

    本をテーマにした書籍は基本買うことにしているのでタイトル買いしたけど、この本棚荘に本を読む人は一人も出てきませんのであしからず。

  • 山から東京に出てきた「わたし」は姉が住んでいた本棚荘で暮らすことになる。
    とげ抜き師、猫遣い、野良サラリーマン・・・へんてこな人たちが登場。
    こういったシュールな世界を描いた話は結構好きではあるのだけれど、もう一つ何かがほしい感じ。(いしいしんじワールドを連想して比較してしまう)
    タイトルになっている「本棚荘」の設定が生かしきれていないような。タイトルに惹かれて手に取っただけに、その点が残念。

  • ファンタジー?
    不思議な感じでした。

    よくわかんないところいっぱいあるんだけど、それが逆によかった。

    この作者の他の作品も読んでみたい。

  • 2010/06/30-2010/07/02

  • ふわふわっと、でもどこかひやっとする文章と、危なっかさでとっても魅力的。
    とげ抜き、という職業も素敵。

  • んん、あんまり、楽しめず。 
    途中から素直に読めずに、何を表現したいのかしらと勘ぐってしまった。

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