- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840214186
作品紹介・あらすじ
魔道師達が幻影を描き、怪異と呼ばれるひとつ目の獣が跋扈する国"九都市"。おてんばだががんばり屋の魔道師見習いマーニに、ある日突然幸運が舞い込む。なんと"九都市"最高の魔道師フィンダルが、マーニを弟子にしたいと言うのだ。時あたかも"九都市"の命運を賭した戦のさなか。マーニはフィンダルと共にいさんで王の軍に加わる。だが戦況は苦しく、"九都市"の王はついに伝説の騎士"勝ち戦の君"の召喚を決意する。王と共に赴いた隠された都で、マーニが目にしたものは…!?第6回電撃ゲーム小説大賞「大賞」受賞作。圧倒的なスケールで贈る、正統派ファンタジー巨編、堂々の登場。
感想・レビュー・書評
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電撃小説大賞受賞作。
正統派ファンタジー。昔のラノベといえばこういうのです。
どっしりとした世界観。
どこか古臭い感じが否めないのは、今風のラノベ的なノリがないからでしょうか。
登場人物は、どうしたって一昔前の人たちだ。 -
円山夢久初読。電撃小説大賞の大賞受賞作ということで期待しましたが、ちょっと対象年齢層が低めかな。全般に登場人物のキャラがやや弱いような気がしました。
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再読。
初読みは多分2001年の夏。
第6回電撃ゲーム小説大賞<大賞>受賞作。
<九都市>魔道師見習いの少女マーニが、当世第一の魔道師長フィンダルに見出され、隣国レガトとの戦争に王の軍に加わる。
中世ヨーロッパを髣髴とされる世界観の正統派ファンタジー。昔のライトノベルにはこんな純粋な作品もあったのですよ・・・。
年若い少女マーニの純粋な憧れの心情と成長や、明らかにされる魔法、怪異、護符、そして「勝ち戦の君」の謎。世界観の構成もさることながら、バランスが良い傑作・・・だと私は勝手に思っています。特に作品のクライマックス「勝ち戦の君」の正体が明らかになる場面が好きです。 -
電撃小説大賞第六回大賞作品。魔法は絵画や彫刻の素養が無いと使えない、というのがまず印象的でした。見習いさんたちはちゃんと「スケッチ」の講義を受けるのです。壮大な物語が、かなりの巻数で展開されると思っていたのですが…どうなったのでしょう。ずっと待っているのですが…。
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おじさんと少女…。またかよとか言わない。
王宮付きの大魔術師に弟子入り?した主人公の話。
続きもあるけど師匠が最後にほにゃららしちゃって、この巻しか出てこないから…。
成長した主人公が師匠を救い出したと信じて疑わないマガリです。 -
世界観のつくりかたが違う。
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魔道師達が幻影を描き、怪異と呼ばれるひとつ目の獣が跋扈する国“九都市”。おてんばだががんばり屋の魔道師見習いマーニに、ある日突然幸運が舞い込む。なんと“九都市”最高の魔道師フィンダルが、マーニを弟子にしたいと言うのだ。時あたかも“九都市”の命運を賭した戦のさなか。マーニはフィンダルと共にいさんで王の軍に加わる。だが戦況は苦しく、“九都市”の王はついに伝説の騎士“勝ち戦の君”の召喚を決意する。王と共に赴いた隠された都で、マーニが目にしたものは…!?第6回電撃ゲーム小説大賞「大賞」受賞作。圧倒的なスケールで贈る、正統派ファンタジー巨編、堂々の登場。
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〈九都市〉の一つディーで魔導師見習いをしているマーニは、ふとしたことから王宮に招かれ、そこで幻影の術を披露して見せたばかりに、隣の国レガトとの戦へ同行することとなってしまった。
〈九都市〉一の魔導師で、魔導師長のフィンダルが、弟子にとりたいと申し出たせいだ。
だが彼女はそれがきっかけで様々な事と出会う。
怪異と呼ばれる化け物を馴らすフィンダルの手伝いをするせいで、虐められたり、独りで行軍に加わったり−−−。
師と慕うフィンダルは意見の食い違いから、王と諍いをおこし失脚寸前。
若き王は王で、国の危機に必ず現れるという『勝ち戦の君』を召喚することに執着するあまり、現実の判断が疎かになっている。
〈十二都市〉時代に滅ぼされた都モノスで危機に陥った〈九都市〉軍は、一時フィンダルの計略で危機を回避したかに見えたが、レガトが持つ“燃える石”ウェスタによって、またもや危機へと陥ってしまう。
魔導師の〈護符〉を手にするマーニ。凶刃に倒れたフィンダル。『勝ち戦の君』を召喚することを決意する王。
だが、『勝ち戦の君』−現れる先に敗北は無しと謳われるその戦士には、とんでもない秘密が隠されていたのだった。
第6回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞作です。
読んでみるとなるほどと肯けます。って言うか、本当に新人が書いたのか?って思えるほど完成された出来映え。
いや、泣いた泣いた。いっぱい泣いた、めっちゃ泣いた、ぶち泣いた(山口弁^.^;)。
大切に預かっていた仔猫の怪異、フレアのくだりでボロボロになってしまいました。やっぱこれは似たことを経験したことあるからなぁ・・・。
作者もそうなのだろうか???
文句無く面白かった。いい小説でした。こーいうのをもっと読みたいですねぇ。
字面の多さなどは全く気にならない出来です。新人にありがちな文章の引っかかりもない。ホントに新人か?
次回作に期待大、な作家が出てきましたね。嬉しいなぁ。