- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840215343
作品紹介・あらすじ
図らずも「ダーティー・フェイス」の片割れとして働くことになってしまった草刈鷲士。もちろん娘も「現役」のトレジャー・ハンターで、父親として何とか辞めさせたい鷲士だったが口でかなうわけがない。口八丁で丸め込まれ薬で眠らされた世界中を引きずり回されてたどり着いた先がドイツ。ここに伝説の「回る水」があるというのだが…。おかげさまで大人気!サービス満載のラブコメアクションの決定版第二弾が早くも登場!果たして父娘の関係に進展はあるのか!?そして「母親」の立場は。
感想・レビュー・書評
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blog(2014-05-04)から転記
今回はヨーロッパが舞台で、北欧神話ネタです。
例によって、たまたま、偶然、思いがけず、何故か、幸運にも、うまい具合に、歯車が噛み合って事態が好転していく流れが少々アレな感じではあります。が、サブタイトルにもなっている「世界樹の舟」というアイデアは面白かったと思います。スプレイなんかもキャラが立っていて再登場してくれるといいなと思ってます。
今回も1点、地の文で気になったところをツッコむと、BMCミニは軽自動車じゃないです。
ボディは軽自動車枠内で小さめだけど、排気量が大きいので普通車です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱり面白いな。何と言うのかな、ワクワクするアクション要素にドキドキのSF要素がいい。
2巻でも鷲士は娘の美沙に振り回されているけど、ここぞという場面でみせる顔はかっこいいね。
双子は性格が真逆といって良いほど違うけど、鷲士と美貴の性格をイヤという程に引き継いでいる事は今回の物語で理解できた気がする。
[more]
美貴の態度は読んでいて、歯痒くなってくるね。麗華とノイエが鷲士に同情し、美貴に苦言を呈したのも理解できるというものだ。双子も親子の縁を切りかねない感じになるのも分かる気がする。
その割りには縁を切るという話になると、酷い動揺の仕方だったな。血液型が違うからって子供から吸血しようと思うんじゃないよ。
鷲士はなんだかんだ行って『ゆうちゃん』の事は未だに思い続けているみたいだから、美貴である事を知れば、一気に進展しそうではあるな。親としての役割を放棄しようとはしていないし、半身不随から復活しているし、まあ、好印象な主人公だね。 -
シリーズ最大のスケール。この頃は3か月に1冊ペースで出てたんだなあ……(涙) すっかり遅筆作家になってしまった著者の奮起を願う。
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借り物。
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笑わされたページを書く。
【P302,303】
「僕たちを逃がそうと・・・?なにを考えてるんだ、お人好しにもほどがある・・・!」
「銃はないのかい?銃は!あんたが行かないなら、わたしがーー」
少年は執事に向って、溜息混じりに、
「・・・10分です。山岡さん、10分まってください。問題を片付けてきます」
「は、ははっ!それでこそお坊ちゃま!」
と嬉しそうに執事は車を止めた。
老婆は戸惑ったように、
「ちょ、ちょっと待ちな!相手は、描いた絵を動かす男だよ!?武器もなにも持ってないあんたがいったところでーーー」
「・・・描いた絵を動かす?普通の絵を描いていればいいものを」
その瞬間、樫尾は消えた。
なんと少年の姿は、車内から掻き消えてしまったのである