トリックスターズL (電撃文庫 く 6-2)

著者 :
  • メディアワークス
3.49
  • (16)
  • (18)
  • (49)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 215
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840232128

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 4-8402-3212-1 C0193¥650E.


    トリックスターズ L.

    電撃文庫 く-6-2 .

    著者:久住四季(くずみ しき)
    イラスト:甘塩コメコ(あまじお こめこ)

    発行所:株式会社メディアワークス
    発売元:株式会社角川書店

    2005年11月25日 初版発行
    2006年6月10日 再販発行

  • 読書録「トリックスターズL」3

    著者 久住四季
    イラスト 甘塩コメコ
    出版 電撃文庫

    p79より引用
    “ 古来日本では、いわゆる『裸の付き合い』
    というものが大切にされている傾向にあるが、
    ぼくはそういうのにはどうも抵抗がある。同
    性であろうと異性であろうと、裸を見るのも
    見られるのもつくづく遠慮したいのだ。”

    目次より抜粋引用
    “嵐の山荘への招待状
     密室魔術実験
     迷刑事臨場、名探偵退場
     凛々子と周の捜査と推理”

     体系化された学問としての魔術が存在する
    世界を舞台に、確認されている数少ない魔術
    師の周囲で起こる事件を描く、長編ミステリ
    ライトノベル。シリーズ第二弾。
     ゼミ仲間の凛々子の車を運転し、大学付属
    の研究所へと向かう、主人公・周。後部座席
    で寝る、ゼミの教授であり世界的に希少な魔
    術師とともに、実験に協力するために研究所
    へ行くと…。

     上記の引用は、ゼミの友人・凛々子と一緒
    にお風呂に入る主人公・周の胸の内。
    若い時から平気な人はいるでしょうが、苦手
    でも年を取ると平気になることもあるようで
    す。人からどう見られているかについて、あ
    る程度鈍感な方が、気持ちが楽に過ごせるよ
    うになるのかもしれませんね。
     過去の事故で不幸に見舞われた兄妹の絆に
    よる、切ない物語が綴られています。

    ーーーーー

  • うーん…事件が起こるまでが非常に長い
    そして前回ほどの騙された!って言うのが無くて物足りない

    2016.8.30読了

  • 相変わらずの悪くなさ

  • 魔法、魔学の設定は細かくて面白い。
    でもトッリクが薄い。ミステリとしてみると奇を衒い過ぎている気がしました。
    個人的にはあまり得意じゃないかなぁ。

  • 20090927

  • その事件は、新緑芽吹く初夏、人里離れた魔学研究所にて幕を開けた。車椅子の“五番目”の魔術師が主催する魔術実験に招かれた周たちは、あり得ないはずの殺人事件現場に遭遇する。――密室と化した実験場にて繰り返される惨劇。外からの侵入を寄せ付けないこの研究所において、考えうる犯人は内部の者しかいない。それはまさに“嵐の山荘”ともいうべき状況であった。美しき女魔術師が舞台を去り、幕引きは周の手へと委ねられる。『――犯人は詐欺師(トリックスター)だ』という彼女の言葉を頼りに、周が辿り着いた、驚愕の事実とは!?
    魔術師と“L”の物語、登場。

  • ※ネタバレ含んでます!!07/06/01                        



    前作が盛り上がった分今作への期待が大きかったでしょうか、少し物足りなく感じました。 私主人公の活躍、というものが好きだからかもしれません。 周の推理なんですが、ある意味面白かった。サイフォンの原理なんだろうけどいくらなんでもアレはちょっとね。 あんなんでOKなんだ(笑) 今回は妹の方が実は魔法使い、というのは途中ちらりと頭に浮かんでたので「あ、やっぱり」としか思えなくて残念。まあ次作に期待です。でも正直言えば周に魔法を使って貰いたかったなー。。。

  • 今回の作品は前作に比べてやや質が落ちる。<BR>この作品はどちらかというとキャラクターの個性やストーリー、ミスリードを楽しむものなのだから、わざわざ本格的なトリックを用意する必要がない。<BR>須津警部がばかだとしても、上手くあのトリックが使えたと仮定すると不自然な点が一つある。<BR>部屋に入った時に違和感が一つもないほどきれいに残るのだろうか。<BR>答えは否かだと思う。<BR>須津警部がいかにまぬけだとしても、数ある矛盾点・違和感に気づかないほど鈍感ではないでしょう。<BR>だからフェイクのトリックも、犯人の動機などは良いと思うからもうすこし単純なものにしても良いんじゃないかと。<BR>正統派ミステリといった感じだが、いかにフェイクのトリックだとしても明らかにおかしい。<BR>それをぬかせば、ラストはすごく良いと思います。多少はありがちですが……ロストタスクの実現と同時に得た虚無感、そして愛と嘘――何だか救いのない物語だったけれど、良作ではある。<BR>ただ傑作とするならば多少まだ推理に“粗”が目立ちます。<BR>とにかく一番の安定株なので、このままいって欲しいです。

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

島根県生まれ。電撃文庫より『トリックスターズ』でデビュー。『星読島に星は流れた』は『2016本格ミステリ・ベスト10』にランクインするなど高い評価を得る。現在注目される若手ミステリ作家のひとり。他の作品に『推理作家(僕)が探偵と暮らすわけ』『怪盗の後継者』など。

「2021年 『異常心理犯罪捜査官・氷膳莉花 嗜虐の拷問官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

久住四季の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×