哀しみキメラ (電撃文庫 ら 4-1)

著者 :
  • メディアワークス
3.28
  • (10)
  • (29)
  • (79)
  • (5)
  • (4)
本棚登録 : 244
感想 : 22
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840233019

作品紹介・あらすじ

エレベーターが止まった。閉じこめられてしまった矢代純は、乗り合わせた三人の男女、十文字誠、水藤深矢、早瀬綾佳と共に、狭い箱の中で異形のものに襲われる。その不可思議な体験以来、純たちの体に変化が起こり始めた。傷つかない体、突然回復した視力、幽霊が見える目、そして、いくら食べても満たされない飢え。戸惑う純たちの前に、モノ祓い師であるという七倉和巳が現れる。そして彼は告げる。エレベーターの中で遭遇したのは、人間を喰って生きる"モノ"であり、彼ら四人の体は今、その"モノ"と融合してしまっているのだと-。第12回電撃小説大賞"金賞"受賞。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 4-8402-3301-2 C0193¥550E.

    哀しみキメラ

    電撃文庫 ら-4-1.
    著者:来楽零(らいらく れい)

    発行所:株式会社メディアワークス
    発売元:株式会社角川書店

    2006年2月25日 初版発行
    2006年9月15日 再販発行

  • 切ない本が読みたいと言って友達に薦められた本。
    なんと言うか本当に切なかった。けれど救いがないわけでもなくて、「誰のせいでもなく」「仕方ないことだった」というさじ加減が絶妙。
    この後どう続けるのか、続刊も読んでみたいです!

  • 心理描写がもう少し深いと良い作品になったかなと思うものの、ラノベとして、異形モノとして、良い作品だと思う。キャラクターが多いのに、ほぼ全員がちゃんとキャラ立ちしているのが良い。

  • 一気に読みふけってしまうほど、引き込まれる作品です。
    4人の男女がエレベーターに閉じ込められ、そこから物語が始まります。
    タイトルと雰囲気の差異に、とても惹かれてしまいました。
    読み終わった後には、人生を深く考えさせられました。
    自分の境遇を受け入れ、幸せになる、それが大切であると学んだ作品です。
    全四巻。

  • エレベーターで偶然乗り合わせた4人に起こった事。
    それを悲劇ととるか、日常ととるか、幸福ととるか…。
    どこに属するか、よく分からないのは紅一点の彼女だけ、です。

    誰の主張が一番納得できるか、と言われれば
    十文字だ、と言いきれます。
    その立場になって、初めて拾ったり捨てたりするかも知れませんが
    大事で生きたくて仕方がないですから。
    きれい事で生きていければいいですが
    それと自分と、と言われれば、迷わず自分をとります。

    全員、自分の思う通りに全員を守り通そうとするのが
    色々無茶をするなぁ…と。
    完璧ではないにしろ、守り通せたのは
    よかったのか悪かったのか…微妙です。

  • 悪霊はまずくて化け物はおいしい?
    基準がよく分からないけど、このこともあとで重要な話になるんだよね。
    水藤深矢が好き。

  • まぁ設定としてはそれほど奇抜なものはないのだけど、導入部の描写がホラーっぽくてなかなか新鮮だった。

  • 日常ではありえないことが、日常の出来事から始まってしまう。
    そして、そんな中で生き抜くことを学べる作品です。
    読み始めると止まりません。

  • 化け物の体を抱えて生きる青年たちの話。
    諦めと希望が同居している。

  • 四人が好き。

全22件中 1 - 10件を表示

来楽零の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×