- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840233019
作品紹介・あらすじ
エレベーターが止まった。閉じこめられてしまった矢代純は、乗り合わせた三人の男女、十文字誠、水藤深矢、早瀬綾佳と共に、狭い箱の中で異形のものに襲われる。その不可思議な体験以来、純たちの体に変化が起こり始めた。傷つかない体、突然回復した視力、幽霊が見える目、そして、いくら食べても満たされない飢え。戸惑う純たちの前に、モノ祓い師であるという七倉和巳が現れる。そして彼は告げる。エレベーターの中で遭遇したのは、人間を喰って生きる"モノ"であり、彼ら四人の体は今、その"モノ"と融合してしまっているのだと-。第12回電撃小説大賞"金賞"受賞。
感想・レビュー・書評
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切ない本が読みたいと言って友達に薦められた本。
なんと言うか本当に切なかった。けれど救いがないわけでもなくて、「誰のせいでもなく」「仕方ないことだった」というさじ加減が絶妙。
この後どう続けるのか、続刊も読んでみたいです! -
心理描写がもう少し深いと良い作品になったかなと思うものの、ラノベとして、異形モノとして、良い作品だと思う。キャラクターが多いのに、ほぼ全員がちゃんとキャラ立ちしているのが良い。
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一気に読みふけってしまうほど、引き込まれる作品です。
4人の男女がエレベーターに閉じ込められ、そこから物語が始まります。
タイトルと雰囲気の差異に、とても惹かれてしまいました。
読み終わった後には、人生を深く考えさせられました。
自分の境遇を受け入れ、幸せになる、それが大切であると学んだ作品です。
全四巻。 -
エレベーターで偶然乗り合わせた4人に起こった事。
それを悲劇ととるか、日常ととるか、幸福ととるか…。
どこに属するか、よく分からないのは紅一点の彼女だけ、です。
誰の主張が一番納得できるか、と言われれば
十文字だ、と言いきれます。
その立場になって、初めて拾ったり捨てたりするかも知れませんが
大事で生きたくて仕方がないですから。
きれい事で生きていければいいですが
それと自分と、と言われれば、迷わず自分をとります。
全員、自分の思う通りに全員を守り通そうとするのが
色々無茶をするなぁ…と。
完璧ではないにしろ、守り通せたのは
よかったのか悪かったのか…微妙です。 -
悪霊はまずくて化け物はおいしい?
基準がよく分からないけど、このこともあとで重要な話になるんだよね。
水藤深矢が好き。 -
まぁ設定としてはそれほど奇抜なものはないのだけど、導入部の描写がホラーっぽくてなかなか新鮮だった。
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日常ではありえないことが、日常の出来事から始まってしまう。
そして、そんな中で生き抜くことを学べる作品です。
読み始めると止まりません。 -
化け物の体を抱えて生きる青年たちの話。
諦めと希望が同居している。 -
四人が好き。