- Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840233132
作品紹介・あらすじ
これは、ぼくと彼女の前に突然現れた、ひとつの大きな「連鎖」の話だ。クラスの空気でしかない少女の告白という何の変哲もない「普通」から生まれる、無意味な「特別」の連鎖-。滅びた魔術種達。種の復活を賭けて行われる、人間を代役とした争い。それらの存在を知ったぼくの横で、魔女種族の代替魔術師となった彼女は戦う。そして戦うために行い続ける。哀しい微笑で、哀しい自傷を。「普通」と「特別」が混濁し、ぼくたちの眼前に残ったのは、ただ無慈悲な-第10回電撃ゲーム小説大賞"選考委員奨励賞"受賞者が贈る最新作。
感想・レビュー・書評
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わかりやすく心躍るボーイミーツガールな冒険譚なんて無い。主人公は平凡どころか平凡から逃れたい願望に囚われた痛々しい少年だし、ヒロインは指を切り落として嬌声を上げ、男の友人キャラでさえ気楽になんて生きられない。ラノベの典型というよりも、伝奇系ギャルゲーへのカウンターといった感がある高二病御用達暗黒ストーリーだ。それでいてただの悪趣味に終わらないのは、登場人物たちがそれぞれちゃんと希望を持ち続けているからだろうか。お勧め。
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やや過激なグロ描写を含む、ダークな雰囲気の魔法少女ものです。
主人公の宵本澪(よいもと・れい)は、同級生の砧川冥子が魔法少女だという秘密を知ることになります。彼女は、帽子に宿った魔女(ウィッチ)アヴェイラーズ・ウルリッヒの「代替魔術師」(ポステリオルマギス)として、「闇滓」と呼ばれるエネルギーを集めています。そんな彼女は、学園内に侵入した「ドルイド」と戦い、また彼女たちに何かを伝えようとするエルフの代替魔術師のレンテンシア・イズラデリと出会います。
こうして、非日常の世界をかいま見た澪に対して、アヴェイラーズは日常へと帰るようにうながします。しかし、彼らの意図に関わらず、澪自身も非日常の世界へと歩み出ることを余儀なくされます。澪は交通事故に巻き込まれて死亡し、魔女のエベネゼルの代替魔術師としてこの世界にとどまることになったのです。こうして澪もまた、冥子と同様に、ドルイドたちと戦い、闇滓を集めることになります。
不死となった代替魔術師が、自分自身の身体を傷つけることで魔術を使うという設定ですが、今のところあまり必然性が感じられず、グロ描写が空回りしているような印象を受けてしまいます。 -
読書録「ぼくと魔女式アポカリプス」2
著者 水瀬葉月
出版 電撃文庫
P17より引用
“普通にはなりたくない、けれども絶対に普通からは逃れられな
い。そんな相反した願望と真理に挟まれたぼくは、やはり矛盾に
満ちた生き方に浸かっていた。”
普通を嫌う高校生を主人公とした、同じ学校の生徒の一言から
変わってしまった日常を描いたライトノベル。
普通を嫌うため校則を守らず金髪にしたりしている主人公・宵
本澪、ある日いじめられっ子の告白を受けたところから彼の普通
は歪んだ…。
上記の引用は、主人公の気持ちを描いた一文。
そんなに普通が嫌なら、高校に進学しなければよかったのになと
思います。
ドロロンえん魔くんとかハリーポッターのワンシーンを思い出
すようなキャラクターがいたり、その他にも何やかやと面白い感
じです。文章の言い回し等を見ていると、著者は優秀な人なのだ
ろうなと思います。
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自分の肌には合わないけど、設定とかちゃんとしてんなーこれは★3つだなー
なんて思いながら読んでたんですがね……最後の展開で1個増えちゃいましたよ……あー……うあー………………はぁ…… -
これは、ぼくと彼女の前に突然現れた、ひとつの大きな「連鎖」の話だ。クラスの空気でしかない少女の告白という何の変哲もない「普通」から生まれる、無意味な「特別」の連鎖ーー。
滅びた魔術種達。種の復活を賭けて行われる、人間を代役とした争い。それらの存在を知ったぼくの横で、魔女種族の代替魔術師となった彼女は戦う。そして戦うために行い続ける。哀しい微笑で、哀しい自傷を。
「普通」と「特別」が混濁し、ぼくたちの眼前に残ったのは、ただ無慈悲なーー
第10回電撃ゲーム小説大賞〈選考委員奨励賞〉受賞者が贈る最新作!
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言う事はひとつ。
え ろ い!!
表紙もですが、中も一部。
いやぁ好きだよこの感じ!
あれか。自傷イコールグロってことで、エログロ…され竜みたいですな。
えろいとか言ってますが、そんなにえろくないです。まじ一部分。
つーか冥子ちゃんかわええええ!
澪に言われて浮かれるのかわええええ!
えろいのは彼女じゃないよ!アヴェイラーズだよ!
つーかアヴェイラーズ、ババァだよな多分。いやはや見た目の違いか。
話も、私は面白いと感じました。
キャラ的には巳沙希がそんな好きではないですが。まぁちょっと、予想してたあの展開。
妹ちゃんの喋り方はすんごい特徴あって可愛らしいですな。
問答無用で☆5つ! -
ちょっと重いかな。
出だしは飛ばしているので、ごちゃごちゃしていますが、だんだんと地が出てシンプルになってきます。
最後のまとめ方がダークな感じです。 -
滅びた魔術種の復活をかけた戦争に巻き込まれた
生を失った悲しい代替魔術師の物語です。
魔女、翼人、エルフなど色々な種の代替魔術師が存在し
其れによって用いる魔術や必要とされる資質に違いがあって面白いです。
ドルイドとの最終決戦の切なさには心を奪われました。
ドルイド戦での救いの無さ、何を選択しても悲劇にしかなりえない非情さが
澪の苦悩がとても悲しいです。
人の世にはどうにもならない悲劇って確かに存在していますよね…。
作中の問題を感じる性的な表現についてですが
個人的には内容が面白かったのでそんなに気になりませんでした。
でも気になる方は読まれない方が宜しいかと思います。 -
最後まで騙されました。
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説明やら情景描写がダラダラ長すぎる傾向が感じられた。
漢字単語にカタカナのルビ当てたい気持ちは分からないでもないけど繰り返されるとうざい。
無駄なエロ描写があったりするのもなんだな〜と。
表紙買いしてごめんなさい。 -
水瀬氏の新シリーズ第1巻(で良いのか?)前シリーズ『結界師のフーガ』と比べると読み易さが減っている、様な気がする。とは言っても前シリーズが読み易過ぎたので読み難い、と言う事はない。普通を嫌いながら生きる、あるいは生きようとしている『彼』と普通として生きてきた、あるいは生きようとしている何処か特別である『彼女』―そして、2人は戦う事になる。突きつけられた現実は、事実は、真実は、結末は―とても、無慈悲で。ところで所々の表現が下品だと思う、と言うのは言い過ぎだろうか。