- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840233842
作品紹介・あらすじ
彼女の敵は世界。周り中のすべてを焼き尽くしても、なお足りぬ怒りと憎しみの対象-理由などない。生まれたそのことが間違いだったとしか言いようがない。生きながら冥界にいるのと同じように、心が凍てついている。…でもその心の中にひとつだけ例外がある。喩えるならば神話のオルフェのように、一度は死んだはずの人間を助けにあの世まで下りていき、死神にも挑んだ少年の-嘘で塗り固められた世界の謎に挑もうとする者と、さらに大きな嘘を押し通すため、謎を利用しようとする者たちが織りなす、これは虚しき仮面劇の物語。その欺瞞の行き着く先に待つものは、燃える世界か、凍れる未来か-容赦なきブギーポップは彼女たちに如何なる裁きを下すのか。
感想・レビュー・書評
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「ブギーポップ」シリーズの第14弾です。
須磨貞夫(すま・さだお)は、統和機構の正体をさぐっている「クレイム・クラブ」の一員として活動しています。彼はそのことを、幼なじみの少女である杉之浦春海(すぎのうら・はるみ)にも秘密にしていました。二人は幼いころに出会い、それ以来春海は貞夫のことを慕っていましたが、彼女のほうも、触れたものを燃やす力をもっているということを、貞夫にかくしていました。
「クレイム・クラブ」には、統和機構の相川靖子(あいかわ・やすこ)が入り込んでおり、さらに春海の能力が発動するのにともなってブギーポップもすがたを見せることになります。こうして、さまざまな勢力が摩擦を引き起こすなかで、貞夫と春海はおたがいのことを想い、二人の身にせまる危険からおたがいのことを守ろうとします。
とくに本編ストーリーというべきものはなく、このところ、ブギーポップや統和機構のさまざまな活動のなかに放り込まれた少年と少女の物語といった印象のストーリーが多いように感じます。本シリーズの世界観の全体像がやがて明かされることを期待するよりも、各巻で登場するキャラクターたちが織り成す趣向をたのしむべきなのかもしれません。 -
殺戮回。まあ言うほど○なないけど。ティーンが読むラノベとしてはうーんってなっちゃう。
ブギーポップ身バレ。この後どうすんの?って思ったら、まあ落とし所はそうなるよねってところに落ち着きました。 -
ブギーポップシリーズの他作品と比較して、イマイチな印象。
単純に世界の敵が現れて、それをどこからか現れたブギーポップが倒しに行くというだけで、あまりひねりも何も感じられなかった、というのが正直な所。 -
ちょっと中身が薄くなってる?
読みやすくはありました。
統和機構 の単語がよく出てくる回。 -
ネタバレあらすじメモ
クレイムクラブという統和機構に対立しようとするクラブに属する主人公の須磨貞夫。その幼馴染の杉之浦春海はMPLSで、あらゆるものを燃やす。物理的に燃やすこともできるし、意識を燃やすこともできる。
同じくクレイムクラブに属する相川靖子は元人間で現在は統和機構に合成人間にされたティア・ジャガーである。
クレイムクラブの主催者である六嶺平蔵は自分の妻のMPLSを統和機構に殺されないよう売り込もうと、春海の退治に自分の妻が役立つことをティア・ジャガーに提案する。
ここで、氷と炎の対決になるが、氷のほうはもののついでのようにブギーポップに始末されてしまう。
貞夫と春海はブギーポップとの対決を迫られる。
世界中を燃やしたいと思う心は自分が嫌いという思いから来ていることをブギーポップに知らされる。その思いがあるかぎり、下手に殺してしまうと炎が世界中に広まってしまう可能性があったので、今回のブギーポップはMPLSの自壊待ち。貞夫は氷の人のおかげで今まで生きながらえてきたので、春海の自壊の前に死ぬ。
炎の魔女VS氷の魔女のミニ対決にもなってるのか、にしては氷の魔女があまり活躍しない。
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ライトノベル
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はい、こちらも再読です。
そうそうこんな話しもあったわ~って感じ☆
いやぁ無敵だねブギーポップ
向かうとこ敵無しってこのことだわって感じ
あと何冊再読かな~? -
中学生のころ夢中になって読んだ。
高校生くらいまでは新刊が出るたびに購入して読んでいたが、最近読んでいなかった。
ずっと読みたいと思っていて図書館で発見したので喜んで読むことにした。
けど、やっぱり時間がたっていて、楽しく読むことはできたが、全く頭にも心にも残らなかった。
それでも、きっとまた新刊が出たら読むんだと思う。