しにがみのバラッド。(9) (電撃文庫 は 4-10)
- アスキー・メディアワークス (2006年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840235136
作品紹介・あらすじ
真っ白な少女は、空にたゆたっていました。そこは、不思議なくじらが舞う世界。忘れものの森。電波塔の上。海が近い街のどこか…。傍らには真っ黒な猫の姿をした仕え魔がいました。少女は、死神でした。それは、ひとびとの命を運ぶ存在。真っ白な少女は、ひとびとと関わり、交わり、そして変えていくのです。これは、白い死神と黒猫の、哀しくてやさしい物語。
感想・レビュー・書評
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仮想空間のオンラインゲームにのめり込む主人公が描かれている「ニノ」は現在、問題となっているネトゲ中毒者に対する警笛を鳴らしている作品だと感じる。
仮想の世界に入り浸り、現実が見えなくなってしまうことを示していると感じとれる。
「午後の猫」はモモが創りだした空間なのか、それとも何なのかは分からなかったが、何か今後の伏線となる事は間違い無いだろうと感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
んー、死神必要なくない?「金魚の泪」が一番読みやすくてよかったかな
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何年かぶりに読み返すっていいな。前何を感じたかが、思い出せないのが残念。そう考えたら、こうやって記録するのっていいかも。
感想の記録も一冊につき一個じゃなくて、日付で何回か書けたらおもしろいかもね。
では、本の感想。
いつもより、薄め。内容というより、ページが。
中身は、確かに心に何かを残してくれる気がする。
戦争という人との争い、そのどうしようもなさというか、そういうのを感じさせられるものが続き、(それだけがメインテーマじゃないかもだけど)これがこの本の一本通るテーマかなと思ってたら、金魚の泪がこれまた、わーって感じで。私は涙は出なかったんだけど、所々のシーンが、キレイっていうか、絵になる!実際に、七草さんが書いた、鉄塔で紙飛行機を飛ばすシーンとか、お祭りの金魚、花火を背景に、なんて、うわーって感じ。文章も、すごいこの作者さん独特。
最後ひかれる星の顛末も、さらっと読んじゃえばそれまでなんだけど、やっぱり、いろいろ考えながら読むのが心地いい。
私はこの本、嫌いじゃないかな。 -
高いところ好きです。
死ぬなら高いところから飛び降りて…。 -
大切なことを忘れてはいませんか。大切な人を見失っていませんか。しっかり向き合えていますか。そんな事を語りかけているような一冊でした。ファンタジー要素が濃いめでどこかふわふわした少し不安定な雰囲気の9巻でした。
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しにがみのバラッド。全巻の中で一番薄い本。
「ニノ。」はちょっと怖いお話。
「午後の猫。」は素敵。
3話目の「金魚の泪。」がお気に入り。親近感が沸きます。 -
既に読んだことはあるのですが、なぜか家に無い状態が続いていたので、本屋へ行ったついでに買い。
読了日は忘れたけどだいぶ前だったかな…
今思えば、ストーリーとか特に面白くはないんですよね、この本。
雰囲気が好きなだけかな? -
9巻です。
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9
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だんだんとファンタジー要素が増えている気がする。
それが悪いとは思いませんが、なんだかモモが遠いところへ行ってしまった感じがして残念です。
身近な哀しさ、あたたかさが感じられなくなってきています。