- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840240727
作品紹介・あらすじ
「大昔の神と崇められる存在や、歴史上の英雄などは、パルスをコントロールしていた存在なのよ」得体の知れない"存在"-パルス。パルスは人の精神に寄生する。パルスに寄生されると宿主となった人間の知力・体力があがり、また特殊な力が生まれる場合もあるという。そんなパルスに感染していることが発覚した高校生・福原駿介の運命は一気に動きはじめた。パルスを制御しようとする組織の存在。そして、同じくパルスに寄生されている少女との出会いが-。緊迫のストーリー、開幕。
感想・レビュー・書評
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土橋さんの2作品目
マネーゲームが楽しい?とは友人談
個人的に福原のキャラが好き詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マネーゲームに挑む姿を描いた作品。世界設定とその中に落とし込まれる主人公の焦燥感や緊張感は見事。主人公の心情として語られる部分は少ないように感じるが、特殊な設定の中にある要素を使って表現していく技巧は美しく魅力的だ。
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パルスに感染すると、能力が色々上がるらしいが
デメリットもある。
気が付けば閉じ込められて、妙なゲームが開始。
脱出系かと思ったら、単なる前座でした。
消えてしまった姉に何が起こったのか、も分かって
同じ状態のゲームに参加を表明。
と思ったのに、そちらはまったく発生しませんでした。
まず、当初の目的(?)が先のよう。
そういう意味では、がっかりな内容でしたが
面白くないわけではなかったです。
十分楽しめました。
ある意味、頭脳戦みたいな状態にもなっていましたし。 -
人を巻き込んだゲームでも、数字中心の物語でした。陥落ゲームとしての緊迫感よりゲームの勝ち負けに重点がある感じなので、淡々と読めました。フローラの空気っぷり……。一巻ということ故かパルスの性能がいまいち発揮されていないというか大半パルス使っていないので、今後どのように使いこなすのか楽しみです。バベルでの結果が今後どこかに響いたら面白そうだなと……。
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同作者の『扉の外』でも同じ密室空間ネタをやっていたが、こちらでは心理ゲームというよりトリック性を重視したゲームになっている気がする。特に後半のインタレストゲームは数字との戦いというお題を判り易く表していると思う。
しかし、前作と同じく主要人物とその他大勢という壁を明確にしすぎている気がする。流石にクラスメイトに対して『由紀の後ろの女子生徒』とか『クラス委員長の男子生徒』という呼び名は正直如何なものかと思った。
ボリュームとしては後半のインタレストゲームがほとんどを占めているような作品なのでストーリーに関する評価が難しいが、それでもゲームの展開は面白かった。 -
ゲーム理論とか心理戦とかが好きで、あらすじを読んで購入。
さっきまですぐ隣にいた人が、言葉を交わした人達が、どんどん堕ちていく。自業自得的な面もありますが、敗北を原因に狂い容赦なく切り捨てられてゆく彼らの姿に、人生をかけた「ゲーム」のえげつなさをひしひしと感じました。
★1巻のみ所持。続刊探し中。 -
「パルス」(人間に寄生し、宿主の知性・体力を飛躍的に伸ばす)に
取りつかれた主人公が、「パルス」の蒐集に勤しむ組織により、
人生をかけたゲームに巻き込まる。
一旦はゲームからの離脱を考えるが、行方知れずだった姉も「パルス」憑きで
あったことを知り、姉の消息を得るためにも、ゲームを続行する。
■ゲーム①
一室に閉じ込められた11人が、「数字」と「金」を渡され、
「数字」と「金」に応じて開く扉からの脱出を競う。
多額の「金」を持ち出せる扉に必要な「数字」=人間は限られ、
また、扉からあぶれて部屋に残された人間には死のリスク。
■ゲーム②
いわゆる「美人投票」で戦士のHPが決められる対戦ゲーム。
但し、ハンディ(HPの何割迄を1回の対戦に投入するか)の設定により、
その付け方次第では、弱者が強者に勝つ可能性も有。
(ハンディは、連続対戦を強いられ、HPがゼロになって消滅するリスクを
回避するために設定されたもの)
参加者は、自身の金を戦士につぎ込み(=HPを強化し)、
運用(=対戦を挑む)を行う。 -
既巻3巻。きっちり完結はしていないが続きはでなさそう。
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扉シリーズとは違い、今度は能力者ものです。 主人公の頭の冴えや駆け引きがとても良いです。
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超能力「パルス」にめざめた人々が参加する過酷なゲームの話。
今回はオンラインゲームを株であらわしたマネーゲームだったけど、次はどんなゲームだろ?
世界観が面白くてスイスイ読めました。超能力バトルものだと思って読むと肩すかしですが。
カイジ×SAOにトッピングで超能力といったところでしょうか。