宝くじを買う人は、仕事ができない ~「ダラダラ残業」におさらばする10の力~
- インプレス (2007年7月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844324300
感想・レビュー・書評
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今回2度目。
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時間を効率よく使うためのビジネス書は多く出版されていますが、殆どの場合が経営コンサルタント、サービス業の方が書かれていると思います。その中でこの本の著者である水口氏は製造業での経験があるようで、類書と比べて特徴もありました。
ムダが極限まで省かれている工場での作業と比較して、ホワイトカラーの生産性は人によってバラツキが大きいという指摘は私も長年思っていた通りでした。ムダを削減するには、小手先の方法(仕事のスピードを上げる、時間の節約をする)以外の方法をこの本では提示しています。
この本を参考にして、週に1度は定時に帰宅しても、仕事がこなせるように生産性を上げたいと思います。特に、優先順位をいつもつけるべきではなく優先順位よりも判断が重要(p45)、仕事の期限には3種類ある(p162)という考え方は面白かったです。
以下はためになったポイントです。
・時間管理の仕組みを見直すには、1)ツール(どんな情報、どこに、どう書くか)、2)ツールの使い方(すぐ書く、頻繁に見る)、3)ツールの運用方法(ツールを見忘れない工夫、置き方)である(p22)
・管理に伴う手間を増やさない方法として、「すぐ終わることはすぐ片付ける」習慣をもつ(p30)
・計画を予定に変えるには、各々の仕事を「いつやるのか」と具体化する必要がある(p33)
・仕事に優先順位をつけるのは、切羽詰ったときの最終手段、納期が守れそうにないときだけ優先順位が必要となる(p45)
・優先順位の代わりにあるのは、判断:1)絶対やる、2)できればやる、3)やらない(断るか、他人に頼む)である(p48)
・アポイントメントが決まった場合に、手帳に書くのは、オフィスを出発する時刻を書く(p54)
・タスクを書き出すのは、思いついたとき、後で纏めて書こうとすると時間がかかる(p66)
・夢→目標(期限つき)→計画(具体的行動)→予定(明確な期限→約束(時間を確保)→実行、となる(p68)
・100点満点を狙うよりも、7割でもいいと判断して実行することが、時間の投資収益率を上げる秘訣(p86)
・会議の1時間は、1週間の仕事時間の2パーセント、それを考慮して、設定・参加する(p88)
・メールは受信ごとに見るのではなく、1)仕事の区切りまでは無視、2)まとめて処理、が原則(p95)
・「紙copi」というソフトウェアは有効(p143)
・自分の宿題を増やす努力ではなく、「やりたいこと」「やるべきこと」をシンプルに、無理なく整理・運用できる「仕組みづくり」と、その改善をする努力が必要(p147)
・情報収集をアウトプットに結び付けるには、「常に目的意識を持って情報に接する」ことが重要(p147)
・仕事の期限には3つあり、1)提出期限、2)自分で終わらせる期限、3)スタートする期限、である(p162)
・仕事にも、Q(品質:仕事の質の高さ)、C(コスト:必要な時間)、D(納期:完了できる時期)があり、これら3つのバランスが重要(p168)
・定期業務は、細かい作業に分割した表で管理する(p173)
・仕事の見積もり精度を上げるには、普段から、自分の時間の記録をとるのが有効(p178)
・将来のために使う時間は「投資」、現在のために使うのは「消費」である(p202) -
家にあったので、読んでみました。
僕の会社の隣の席の人に教えてあげたい本です。
隣の人に『お薦めの本ある?』って聞かれたら、この本をあげようと思います。
ドッグイヤー少な目でした。 -
タイトルだけ見ると、「煽り系」なのかと思いますが、理系の人が書いた風の真面目な本でした。
【参考にしたい考え方】
・「時間管理」ではなく、「仕事管
理」をする
・「予定」は「計画」にする
・メールの受信通知機能はオフにする
・仕事に優先順位をつけない
・「やれないこと」は断る
・時間の投資効率=(その仕事の成果×その仕事の実現可能性)/投入時間
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