Webレイアウトの『解法』 Webデザイナーのための実践的セオリー50
- エムディエヌコーポレーション (2010年1月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844360933
作品紹介・あらすじ
WebにはWebの、デザインの原則がある。レイアウト法則とさまざまな手法50を具体的に解説。
感想・レビュー・書評
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「デザインのへそ」が読みものだとすると、こちらは実践書。
単純なハウツーではなくきちんと解説が書かれているので勉強にもなる。
私のような素人には最適な一冊です。職場に必携。
(2010.3)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
webデザイン関してセオリー的な部分を実際の利用シーンに合わせて解説してくれます。
ナビゲーションのラベルサイズの決め方、
ページの背景にグラフィックを採用する、
メインのカラーがオレンジのデザインをまとめる、
などなど具体的なテーマを見開き2ページで解説。
彩度明度含めた色の選び方、組み合わせ方だったり、
素材の加工の仕方や各パーツのつなぎ込み方とか、
理論というかセオリーを知らずに感覚で済ましてしまってたのがほとんどだったので、
気にすべきポイントがこんなにあったんだなと、いろいろ気づくことができたのが収穫。
とても一度読んで頭に入る内容ではないので、
今後何か作る際に、都度辞書的に参照しながら使っていきたい。 -
矢野りんさんの著作を読んだのはこれで2冊目になる
ウェブデザインについて詳しく書かれてある
Webデザインの基本技法から始まり、ナビゲーション、グラフィック、カラーリング、レイアウト、エディトリアルという構成がとってある
各項ではタイトルがレイアウトの解法と銘打ってある通り、作例のパーツを例にして、デザインを選択した理由について解説するという形式をとっている
ナビゲーションでは各パーツのサイズや余白の取り方などを、作例から説明してある
グラフィックでは配置するイメージをどのように配置、補正すれば違和感がなくなるか、逆に強調させたい写真の配置方法の説明がされている
その他にも背景画像に写真を配置する効果的な方法や、テクスチャ素材の扱い、ストックフォトを利用した写真素材の使い方についても書かれていた
カラーでは、基本的な色の種類である寒色と暖色の違い、類似色、色相差によるカラースキームの説明に始まり、特徴的な色使いについても解説されている
またグラデーションの使い方、1ピクセルの枠線を使う理由についても説明があった
レイアウトでは、ユーザーの要求に適ったレイアウトを実現する方法について説明がされている
縦書のテキストを美しく見せる方法や、コピーをレイアウトする方法、フォントサイズの基準などについても解説がされている
ウェブサイトをぱっと見た感じに受ける印象から、よく見ると散見する細かいデザインについて、そのデザインを選んだ必然性について理由が述べてある
前著はスマホ以前に書かれておりアニメーションにも言及してあった
またデジタルメディアと紙メディアの違いについても理解が求められた時代であったので、解説があった
今作はスマホが出始めた2010年に出版されている
なのでスマホでFlashが使われなくなった事にも配慮してあるのか、Flashについてはほとんど記述がされていない
スマホについても普及が始まったばかりだったので、コラムで触れる程度の内容となっている
ウェブデザインメソッドよりも、進化した内容になっていると感じた