JavaScriptコーディング ベストプラクティス 高速かつ堅牢なコードを効率よく書くために
- エムディエヌコーポレーション (2011年2月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844361794
作品紹介・あらすじ
開発・デバッグ効率を限界まで高め、高速化と堅牢性を極限まで追求する、JavaScriptプログラマーのための最上のコーディングガイド。
感想・レビュー・書評
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JavaScriptコーディングの効率化と高速化について書かれた本。小松健作、高橋登史朗、西畑一馬、古籏一浩という4人の共著となっている。高橋さんはnode.jsやAjaxの本を幾つか執筆されている方だ。西畑さんはJqueryの本を多数執筆されている。またJavaScriptの有名なライブラリも開発・公開しているそうだ。
この本は基礎、クロスブラウザ、開発効率、高速化、デバッグ、最適化、CSS3の活用という7章で構成されている。
基礎では、JavaScriptの歴史や概要、ライブラリの紹介、この後の章の流れなどが紹介されている。
クロスブラウザでは、クロスブラウザに対応しているJavaScriptの理想と現状について説明してあった。クロスブラウザに対応するための方法について解説してある。対応方法はJavaScriptの拡張ライブラリであるJqueryかPrototypeを利用するそうだ。
高速化では、実行速度を計測するWebサービスを利用してJavaScriptの記述方法別に計測テストを行っている。それぞれの方法で速度が分かるようになっていた。他にもAjaxのキャッシュやHTML5のWebapiであるWebソケットについても紹介されている。
またHTTPリクエストを減らす方法やミニティ化、テキストファイルの圧縮、キャッシュについても説明してあった。これはHTML&CSSコーディングベストプラクティスの内容と重複する。またCSSスプライトのように直接JavaScriptとは関係がない内容についても触れてあった。
デバッグでは、主要ブラウザに実装してあるデバッガの簡単な使い方が紹介されている。他にはJSLintでコードをバリデーションする方法について説明してある。JSLintは不具合が起こりやすいコードや、メンテナンスのしにくいコードを判別してくれるソフトだ。
最適化ではiPhoneやiPad、Androidなどのモバイル機器に最適化する方法が書いてある。簡単にAdobe AIRやJquery mobile、シュミレーターの紹介がされている。
CSSの活用では、CSS3について簡単に説明してあった。これも直接JavaScriptとは関係のない項目のように思える。
この本も全体的に深く掘り下げる趣旨の本ではないという印象を受けた。直接JavaScriptと関係のない内容が多く見られたが、JavaScriptだけでページ数を補うことが難しいという判断なのだろうか。であればもう少し基礎的な内容を補完してくれても良かったように思う。終盤にnode.jsについても触れているがnode.jsがどのようなものであるかの説明も足りないように思う。それに著者によって分かりづらい表現をする人も見受けられた。これもMDNのムックとして出した方が良かったのではないだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
字数はあまり多くないので一日で読めます。
現在JavaScriptを使っていて、より良いコードを書きたいという方が読むと良いかもしれません。一方JavaScript初心者が読む本ではありません。
2年前の本ということで、既にIE10が出ている中でベンチマークがIE8までしかないというところで既に本書が色あせてしまっています。技術書を書くのも大変ですね。。。それでも、高速化の章は参考になりました。オブジェクトの生成方法などを定量的に比較していて面白かったです。 -
高速化とデバッグのセクションが参考になった。「とりあえず動けばいいや」じゃダメだなと、いっこ上に進むテンションをくれた。
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時代に流されてしまいそうな本。
より早いッ実装方法を具体的に解説しているし分かりやすい、すぐに実践することが出来る方法がいくつも載っている。
しかし具体的ゆえに時間が経つと使えなくなりそうな技術がちらほらと。
読むのなら早めに読んだ方が良いのかも、あと実践も早めに。 -
今読んでいる最中だが、案件によってベストなJSを組むにはどうしたらよいのか。その手がかりがいくつも載っている。
JSについての基本的な知識、実制作の経験がある程度必要な内容なので、初心者にはあまりオススメできないと思う。
JSを高速化するには・・・セキュアなコードを書くには・・・など、JS初心者からステップアップしたい方には大変参考になる一冊! -
職場の先輩が買っていたので貸してもらって読みました。
私がRSS購読している、to-Rというサイトの中の人も共著でした。
(http://blog.webcreativepark.net/2011/02/21-200506.html)
忙しかったときに借りたので、すぐ使えそうな「クロスブラウザ」「開発効率」「高速化」の章を
ガバーっと読みましたが、読みやすかったと思います。
サンプルコードの量が結構多めでした。 -
ベンチマークテストとか、大変だったろうなーと思います。それを自分でやる手間を考えただけでも十分元が取れますね。
本書は、CSS3にまで話しが及んでいて、JSでアニメーションするよりもCSS3で、っていうのも分かりますが、現状はJSでやらざるを得ないことも多いと思うので、JSに特化したベストプラクティス本でも良かったなーと思います。
でも、Web socketの話とかは良かったです。