世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844373636

作品紹介・あらすじ

海外には、日本で知られていない面白いビジネスがたくさんある!国や文化の違いは障害ではなく商売のヒント!日本企業のムダな敗北感は無用!?米国、イタリア、ドイツ、フランス、英国、日本の元気な中小・ベンチャー企業に聞きました。

感想・レビュー・書評

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  • 欧州を中心に、きらりと光る中小企業を取材し、その特徴を分析したもの。国際感覚=国境の活用、デザインを広く活用すること、ルールを作り活かすこと、など、小さな企業でも世界で戦うための心構えなどが学べる。中小企業各社へのインタビューが載っているのだが、分量が少なく欲を言えばもっと深掘りした内容が読みたい。

  • 1.中小企業が市場で生き残るためにどんな組織風土を作っているのか、財・サービスを提供するにあたってなにを意識してるのか。

    2.大企業と異なり、狭く高く売っていく必要がある。大企業よりも迅速に、積極的に市場に関わり、さまざまな情報を集めていかなければなりません。そこで必要なのは、良いチームを作ること、理念を持つこと、より良い財・サービスを提供することの3つです。本書のなかでインタビューを受けた人のほとんどが言ってました。しかし、それだけではなく、ブルネッロのような違う価値観を持った人もいるので、本書でしっかり学ぶのがいいです。

    3.良いチームを作り上げるのが一番だと思いました。私は、1人で解決できる問題はないと思っています。1人解決した裏には、誰かのサポートや努力の積み重ねがあり、それを自分が活用したにすぎません。なので、チーム作りこそが、会社のやるべきことだと思いました。
    余談ですが、いいと思った箇所は、世の中のトレンドがどう生まれるのがを知り、感覚を自分の言葉で表現する訓練を毎日やることで、時代の先端を発掘できるようになるという言葉です。これに関しては、ずっと心掛けてたことなので、新しいことを知ることができたのでよかったです。

  • ビジネス

  • 抽出される要素は興味深い。自らの経験を軸にして深く考えると使えるか。

    ◯狭く、高く売る。

    ◯国境をどのように認識するか。
    基準が異なり、解釈を引き出すには時間がかかるが、効率的な方法もある。

    ◯国民イメージを逆手にとった対応で文化的障壁を超える。

    ◯スモールデザインとビッグデザイン
    ・教養を涵養し、ビッグデザインの背景を体感する。
    例)マザーハウスのアート助成制度 「視野を広げてほしい」というメッセージを言葉を重ねるよりもクリアに伝える。

    ◯文化の隔たり(アジアはヨーロッパ文化のほうが馴染みがある)

    ◯敬意、尊厳=ありがたし

    ・設計されたオープン化

    ◯コンテンツはローカルに任せる

    ◯明文化されたマニュアルより抽象度の高いドクトリンを徹底する海兵隊とほぼ日の共通点
    →現場判断を優先する。

  • 20161004読了

  • キーワードとして、デザイン、ルールメイキング、オープン、ローカル
    自分の感覚を重視して前進している
    1.全体像を掴むことを目指す
    2.全体像とは、輪郭のはっきりしたものではなく、全体と思われる中に属す3つの部分の関係性が分かった時の確信である
    3.2つのことを同じとするか、違うとするかがテーマと常に思い返すこと

  • 本書では、注目される中小・ベンチャーの経営者へ、成長への3つのキーワードをインタビューしている。具体的な戦略よりも、「最適なチーム」「ビジョンの共有」「経営理念・哲学」「市場の捉え方」といったものが並ぶ。ビジネス目線からは、抽象化されすぎて、もどかしいかも。
    マザーハウスの、理念・失敗の仕方・未来志向は、納得感が高い。彼らの成長プロセスにある、小さい成功の積み重ねと、その先にある未来が描ければ、ほぼほぼ、いけるのではないか。

  • 中小企業なんだから、狭い範囲に高く売れるモノ・コトを商売にする。
    中小企業なんだから規模が異なる大企業の猿マネをしようとしてはいけない。

    この辺り、納得。
    なかなか下請け根性って抜けないものなんだよな、と実感。

    あと、イタリアは政府や大企業はイマイチだけど中小企業零細企業に勢いがある、というのははじめて知った。
    ついついその国の大企業や有名企業の有無や業績でその国の経済状況のイメージって作りがち…。

  • 世界の中小企業の事例集。
    様々なケースを扱っているため、一つ一つをそれほど深くは書かれていないが、海外に進出する際に、現地の知り方がイメージしやすくなっている。
    「人材」「ビジョン」「事業集中」以外で、何が必要かという問いに対して、経営者の視点を読めるのは面白い。

    〈時代を先取りする中小ベンチャー企業から得たヒント〉
    1、人のあたり前の姿や社会的に正しいことを意識する
    2、中小・ベンチャー企業は時代の先端を感じるセンサーである
    3、世の中に流布している声に押しつぶされない
    4、情報や記号を読み取るトレーニングをする
    5、異なる文化と付き合うことのコスト概算を取る
    6、さほどお金をかけないでもビジョンは浸透できる
    7、ソーシャルメディアには早く慣れるのがよい
    8、聞き飽きた言葉にこそ至上のエッセンスがある

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著者プロフィール

モバイルクルーズ(株)代表取締役。De-Tales Ltd. ディレクター。東京とミラノを拠点とするビジネス+文化のデザイナー。欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画してきた。同時にデザイン分野や地域文化との関わりも深く、ユーザビリティやローカリゼーション、意味のイノベーションの啓蒙活動、ラグジュアリー領域のイノベーション等に関与。著書に『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか? 世界を魅了する〈意味〉の戦略的デザイン』など。共著に『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済10の講義』、『デザインの次に来るもの』。監修に、ベルガンティ『突破するデザイン』。訳書に、マンズィーニ『日々の政治 ソーシャルイノベーションをもたらすデザイン文化』。

「2023年 『ここちよい近さがまちを変える/ケアとデジタルによる近接のデザイン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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