飄飄として訥訥: クレージーが青春、いまも青春

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  • 旬報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845103737

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  • #900「飄飄として訥訥」
     クレージーのメムバアで最後まで残つた犬塚弘さんですが、この度遂に鬼籍に入られました。いつかは来る日と思ひながら、やはり悲しく寂しいのであります。わたくしは年代的にはドリフ世代ですが、一世代前のクレージーマニヤなのです。
     笠井信輔アナウンサーからインタヴューを受けた際に「クレージーキャッツの犬塚弘さん、と紹介して良いんですよね、「元」は付かないですね?」と質問されて、「もちろんです! クレージーキャッツは解散してません!」と答へてゐた事を思ひ出しました。
     本書はハナ肇さんが亡くなつて間もない頃の著書で、彼との交流を絡めた半自伝書物。ベーシストとしてのスタート、ハナとの出会ひとキューバン・キャッツ(クレージーの前身)への参加、大ブレイクしたあとの俳優としての活動などが語られます。
     そして舞台の面白さに目覚め、舞台俳優としても評価され始めた頃の話。ところで、舞台の世界にスカウトしたのは宇野重吉だと思ひ込んでゐましたが、再読したらば宮口精二でした。わたくしは役者・犬塚弘としては「馬鹿が戦車でやって来る」での芝居が素晴らしいと思つてゐます。
     天国で再び揃つたクレージーのメムバアで、再始動してゐる事でせう。合掌。

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著者プロフィール

いぬづか・ひろし 1929年生まれ。コメディアン。IBMを経て、ハワイアンバンドでベースを担当。その後ハナ肇の誘いでキューバンキャッツ(クレイジー・キャッツの前身)結成に参加。植木等、ハナ、谷啓に次ぐ『第4の男』として映画主演作も。その後俳優として「男はつらいよ」シリーズなどで地位を確立。現在、80歳を超えてラジオレギュラーなどでなお活躍中。

さとう・としあき 1963年生まれ。娯楽映画研究家。昭和30年代、40年代のテレビ、映画、ヒット曲B級文化を論じ、日本人が子供のとき体験して琴線に触れた「感動」を掘り起こし共有化する作業をライフワークとしている。編著作に、『無責任グラフィティクレージー映画大全』『植木等ショー!クレージーTV大全』など多数。

「2013年 『最後のクレイジー 犬塚弘  ホンダラ一代、ここにあり!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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