なぜ金融危機はくり返すのか: 国際比較と歴史比較からの検討

著者 :
  • 旬報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845111589

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  • 世界大恐慌から、リーマンショックに至るまでの金融危機について、
    その時代背景、プレイヤーとなった各国、そして一番の原因が
    何であるのか?が記述されている。

    いまだにリーマンショックの影響が残る日本経済。
    グローバル化の中、世界の金融危機は決して対岸の火事ではなく、
    今後は、我がこととして考える必要があり、本書はよいきっかけにもなった。

    直近のリーマンを含めて、金融危機が早期に収拾されない理由として、
    各国がバラバラに動き、強調体制を敷くことができていなかった点を
    著者は挙げている。
    地域の統一貨幣の必要性も説いているが、
    ギリシャ金融危機を見る限り、それが正しい考えであるのかは疑問。
    ギリシャが特異な事例であるのかもしれないが、
    今後起こさないために何が重要なポイントであるのか、
    個人でできることはほとんどないが、考えていきたいと思う。

  • ゼミの課題で読んだ。淡々と事実が述べられているが、作者の意見が述べられておらず、議論が難しかった。しかし、現在の経済危機の原因となる要素をほとんど知らなかったので、今後勉強する上での手がかりにはなった。

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著者プロフィール

1948年、愛知県に生まれる。1976年、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、経済学博士。現在、大妻女子大学学長、東京大学名誉教授 ※2020年10月現在
【主要編著書】『日本の対外金融と金融政策』(名古屋大学出版会、1989)、『戦後日本の対外金融』(名古屋大学出版会、2009)、『なぜ金融危機はくり返すのか』(旬報社、2010)、『金融危機は再びやってくる』(岩波書店、2012年)

「2020年 『戦後文学のみた〈高度成長〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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