- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845406517
感想・レビュー・書評
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今も昔もビジネスの根幹は変わらないとは思うが、この本も同じ。
自分が生まれる前にしたためられたマネジメント・レターを集めた珠玉の手紙集。
仮に自分の会社でこれと同じように社長からお言葉をもらえたら 、もともと執着すべきものは何一つなく、一切から自由であるという悟りの境地をさしている。
P.211
愛社精神を頂くには十分すぎると思う。
結構、本田氏は遊び人だったらしいね。
人生の苦楽をよくわかった方なのだろう。
【ココメモポイント】
・自動車を、クールな道具として提供するだけでは十分でない
。
お客さまに製品を通じて人間らしい豊かな生活を楽しんで頂く。
その協力や援助を積極的に提供することが、メーカーの今日的課題ではないかと思うんです。
P.150
・みんな勉強しようじゃないか。俺も、もちろん勉強するよ。
P.161
・いい品物かどうかはメーカーが判断するものではなく、大衆が判断してくれるものであることを決して忘れてはならない。
P.169
・目で見る見学では駄目だ。「見学」ではなく観察する
見方、「観学」出なければならない。
「観学」するには、何がいちばん大切か?それは苦労することなんです。
P.172
・社長だから、偉いということはありえない。
これは職制上の名前であって、偉さではないということなんです。
P.194
・企業にとっても、何より大切なのは、信用であることを忘れないでほしい。
P.197
・「無一物無尽蔵」
人間を含めたすべての存在は空つまり因縁によって現れた仮象にすぎないので
、もともと執着すべきものは何一つなく、一切から自由であるという悟りの境地をさしている。
P.211詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本田宗一郎氏の人となりが伝わる本でした。筆者の人間性が伝わる暖かい筆ですね。
本田氏の全国行脚、始めて知りましたが、敬服します。引退した後、そこまでできますかね。社員も感動しますよ。生ける伝説が自ら訪ねてくるなんて。会社作ることと国作ることと同じだよ。
第二の本田宗一郎は今の時代には産まれないし、産まれたとしても同じような足跡は残せないであろう。戦後の混乱期に産まれた時代の寵児ですね。話す姿を見てみたいと思いました。