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- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845608331
感想・レビュー・書評
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自分が「本気で歌を始めてみよう」と思うきっかけになった一冊。
ボイトレ本というと"ハイトーンが出るようになる"とか"ビブラートをかけられるようになる"とかいう名目のものが多いが、これはそういった本とは一線を画すものである。
上記のような本に慣れた人にとっては「あまりに精神論が多すぎて、具体的な方法論が何も書いてない」ように見えるかもしれない。というか、事実その通りである。
しかし、だからこそ自分はこの一冊を推したい。
ハイトーンだとかビブラートなどというのはあくまでテクニックの一つに過ぎず、それ自体は目標ではない。
それよりも本当に大事なのは、ちゃんとした基盤を持った、「自分の本当の声」を引き出してあげることだ。
そういうような、「歌の思想」を作り上げていくためのヒントになる貴重な本だと思う。
何も「この本に書いてある思想が素晴らしく全部正しい」と言っているわけではなく、こういった「歌の思想」について触れた本というものそれ自体が貴重である、ということである。
だから今あらためて読み返してみると、あまり賛同できないような内容も多くある。
そういう意味で、例えば単に「カラオケで粉雪を原曲キーで歌ってもてはやされたい」とかいうだけなら、この本は全くの遠回りでしかなく、不要な一冊であろう。
そうではなくて、本気でボーカリストを目指したいという人には一読の価値のある一冊だと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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