人間椅子 (立東舎 乙女の本棚)

  • 立東舎
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本棚登録 : 426
感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845635641

感想・レビュー・書評

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  • 乙女の本棚シリーズ、お堅めなイメージのある日本文学が、視覚から楽しめる一冊に仕上げてられていて非常に良かった。これは全作揃えたくなる。

    今回読んだのは江戸川乱歩の人間椅子。かなり昔に一度読んだことがあったが、内容は殆ど覚えていなかったので、実質ほぼ初見。
    ある夫人宛に椅子職人である男から一通の手紙が届くのだが、読み進めるにつれ察するものがあり、それがじわじわと恐怖を駆り立て、気持ちが悪くなっていく。そして最後は鮮やかなドンデン返し。してやられた!
    そして、淡い色彩で美しくも不気味さを感じる挿絵。作品に合っていて素敵だった。

  • 本の中に五条先生がいるよ。

  • 華麗なイラスト挿画に目を惹かれる立東舎<乙女の本棚シリ-ズ>から江戸川乱歩の『人間椅子』の初読みです。アメリカ探偵作家クラブのアンソロジ-(1961年出版:The Human Chair)に編入されたというだけあって、奇抜なアイデアと小気味よいトリックが、読後の愉悦感を味あわせてくれる往年の名作です。

  • ぞぞっとする気持ち悪さが良かったりするのかな?

  • 好きなイラストレーター×好きな文豪の本なので
    当たり前に大好き。
    ストーリーをイラストで表現してるのは
    見ていて飽きない。

  • 文豪の名作×人気イラストレーターというコンセプトの「乙女の本棚」シリーズの一冊。江戸川乱歩のエログロナンセンスな短編小説。
    江戸川乱歩らしい、実にゾクゾクするストーリーで、面白かった。ホノジロトヲジ氏のイラストも、単なる挿絵ではなく、物語からインスピレーションを得て世界観を膨らませたような美しい絵で、魅力的に感じた。このシリーズはなかなか良い。

  • 作家である佳子に届いた1通の手紙。
    原稿用紙に綴られた文章には、ある椅子職人の生活が描かれていた。

    何この落ち……と脱力してしまった。
    初めて江戸川乱歩作品を読んだが、妖しさ満点の緊張感のある展開は好みだった。

  • 観光で寄った図書館にあった1冊。
    江戸川乱歩の『人間椅子』。文学はあまり手を伸ばすことが無かったけど、ホノジロトヲジさんのイラストに惹かれて手に取った。

    少しの気味悪さと最後にやってくる大きな驚きが、なんとも言えない。名作には、現在まで残ってきた理由が存在するんだね。それに気づけて良かった。

    乙女の本棚シリーズは初めて読んだけど、良い出会いができたと思う。文学に触れるきっかけになったし、イラストの違いだけで読みたいと言う気持ちが出てくる事が分かった。他の作品も読んでみたいな。どこの図書館に行ってもあるかな?

  • 人間椅子は作者がイタズラ好きなんだな、と思わせる作品。
    でも、イタズラ好きだけでは収まらない気味悪さがあってそこが魅力的だった

  • 913.6||E24

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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