- Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845635641
感想・レビュー・書評
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文豪の名作×人気イラストレーター『乙女の本棚』
江戸川乱歩「人間椅子」×ホノジロトヲジ
私の膝の上には、いろいろな人が入りかわり立ちかわり、腰をおろしました。
作家である佳子に届いた1通の手紙。
「奥様」と始まるその文章には、ある椅子職人の生活が綴られていた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「私の膝の上には、いろいろな人が入りかわり立ちかわり、腰をおろしました。
作家である佳子に届いた1通の手紙。「奥様」と始まるその文章には、ある椅子職人の生活が綴られていた。
江戸川乱歩の『人間椅子』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは夢野久作『死語の恋』、『瓶詰地獄』、泉鏡花『外科室』を担当する大人気イラストレーター・ホノジロトヲジによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。」 -
学生(らいすた)ミニコメント
情景を想像することが苦手な人でもイラストを見ることでスムーズに頭に入ってくると思います。
作家である佳子に届いた1通の手紙から始まる、なんとも奇妙なお話。
大人気イラストレーター、ホノジロトヲジによって鮮やかに描かれたイラストと、乱歩の独特の世界観が絡み合う、小説としても画集としても楽しめる魅惑の1冊です。
桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/658402 -
はじめての江戸川乱歩、1冊目に人間椅子を読んだ
タイトル意識せず読んだこともあり、途中からずっとゾクゾク…最後の言葉はあったけれど、それならなぜ知ってたのか?と引っかかりそれもまた怖い -
途中で、「も、もしや!?」となり、最後に「ど、どっちが本当!??」となって、読後奇妙な感情をずっと引きずってしまうような作品。文章は読みやすく分かりやすいので、先を知りたいという気持ちも相まってどんどん読み進めてしまう。
あ、そうだ、この感覚。うん十年前中学生の頃、ちょっと重たい独特な表紙の怪人二十面相シリーズを友達と競うように夢中になって読み漁っていたんだった、ということを思い出した。
久々にちゃんと読んだけれど、乱歩さん、やっぱりすごかった。