詩集『抒情小曲集』より(立東舎 乙女の本棚)

著者 :
  • 立東舎
3.23
  • (1)
  • (10)
  • (15)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 125
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845636365

作品紹介・あらすじ

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
故郷・金沢への思いやその風景をうたった作品が中心となった第2詩集。
室生犀星の『抒情小曲集』が、
書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、
本シリーズでは、小川未明『月夜とめがね』、
梶井基次郎『檸檬』、芥川龍之介『蜜柑』を担当するなど
幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 室生犀星文学忌、犀星忌。
    1918年の作品 

    小景異情 その2
    ふるさとは遠きにありて思ふもの
    そして悲しくうたふもの

    この作品は、高校のたしか2年の現代国語の授業で扱われた。そして当時から詩は苦手という意識と たぶん教師にもそれを見抜かれていた事実。
    まず、この詩は何処で読まれたかという問いに早々に一番に当てられた。
    当然、あほ丸出しで「みやこ?」と答え、その後の授業は集中的な指導をいただき散々なものになった。
    そうです、彼は故郷金沢で読んだ故郷との訣別の詩なのです。当時は、今のような情報はなく、国語便覧あたりが重要情報源。養子先の孤独な幼児期だの妾の子だの知り得るのはハードルが高かったのです。

    しかしね、今再び読んでみれば、それでも故郷に受け入れて欲しかったという悲しい詩ではないのかと思ったりするわけなのです。
    げみさんが 哀愁を含む色合いで美しい故郷を描いちゃうから、わかんなくなってしまうのです。
    それと 五七調になっているのを初めて気がつきました。

    • 1Q84O1さん
      残念ながら電子書籍も紙の本もなーい…
      みなさんが登録したのを眺めて楽しみます(≧▽≦)
      取り寄せる勇気は無いので…w
      残念ながら電子書籍も紙の本もなーい…
      みなさんが登録したのを眺めて楽しみます(≧▽≦)
      取り寄せる勇気は無いので…w
      2024/03/27
    • 土瓶さん
      1Qさん、気持ちはよくわかる。
      俺も図書館でたまたま見つけてなかったら借りてない。
      取り寄せはハードル高い。
      もう一度ダメもとで図書館...
      1Qさん、気持ちはよくわかる。
      俺も図書館でたまたま見つけてなかったら借りてない。
      取り寄せはハードル高い。
      もう一度ダメもとで図書館探してみては。
      俺の場合も絵本とかのコーナーじゃなくて、トイレ横のティーンズコーナーの端っこにあったし。
      2024/03/28
    • 1Q84O1さん
      土瓶師匠
      うちの図書館のトイレ横はオッサンたちが新聞をひろげて読んでいるので、それ以外の場所をもう一度探してみます!
      く(`・ω・´)
      土瓶師匠
      うちの図書館のトイレ横はオッサンたちが新聞をひろげて読んでいるので、それ以外の場所をもう一度探してみます!
      く(`・ω・´)
      2024/03/28
  • 三十四乙女読了です♪
    図書館にてお借りした一冊、返却期限は来週ですが、他の返却本を持って来たついでに図書館内にて読み終えました。

    無知故に室生犀星も抒情小曲集も知りませんでした。

    「詩集」かぁ......................................................................................................................................................................................................
    うーん....................................................................................................................................
    ............................................................


    げみさんのイラストは相変わらず素晴らしい(*´ ω`*)


    <室生犀星>
    室生犀星(むろうさいせい)は、日本の詩人・小説家であり、大正から昭和期にかけて活躍しました。彼は美しい詩や小説を生み出し、校歌の作詞なども手がけました。犀星は、金沢市で生まれ、長命であったことから多くの作品を遺しています。彼の作品はファンタジックで不思議な世界観を持ち、理想主義文学の特徴を示しています。

    『抒情小曲集』は、1918年に刊行されました。この詩集には、犀星が20歳から24歳ごろまでに書いた詩の90編余りが収められています。中心となる文語詩は、その流麗で自然なリズムが特徴であり、北原白秋の『思ひ出』に続く抒情小曲の名作とされています。この詩集は、故郷への切ない気持ちや家族、少年時代の心の傷を綴ったもので、犀星の感性が豊かに表現されています。



    人気シリーズ「乙女の本棚」第22弾は室生犀星×イラストレーター・げみのコラボレーション!
    詩集としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

    ふるさとは遠きにありて思ふもの
    そして悲しくうたふもの

    故郷・金沢への思いやその風景をうたった作品が中心となった第2詩集。

    室生犀星の『抒情小曲集』が、
    書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、
    本シリーズでは、小川未明『月夜とめがね』、
    梶井基次郎『檸檬』、芥川龍之介『蜜柑』を担当するなど
    幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみによって描かれる。
    名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。

    自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

    著者について

    室生犀星
    明治22年(1889年)石川県金沢市生まれ。生後まもなく養子に出される。1918年、第1詩集『愛の詩集』を自費出版。1962年に死去するまで、多くの詩や小説を執筆した。生家跡には室生犀星記念館が建てられている。代表作に『蜜のあはれ』『あにいもうと』『杏っ子』などがある。

    げみ
    平成元年(1989年)兵庫県三田市出身。京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コース卒業後、イラストレーターとして作家活動を開始。著書に『夜の隙間に積もる雨』、『月夜とめがね』(小川未明+げみ)、『蜜柑』(芥川龍之介+げみ)、『檸檬』(梶井基次郎+げみ)、『約束の猫』『トロイメライ』『春の旅人』(以上、村山早紀+げみ)、『げみ作品集』がある。

    • かなさん
      ヒボさん、こんにちは!
      「詩集」か あ …う ー…ん…
      (ちょっとレビューーとは違うけど)
      これ、暗号かと思っちゃいました(・∀・)
      ...
      ヒボさん、こんにちは!
      「詩集」か あ …う ー…ん…
      (ちょっとレビューーとは違うけど)
      これ、暗号かと思っちゃいました(・∀・)

      げみさんのイラストは素晴らしい!!私もそう思ます♪
      2024/04/07
    • ヒボさん
      かなさん、こんにちは♪
      こちらは桜が満開です(*´▽`*)♪

      心の叫びを文字にするとこんな感じでした^^;
      かなさん、こんにちは♪
      こちらは桜が満開です(*´▽`*)♪

      心の叫びを文字にするとこんな感じでした^^;
      2024/04/07
  • やはり人生に詩は必要だ

    ということで、第二十一おネエは室生犀星の詩集『抒情小曲集』です
    聞いた風なこと言ってますけどね
    聞いた風なこと言うチャンピオンですけどね
    まず『抒情小曲集』が読めてないですからね
    詩がどうの言う資格ないです

    まぁ、とりあえず調べてみますか
    ここはひとつ謙虚な気持ちでね
    詩を読むときは謙虚さが大切ですから(聞いた風なこと)

    はいはい読み方ね「じょじょうしょうきょくしゅう」だそうです
    意外とそのまんまだった!
    そして完全に早口言葉だった!

    「ふるさとは遠きにありて思ふもの」だそうですよ
    私ふるさとから出たことないんだよなー

    はい、げみさんのイラストが最高過ぎるので★4!

    • ひまわりめろんさん
      あがっとらんがな!
      あがっとらんがな!
      2024/03/05
    • おびのりさん
      ごめんなさい。ようやくあげた。
      ごめんなさい。ようやくあげた。
      2024/03/26
    • ひまわりめろんさん
      9月の中頃に夏休みの宿題出してきてやらないよりましでしょって開き直る中学生か!
      9月の中頃に夏休みの宿題出してきてやらないよりましでしょって開き直る中学生か!
      2024/03/26
  •  乙女の本棚シリーズから、室生犀星さんとげみさんのコラボ作品「詩集『抒情小曲集』より」です。げみ三のイラスト、のどかなあったかい風景が主に描かれていたのが印象的でした。

     室生犀星さんって、大変失礼ながら聞いたこともなくって(^-^;)

     「ふるさとは遠きにありて思ふもの
     そして悲しくうたふもの」

     これは、知っていました!!って威張れるようなことじゃないけど…。故郷の金沢への思いとその風景が、作中でたくさん描かれています。金沢に限らず、どこに故郷があっても似たような感覚を覚えるから、今の時代でも室生犀星さんの詩が親しまれているんでしょうね…。四季のある日本で、自然を愛でることができることって幸せなことだと実感できました。

  • 久しぶりに乙女の本棚シリーズ!!
    詩集もあるんですね〜

    太陽の光、風で揺らめく葉、自然の美しさや儚さを、人の心の動きや動作で例えて表している……

    加賀藩足軽頭の父と女中であった母の間に生まれた犀星は、生まれてすぐ養子に出されたそうで、複雑な家庭、子供時代だったそうですね…
    作中でも、自分以外の登場人物はほぼ無し、自然や小動物達と対話しているような感じなので、そういった過去が作品に影響しているのかな…とも思いました。

    心地よい日差しを感じる春を表す歌、
    故郷に思いを馳せ寂しさ滲む歌、
    など、
    明るい暗いに関わらずどこか儚げな雰囲気を纏う歌に、げみさんの輪郭がぼやけている柔らかいイラストがお似合いでした。

    なんだか人間と自然が一体化した優しい世界が作り出されているように感じ、心が浄化されました

    • かなさん
      Kさん、メリークリスマス☆彡
      久々の、乙女の本棚シリーズですね♪
      げみさんのイラストがやっぱりいいですよね…
      そして自然とかふるさとと...
      Kさん、メリークリスマス☆彡
      久々の、乙女の本棚シリーズですね♪
      げみさんのイラストがやっぱりいいですよね…
      そして自然とかふるさととか、
      やっぱり日本ならではの良きものって
      改めて感じる作品ですよね(*'▽')
      2023/12/25
    • Kさん
      かなさん!メリークリスマスです꙳★*゚
      ほんわかしたげみさんのイラストで心温まりました〜何気なく選びましたが、里帰りの季節にピッタリでした!...
      かなさん!メリークリスマスです꙳★*゚
      ほんわかしたげみさんのイラストで心温まりました〜何気なく選びましたが、里帰りの季節にピッタリでした!笑
      2023/12/25
  • 【収録作品】小景異情/旅途/祇園/ふるさと/犀川/桜と雲雀/かもめ/砂山の雨/魚とその哀歓/時無草/月草/松林のなかに座す/砂丘の上/秋の終り/都に帰り来て/街にて/夏の国/合掌

    イラストレーションの美しさに惹かれて手に取った。押しつけがましくない、静かな筆致が、詩情をより高めてくれるように感じる。親しい友への贈り物にもよさそう。

    大正時代に戻ったかのような「乙女の本棚」というシリーズ名にやや抵抗を感じるが、現代の「乙女」の幅広さを思えば、この言葉をもって狭量とするのはかえって狭量か。

  • ふるさとは遠きにありて思ふもの、でおなじみの室生犀星による詩集。
    どの詩でも静謐なさみしさがうたわれてるような空気があって、その感じが私はとても好きだった。そしてやっぱり金沢行ってみたい。行く。

    「旅途」麦は雪のなかより萌え出で
    「桜と雲雀」桜すんすん伸びゆけり
    「秋の終り」君はいつも無口のつぐみどり

  • なぜか「小景異情その二」の「ふるさとは遠きにありて思ふもの~」は知っていた。

    言葉の響きがやわらかく、すっと心に染み入るような詩集。

    添えられたげみさんの端麗な絵も相まって豪華な絵本を読んだ心地になった。

    「秋の終り」という片想いの詩が一番好き。

  • 最近、詩はほとんど読まないなあ。
    室生犀星といえば、高校生の頃に読んだ「杏っ子」ぐらいかな。
    この詩集は室生犀星の詩に絵がピッタリ合っている。
    詩の情景をより豊かにしてくれる絵だ。
    げみさんの絵、色合いも、優しいタッチもいいなあ。

  • とても静かな情景が目に浮かぶ。
    私もこの詩の本来の良さをわかるようになりたい。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

詩:詩人・小説家。本名、照道。金沢生まれ。北原白秋・萩原朔太郎らと交わり、抒情詩人として知られた。のち小説に転じ、野性的な人間追及と感覚的描写で一家を成す。「愛の詩集」「幼年時代」「あにいもうと」「杏つ子」など。


「2013年 『児童合唱とピアノのための 生きもののうた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

室生犀星の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×