詩集『青猫』より (立東舎 乙女の本棚)

  • 立東舎
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本棚登録 : 130
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845636891

作品紹介・あらすじ

ああ このおほきな都会の夜にねむれるものは
ただ一疋の青い猫のかげだ
都会的な風景を妖しく切り取る名詩集。
萩原朔太郎の『青猫』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは萩原朔太郎『猫町』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、谷崎潤一郎『魔術師』を担当する大人気イラストレーター・しきみによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 三十五乙女読了です♪
    本書も図書館にてお借りし、他の返却本を持って来たタイミングで図書館内にて読了しました。

    結果、2冊続けての「詩集」となりました^^;
    この感性を養うにはこれからも触れていくしかないですよね。

    しきみさんのイラストとの相性はバッチリ♪


    <萩原朔太郎>
    萩原朔太郎(1886年11月1日 - 1942年5月11日)は、日本の詩人、評論家であり、大正時代に近代詩の新しい地平を拓いた人物として「日本近代詩の父」と称されています。 彼の詩は美しい情景を描きつつも、どこか暗い世界観を持っており、口語自由詩を用いた作品で知られています。彼の功績として、日常語を使用した自由詩を定着させたことが挙げられます。代表作には「月に吠える」(1917年)や「氷島」(1934年)などがあります2. 彼の詩は寂寥感、孤独感、倦怠感、憂鬱感、空虚感などをテーマにしており、象徴主義や神秘主義の要素を取り入れています。


    人気シリーズ「乙女の本棚」第24弾は萩原朔太郎×イラストレーター・しきみのコラボレーション!
    詩集としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

    ああ このおほきな都会の夜にねむれるものは
    ただ一疋の青い猫のかげだ

    都会的な風景を妖しく切り取る名詩集。

    萩原朔太郎の『青猫』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは萩原朔太郎『猫町』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、谷崎潤一郎『魔術師』を担当する大人気イラストレーター・しきみによって描かれる。
    名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
    自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

    著者について

    萩原朔太郎
    明治19年(1886年)群馬県生まれ。詩人、小説家。「日本近代詩の父」と称される。中学在学中に級友と共に『野守』という回覧雑誌を出して短歌を発表する。主な詩集に、『月に吠える』『純情小曲集』『宿命』などがある。「乙女の本棚」シリーズでは本作のほかに、『猫町』(萩原朔太郎+しきみ)がある。

    しきみ
    イラストレーター。東京都在住。『刀剣乱舞』など、有名オンラインゲームのキャラクターデザインのほか、多くの書籍の装画やファッションブランドとのコラボレーションを手がけている。著書に『魔術師』(谷崎潤一郎+しきみ)、『桜の森の満開の下』(坂口安吾+しきみ)、『夢十夜』(夏目漱石+しきみ)、『押絵と旅する男』(江戸川乱歩+しきみ)、『猫町』(萩原朔太郎+しきみ)、『獏の国』がある。

  •  乙女の本棚シリーズから、萩原朔太郎さんとしきみさんのコラボ作品「詩集『青猫』より」です。しきみさんのイラストは今作は、青を基調としているからか、少し涼しげな印象を受けます。

     どの詩にも、恋しい人を想う気持ちが込められているかのように感じました。ちょっと、読んでいて理解が難しい表現もあったので、好みは別れるかもしれないです。

     「ああ このおほきな都会の夜にねむれるものは
      ただ一疋の青い猫のかげだ」

     私的には、そのちょっと難しい点も含めての良さもあるかなって思えました。恋心は、いつの時代でも永遠のテーマになりえます、ね(#^^#)

  • はい、萩原朔太郎の詩集『青猫』でございますよー

    詩集さ、基本的によく分からんよね
    で、もう何回もレビューに書いてますが、詩なんてものはね受け取り方は自由でいいと思うんですよね
    もう完全にこっちサイドの都合で解釈しちゃっていいと思うんです

    後でなんとか大学のなんたら教授の解説読んで「ぜんぜん違うやん!」と思っても恥じることなどないのです
    むしろさすがの感性やな自分!と胸を張っちゃっていいのです

    はい言い訳はこのくらいにして(言い訳言っちゃってるじゃん!)『青猫』です

    女性のことを歌った詩や女性のメタファーと感じられる詩が多かったような気がします

    やっぱ男の目から見た女性って謎なのよ
    ナゾーマンなのよ
    いやナゾーウーマンか?
    今職業でウーマンとかつけない方がいいのか
    じゃナゾーヒューマンで

    なんかもう謎すぎて分からんので、こちら側で色々勝手に解釈させて頂きましたよって詩だと感じました

    癒やしだったり不安感だっり、寂寥感、妖しさ、安定、活力もうあっちいったりこっちいったりよ

    でもってだいたいこちら側が感じてることって見当違いだったりするわけよね

    癒やされるわーと思っていても、は?別に癒しビームとか出してませんけど?っていうね
    なんだよ癒しビームって

    まぁそういう天邪鬼なところも含めて、結局女性は猫ってことなんじゃね?


    と、きれいにまとめたつもりでいますが、結局この詩集って女性がテーマなんじゃね?って思ったのはきしみさんのかわいい女の子のイラストに引っ張られただけなんじゃね?っていうね

    • ひまわりめろんさん
      ユッキー

      いいの!いいの!自由でいいのよ!これぞひまめろ流です
      自分勝手な解釈こそひまめろ一門なのです

      萩原朔太郎の『青猫』を女性のメタ...
      ユッキー

      いいの!いいの!自由でいいのよ!これぞひまめろ流です
      自分勝手な解釈こそひまめろ一門なのです

      萩原朔太郎の『青猫』を女性のメタファーと捉えたのは日本文学史上初の快挙ですからね!(それはとてつもない見当違いいうことやん!)
      2024/04/27
    • 1Q84O1さん
      テキトーだけどなぜか説得力がある!w
      それがひま師匠の奥義!
      テキトーだけどなぜか説得力がある!w
      それがひま師匠の奥義!
      2024/04/27
    • yukimisakeさん
      やったー!僕も一門に入れてもらえるー!!\( 'ω')/
      見当違いと認めてるのに説得力ある笑
      やったー!僕も一門に入れてもらえるー!!\( 'ω')/
      見当違いと認めてるのに説得力ある笑
      2024/04/27
  • 【収録作品】薄暮の部屋/寝台を求む/青猫/月夜/春の感情/恐ろしく憂鬱なる/夢にみる空家の庭の秘密/黒い風琴/みじめな街灯/題のない歌/鴉毛の婦人/猫柳/怠惰の暦/閑雅な食慾/蒼ざめた馬/顔/自然の背後に隠れて居る/片恋/夢/春宵

  •  ああ このおほきな都会の夜にねむれるものは
     ただ一疋の青い猫のかげだ

    猫やお花がよくでてきて、可愛らしくも読める詩集だった。うずらの卵って「ウズラノタマゴ」な気がしちゃうけど、「鶉」の「卵」なんだよな、という当たり前のことを思うなどした。

  • 絵が主役と思って読む(見る)べき。
    どうしても詩の方には集中することができず、十分に味わえなかった。
    こういった本を読んで気がついたことは、詩には余計な物は必要ないのだなと。
    ページをめくるたびに綺麗な色、ツルツルの質感。
    けれども人の想像力の前にはどんな装飾も薄っぺらなものに感じる。

  • イラスト好き!かわいい!
    猫町のあとに青猫読んで
    すんなり詩が入ってきた

    好きな表現
    恋びとよ
    ぶむ ぶむ ぶむ ぶむ

    てふてふてふてふ
    (蝶)

  • 焦れったいような、切ないような感情になった。
    いつの時代も片想いは辛いものなのかもしれない。

  • タイトルの作品などが収められている詩集。
    詩の世界はよく分からないので、音読してた。
    「鬱」っていう字がとにかく多い。

    「恐ろしく憂鬱なる」っていう作品、
    「てふ」って19回出てきて、蝶が舞っているイラスト。
    「ちょう」って読んでいたら、次のページに注意書き。

    「註。「てふ」「てふ」はチョーチョーと読むべからず。蝶の原音は「て・ふ」である。」

    なんか、奥深いな。やっぱり難解だな。

  • 目次
    ・薄暮の部屋
    ・寝台を求む
    ・青猫
    ・月夜
    ・春の感情
    ・恐ろしく憂鬱なる
    ・夢に見る空家の庭の秘密
    ・黒い風琴
    ・みじめな街灯
    ・題のない歌
    ・鴉毛の婦人
    ・猫柳
    ・怠惰の暦
    ・閑雅な食慾
    ・蒼ざめた馬
    ・顔
    ・自然の背後に隠れて居る
    ・片恋
    ・夢
    ・春宵

    「乙女の本棚」という、乙女受けするイラスト付きの詩集や短編などを収録しているシリーズ。
    正直、詩にイラストがつくと、詩に対するセンスの持ち合わせのない私は、イラストにずいぶん引っ張られてしまうので、イラストは不要だ。

    しかもこのイラスト、詩を表現しているというよりも、詩と並行してそこにあるという感じ。
    ピンとこない。

    なので、好きなのはイラストが庭だけの「夢に見る空家の庭の秘密」です。

    肝心の「詩」は、私たち世代の中高生女子が好きそうなやつだなーという感想。
    つまり、ハマらなかった。
    なんとなく、頭で作りあげた絶望に陶酔しているようで。

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著者プロフィール

萩原朔太郎
1886(明治19)年11月1日群馬県前橋市生まれ。父は開業医。旧制前橋中学時代より短歌で活躍。旧制第五、第六高等学校いずれも中退。上京し慶応大学予科に入学するが半年で退学。マンドリン、ギターを愛好し音楽家を志ざす。挫折し前橋に帰郷した1913年、北原白秋主宰の詩歌誌『朱欒』で詩壇デビュー。同誌の新進詩人・室生犀星と生涯にわたる親交を結ぶ。山村暮鳥を加え人魚詩社を結成、機関誌『卓上噴水』を発行。1916年、犀星と詩誌『感情』を創刊。1917年第1詩集『月に吠える』を刊行し、詩壇における地位を確立する。1925年上京し、東京に定住。詩作のみならずアフォリズム、詩論、古典詩歌論、エッセイ、文明評論、小説など多方面で活躍し、詩人批評家の先駆者となった。1942年5月11日没。

「2022年 『詩人はすべて宿命である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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