春の心臓 (立東舎 乙女の本棚)

  • 立東舎
3.06
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本棚登録 : 172
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845637287

作品紹介・あらすじ

少年は薔薇と百合とを両腕に抱えきれぬほど集めた。

アイルランドの湖のほとりで、老人と少年は今まさに秘密の儀式を執り行おうとしていた。

若き日の芥川龍之介が翻訳したイェイツの『春の心臓』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは江戸川乱歩『人間椅子』、夢野久作『死後の恋』、『瓶詰地獄』、泉鏡花『外科室』を担当する大人気イラストレーター・ホノジロトヲジによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 十二乙女読了です♪
    ホノジロトヲジさんのイラストが(・∀・)イイ!!
    既読シリーズだと「人間椅子」「死後の恋」もホノジロトヲジさんでしたね。

    感想というより、芥川龍之介が東大英文科卒だったことを本書をきっかけに知りました^^;

    不老不死かぁ...

    どうなんだろう???

    歴史上でも始皇帝や豊臣秀吉なんかも憧れたと言われていますよね。
    しらべぇ編集部が実施した調査によると19.2%の人が不老不死の薬を欲しているそうですが、私的には...

    必ず「死」を迎えるから「人生」、だから今を精一杯生きるのだと思います。
    本当に「不老不死」になったとしたら、それはそれで恐ろしい気がカタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ


    <あらすじ>
    老人と少年のある秘術にまつわる物語...
    老人が魔術により不老不死を得ようとするものの、少年は魔術に恐れを抱く。

    人気シリーズ「乙女の本棚」第25弾は、若き日の芥川龍之介が翻訳したアイルランドの文豪・イェイツ×イラストレーター・ホノジロトヲジのコラボレーション!
    小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

    少年は薔薇と百合とを両腕に抱えきれぬほど集めた。

    アイルランドの湖のほとりで、老人と少年は今まさに秘密の儀式を執り行おうとしていた。

    若き日の芥川龍之介が翻訳したイェイツの『春の心臓』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは江戸川乱歩『人間椅子』、夢野久作『死後の恋』、『瓶詰地獄』、泉鏡花『外科室』を担当する大人気イラストレーター・ホノジロトヲジによって描かれる。
    名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
    自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

    著者について

    ウィリアム・バトラー・イェイツ
    1865年アイルランド、ダブリン生まれ。オカルティズムへの傾倒や、アイルランド文芸復興運動の推進、日本の能に影響を受けた作品などで知られる。1923年にノーベル文学賞を受賞。そのメダルはスライゴーにある記念館に展示されている。代表作に『キャスリーン・ニ・フーリハン』、『ケルトの薄明』、『塔』、『螺旋階段』、『鷹の井戸』などがある。

    芥川龍之介
    明治25年(1892年)生まれ。東大英文科卒。大学在学中に菊池寛らと第三次「新思潮」を創刊、第四次「新思潮」に「鼻」を発表し夏目漱石にその才能を認められる。代表作に「羅生門」、「蜘蛛の糸」など。死後、菊池寛により芥川賞が設けられた。「乙女の本棚」シリーズでは本作のほかに、『蜜柑』(芥川龍之介+げみ)がある。

    ホノジロトヲジ
    2015年よりフリーのイラストレーターとして活動中。キャラクターデザイン、イラストなどを手がけている。著書に、『人間椅子』(江戸川乱歩+ホノジロトヲジ)、『死後の恋』(夢野久作+ホノジロトヲジ)、『外科室』(泉鏡花+ホノジロトヲジ)、『瓶詰地獄』(夢野久作+ホノジロトヲジ)、『シキノメモリエ』、『しろしろじろ』がある。

    • かなさん
      ヒボさん、十二乙女読了お疲れ様です!
      飛ばしてますねぇ~!
      この作品のイラストは、ホノジロトヲジさん…
      なんとも幻想的な感じでしたよね...
      ヒボさん、十二乙女読了お疲れ様です!
      飛ばしてますねぇ~!
      この作品のイラストは、ホノジロトヲジさん…
      なんとも幻想的な感じでしたよね(*^^*)
      内容は、異国のお話って感じで、
      私は入り込めなかったんですけどね…。

      不老不死…考えてみると、
      やっぱり現実に願いが叶うとしたら、
      私も、怖くなります!
      2023/08/16
    • ヒボさん
      かなさん、こんばんは♪

      私もストーリーには...
      なので同じく☆3つでした^^;

      不老不死って怖いですよね(((( ;゚Д゚)))

      孤...
      かなさん、こんばんは♪

      私もストーリーには...
      なので同じく☆3つでした^^;

      不老不死って怖いですよね(((( ;゚Д゚)))

      孤独が永遠に続くと思うとイヤだなぁ...
      2023/08/16
  •  乙女の本棚シリーズから、イェイツさん(アイルランドの詩人)・訳は芥川龍之介さんで、ホノジロトウジさんのコラボ作品「春の心臓」です。ホノジロトウジさんのイラストはどこまでも、幻想的で神秘的な感じを醸し出しています。

     物語の舞台はジル湖の湖岸…登場人物は老人と少年。17歳の顔の赤い少年は老人を師匠として慕い、老人は老いと断食などの修行からその顔には鳥の脚のように肉がない…。ここで秘密の儀式を行うために、少年は老人からの命を受けて、抱えきれないほどの薔薇と百合の花を集める…。

     ちょっとわかりにくかったかな…遠い国のお話なので色々がつかみにくかったのは、私の読解力がたりなかったからだと思います。でも、なんとも悲しいエンディング…このあと、少年はどんな生き方をするんだろう…。この少年の未来が、明るいものであるように願いたいです。

    • 1Q84O1さん
      連れてと言うより引きずられているような…(^_^;)
      隠れ乙女は『檸檬』推しでーす(´∀`*)ウフフ
      連れてと言うより引きずられているような…(^_^;)
      隠れ乙女は『檸檬』推しでーす(´∀`*)ウフフ
      2023/07/25
    • かなさん
      なおなおさん、おはようございます!
      ええ、いつでも、隠れ乙女の1Q84O1さんと
      ご来場ください(^O^)/

      なおなおさんのお気に...
      なおなおさん、おはようございます!
      ええ、いつでも、隠れ乙女の1Q84O1さんと
      ご来場ください(^O^)/

      なおなおさんのお気に入りは「山月記」、
      私も「山月記」も好きですよ♪
      本棚にあると、なんとなく
      偉くなった気分になります(^-^;
      というか、威張ってみたい気分かなぁ(笑)
      2023/07/26
    • かなさん
      隠れ乙女の1Q84O1さん、おはようございます!
      ご来場ありがとうございます♪

      隠れ乙女の1Q84O1さんの推しは
      「檸檬」ですね...
      隠れ乙女の1Q84O1さん、おはようございます!
      ご来場ありがとうございます♪

      隠れ乙女の1Q84O1さんの推しは
      「檸檬」ですね!
      「檸檬」本当に、イラストもいいし
      読みやすいし、ちょっとドキドキするし
      ぜひ手にしてもらいたいのですけどね(^-^;
      2023/07/26
  • 文学界に名を刻む言葉を歌う芸術家、アイルランドの名詩人たち | アイルランド留学DRIVE
    https://www.enginnier.com/ireland-poet/

    春の心臓 乙女の本棚 | 立東舎
    http://rittorsha.jp/s/otome/3720317414.html

  • 〝一人の老人が瞑想に耽りながら、岩の多い岸に座っている。顔には鳥の脚のように肉がない〟その傍では、顔の赤い17歳の少年が、薔薇と百合の花を両腕に抱えきれぬほど集める・・・ アイルランドのジル湖の畔で、老人と少年は今まさに秘密の儀式を執り行おうとしていた・・・アイルランドの詩人W.B.イェイツの『春の心臓 (The Heart of Spring)』を若き日の<芥川龍之介>が翻訳、<ホノジロヲジ>の幻想イラストによる<乙女の本棚シリ-ズ>の中でも難解な一冊。 

  • アイルランドの詩人・劇作家、ウィリアム・バトラー・イェイツ。初めて読むどころか、名前さえも初めて知ったのですが、ノーベル文学賞受賞者なのですね。
    芥川龍之介が訳したってなんとなく驚き。内容と言葉遣いが難解で、私の読解力では摑み損ねた。
    秘密の儀式に失敗した老人と、静かにみつめる少年、薔薇と百合、鶫の鳴き声、そういったひとつひとつが物寂しく、その雰囲気はいつまでも余韻をひくものだった。

  • ・老人と弟子の少年
    ・アイルランドの古の神々
    ・老人が探究してきた生命の秘密、天体の霊の歌声、神々と精霊たちの扶け
    ・弟子への伝言と授けるもの
    ・見送る朝と惜別

    〇絵の雰囲気と語りが馴染んでいる

  • ジル湖の岸に魔術師の老人と弟子の少年がいた。
    老人は戒行の終と心願成就を目前にしていたが、少年は師を助けながらも恐れていた。
    老人は少年に己のこれまでの行いと目的を語る。

    ホノジロトヲジさんの挿絵と芥川の訳も手伝い私の目には妖しく暗い幻想物語だと映った。

  • 何とも不気味な感じが漂う。
    絵がミステリアスな感じでいい。

  • 残された少年は老人ともっと一緒にいたかったのだろうな。

    死んだあとのこととか、そんなのものはどうでもいいから、もっと一緒にいて、老人との時間を過ごしたかった。

    伝わらなかった少年の思い。なんとなく切ないな

  • 生涯を賭けて生命の秘密を見出そうとした老年の師匠とその若い弟子。
    それが叶う瞬間のために年月をかけ、ようやく得られる時刻に師匠は亡くなり弟子がその恩恵を受けることに。
    叶ったのちのために貯めた金貨も銀貨も何の役に立つことも無く…。
    師匠の人生とは…と心底思ってしまいました。

    硬質な文章と美しい絵はよく合っていましたが文字の色と絵の色の兼ね合いで時々読みにくいページがあったのが少し残念でした。

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著者プロフィール

W.B.Yeats

「2018年 『女声合唱とピアノのための ドゥーニィのヴァイオリン弾き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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