木精 (立東舎 乙女の本棚)

  • 立東舎
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845639106

作品紹介・あらすじ

感想・レビュー・書評

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  • 森鴎外 × いとうあつきさんコラボ作品
    「木精」(こだま)です。
    乙女の本棚シリーズ、久しぶりに手にしました。

    乙女の本棚シリーズはどれもイラストが素敵なのですがこの作品も、とってもとっても素敵でしたね。

    私もフランツのように
    そういえば子供時代に
    こだまが返ってくるのが楽しくて
    妹や友達と大きな声を出して遊んだりしたこと
    あったなぁ…!

    イラストの色合いがとってもキレイで
    何とも清々しさを感じるイラストと
    ちょっと幻想的な物語の世界観。

    この作品を読んで
    懐かしさと切なさを感じるような
    ノスタルジックな気分に浸れました…

    • ヒボさん
      チーニャさん、こんばん▽^ェ^▽ ワン!

      この作品、ミンティア入ってましたよね☆

      お隣の「黒猫」はこんな爽やかではないですよ^^;
      チーニャさん、こんばん▽^ェ^▽ ワン!

      この作品、ミンティア入ってましたよね☆

      お隣の「黒猫」はこんな爽やかではないですよ^^;
      2024/02/09
    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      ヒボさん、こんばん૮₍ • ᴥ • ₎აワンw

      入ってましたね、ミンティア(笑)
      もう夜遅いので「黒猫」のレビューは明日にします〜 ^^;...
      ヒボさん、こんばん૮₍ • ᴥ • ₎აワンw

      入ってましたね、ミンティア(笑)
      もう夜遅いので「黒猫」のレビューは明日にします〜 ^^;

      2024/02/10
  • 二十三乙女読了です♪

    いとうあつきさんのイラストが(・∀・)イイ!!
    ミント入ってました?って感じの爽やかさ。
    サクッと読み終えたのがもったいない…( °_° )

    <あらすじ>
    物語は山の谷間で展開されます。
    フランツはいつも谷川に行って、「ハルロオ」と呼びかけます。暫くすると、大きい鈍いコントルバスのような声で「ハルロオ」と答えるのが木精です。フランツは木精が答えてくれるのを待っていたのですが、成長してから谷間になかなか行く機会がなくなり、久しぶりに木精を呼んだときは木精は答えなくなっていました。
    しかし、再度谷間に行った時、子供たちの「ハルロオ」に木精が答えているのを聞き、木精は死んだのではないということに気づいて喜びました。しかし、フランツは、たとえ答えてくれるとしても、もう自分が木精を呼ぶのはやめようと考えました。



    人気シリーズ「乙女の本棚」第34弾は、文豪・森鷗外×イラストレーター・いとうあつきのコラボレーション!
    小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

    呼べばいつでも木精の答えないことはない。

    暖かい野の朝、谷間で「ハルロオ」と呼び、木精の答を聞く。それがフランツの楽しみだった。

    森鷗外の名作が、書籍の装画やCDジャケットなどで知られ本シリーズでは横光利一『春は馬車に乗って』を担当するイラストレーター・いとうあつきによって描かれる。
    名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
    自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

    著者について

    森鷗外(もり・おうがい)
    文久2年(1862年)島根県生まれ。小説家。東京大学医学部卒業後、陸軍軍医となり、留学生としてドイツに4年間滞在した。帰国後『舞姫』などを発表し、小説家としても活動をはじめる。またゲーテ『ファウスト』などの翻訳も行った。大正11年(1922年)没。代表作に『ヰタ・セクスアリス』、『雁』、『山椒大夫』などがある。長女の森茉莉も、小説家・エッセイストとして活動した。


    いとうあつき
    イラストレーター。文教大学教育学部心理教育課程卒業。保育士として勤務後、イラストレーターに。 ギャラリーDAZZLE実践装画塾7期修了。著書に『春は馬車に乗って』(横光利一+いとうあつき)、『26文字のラブレター』がある。

    • かなさん
      ヒボさん、遅い時間になってしまいましたが、こんばんは!
      こちらの作品、すごくよかったですよね(*'▽')
      もう、いとうあつきさんのイラス...
      ヒボさん、遅い時間になってしまいましたが、こんばんは!
      こちらの作品、すごくよかったですよね(*'▽')
      もう、いとうあつきさんのイラストが
      めっちゃキレイ♡
      清涼感満載のステキな作品ですよね!!
      ストーリーは、私もあれ?もう終わりみたいな(^-^;
      2023/10/30
    • ヒボさん
      かなさん、この作品きっとミント入ってました(笑)

      続けて高瀬舟も手にしたのですが、同じ作家の作品とは思えない程に対極にある作品でしたね。
      ...
      かなさん、この作品きっとミント入ってました(笑)

      続けて高瀬舟も手にしたのですが、同じ作家の作品とは思えない程に対極にある作品でしたね。
      振れ幅のデカさにやられっちまった((>д<;))
      2023/10/30
  • すまなかった

    17おネエである
    そして謝罪である

    17おネエにして至極当たり前のことに気が付いた

    謝罪したい
    土下座も辞さない
    ただの土下座ではない
    武士の土下座である(いつから武士よ)

    この乙女の本棚シリーズ
    ただ順番に人気のあるイラストレーターさんに依頼してるわけでなく
    ちゃんと世界観にあった方を吟味してお願いしておるな
    いやだからごめんて
    武士が謝ってるやん
    一族からやいのやいの言われるのに
    それをおして謝ってるやん

    森鷗外の『木精』にいとうあつきさんのイラストはビタリである
    文句のつけようがない


    三波春夫でございます

    違った「ハルロオ」だ

    この件については謝罪する気はない

  •  乙女の本棚シリーズから、森鷗外さんといとうあつきさんのコラボ作品「木精」です。「木精」って、「こだま」と読むんですね…。ホントキレイなイラストで…表紙もキレイだけれど、ページをめくるごとに、息を飲むような素敵な、清涼感を感じさせるイラストが特徴的です。

     物語の主人公はフランツという少年、いつも同じ谷間に行って「ハロルオ」と叫ぶと、木精が返ってくることを楽しみにしていました。いつしかその谷間から足が遠ざかっていたフランツが、青年となり同じ谷間を久しぶりに訪れ「ハロルオ」と叫ぶのですが…。少年の成長を感じさせる、ちょっとだけ切なさを感じさせるストーリーです。

     乙女の本棚シリーズの中で、ここまで爽やかさを感じさせるイラストが描かれている作品はなかったんじゃないかな…そのくらい、素敵なイラストでした!

    • かなさん
      1Q84O1さん、おはようございます。
      隠れ乙女続行ですか?
      それも、また可愛いんですけどね!
      ある意味、隠れた乙女の方が、いじらしく...
      1Q84O1さん、おはようございます。
      隠れ乙女続行ですか?
      それも、また可愛いんですけどね!
      ある意味、隠れた乙女の方が、いじらしくて
      乙女らしいんじゃないかなって(∩´∀`)∩
      2023/10/21
    • 1Q84O1さん
      どっちにしても乙女w
      (*ノェノ)キャー♡♡♡
      どっちにしても乙女w
      (*ノェノ)キャー♡♡♡
      2023/10/21
    • かなさん
      1Q84O1さん、
      どっちにしても乙女ぇ~(/ω\)♡

      もう、立派の乙女ですっ(≧▽≦)
      1Q84O1さん、
      どっちにしても乙女ぇ~(/ω\)♡

      もう、立派の乙女ですっ(≧▽≦)
      2023/10/22
  • 吸い込まれそうなブルーの空
    岩の上に立ち「Hello」と呼ぶ少年
    爽やかで、胸がきゅっとなる愛おしさを感じる表紙に一目惚れ

    近頃、土瓶さんが乙女の本棚を読み始めたのに影響されて、久しぶりの乙女♪



    フランツ少年は、巖が屏風のように立っている谷間で「ハルロオ」と呼ぶ
    すると木精は、大きい鈍い声で「ハルロオ」と答える
    これはフランツにとって当たり前のことだった

    時が過ぎ、青年になったフランツが久しぶりに
    「ハルロオ」と呼ぶが、いつまで待っても答えはない

    「木精は死んだのだ」
    当たり前のものを失う怖さ

    この雨の場面がすごくいいなと思ったのだけど、見開きに描かれたフランツがちょうど真ん中で割れているのが残念(T_T)
    こういうときデジタルの方が良いのかな?

    子供だけが持っているものもあれば、大人になって得るものもある
    人生は別れと出会いの繰り返しだ

    いとうあつきさんの絵は、夕方から夜など時間の移り変わりを描いたものが特に素敵だな(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)

    • aoi-soraさん
      かなさん
      久しぶりに乙女を借りようとヤングの棚を物色していたら、この爽やかな表紙に一目惚れでした!
      かなり好みですよ~(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

      ...
      かなさん
      久しぶりに乙女を借りようとヤングの棚を物色していたら、この爽やかな表紙に一目惚れでした!
      かなり好みですよ~(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

      乙女にも辛口な土瓶さん
      次は何読むのかな~
      私も江戸川乱歩読みたいんだけど、いつも貸出中なのよね
      2024/04/09
    • ヒボさん
      aoi-soraさん、こんばんは♪

      絶対ミント入ってましたよね(爽)
      aoi-soraさん、こんばんは♪

      絶対ミント入ってましたよね(爽)
      2024/04/09
    • aoi-soraさん
      はい
      ミント入ってました♪~(´ε` )
      はい
      ミント入ってました♪~(´ε` )
      2024/04/09
  • 森鴎外 木精 | 青空文庫
    https://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/2597_22938.html

    イラストレーターに聞く“5つの質問” 第3回 いとうあつきさん - illustration-mag
    https://illustration-mag.jp/interview/5-questions_itoatsuki

    いとうあつき
    https://atsukiillust.com/

    木精 乙女の本棚 | 立東舎
    http://rittorsha.jp/s/otome/3123317402.html

    木精(乙女の本棚34) | 立東舎
    http://rittorsha.jp/items/23317402.html

  • 少年フランツはいつも屏風のように立っている巌に向かってハルロウと叫ぶ
    しばらくすると大きい鈍いコントルバスのような声でハルロウと答えるものがある。
    これか木精だ。

    ・いつもハルロウと応えてくれた木精が、フランツが青年になり久しぶりにハルロウと叫んでも応えてくれる声がない
    木精は死んだのたろうか…


    ○胸のすくようなカバーイラスト!
    ○フランツはあきらめではなく、晴れ晴れと木精に別れを告げた気がする

  • フランツは谷間でハルロオと呼ぶ。
    木精(こだま)がハルロオと答える。

    当然のことが嬉しい。

    いとうあつきさんが描く四季・時間の移ろいがとても美しい。
    絵本としても見応えがあった。

  • 森鴎外の作品は、実はこれまでほとんど手にしたことがなかったので乙女の本棚で読めてうれしい。
    山で「ハルロオ」と叫ぶと、「ハルロオ」と答えてくれる木精(こだま)を楽しむブロンド頭の少年・フランツの成長を描く。
    木精がある種のメタファーになっていて、大人になって損なわれたかのように思えても、自分の中にはたしかにまだ残っている童心を表しているように感じられた。
    保育士から転身してイラストレーターになったという、いとうあつきさんの挿絵がとても伸びやかで清々しく、神秘的。緻密な描き込みや光の陰影はうっとりする美しさで、童話の世界観に入り込んだかのようです。

  • 絵がすごく美しくしい。最近のこのシリーズの絵の中で一番好きかもしれない。
    大人になって失うものと子どもだからこそ持っていたもの。生きていれば自然と子どもながらに持っていたものは消滅してしまうのはやはり少し寂しいですね。

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著者プロフィール

文久2(1862)—大正11(1922)。石見国津和野(現:島根県津和野町)出身。明治14(1881)年東京大学医学部を卒業後軍医となり、17年~21年ドイツに留学。40年、陸軍軍医総監・陸軍医務局長になり、軍医として最高職についた。
大正5(1916)年予備役となり、6年帝室博物館長兼図書頭。公務のかたわら、小説家、評論家、翻訳家として活躍。代表作に『舞姫』(1890)、『うたかたの記』(1890)、翻訳『即興詩人』(1892~1901)、『ヰタ・セクスアリス』(1909)、『雁』 (1911)、『阿部一族』(1913)、『山椒大夫』(1915)、『高瀬舟』(1916)、史伝『渋江抽斎』(1916)などがある。本名は森 林太郎(もり りんたろう)。

「2023年 『森鷗外⑦ ヰタ・セクスアリス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森鷗外の作品

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