風雲児たち (幕末編 23) (SPコミックス)

  • リイド社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845838899

感想・レビュー・書評

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  • 遣米使節団の巻。米に渡ったサムライたちがどのように歓迎されたか。国賓扱いで歓迎した当時の米の政治状況を背景に、16歳の物怖じしないで英語を話す1人の若い侍が「トミー」とよばれて全米アイドルになる、など楽しいエピソードも入って読み応えたっぷりでした!

  • 為 が「Tommy」に空耳し、その美少年tommyが、全米で大フィーヴァーをかます。
     さらに、トミーの関係の人が一応杞憂に身をもみ、トミーと他は問題を興さず、トミーの口から御政道の批判が。
    空耳アワーのレトリック、空耳のいろいろを、きちんとやってる作者のリテラシーに脱帽する。
    寅衛門さんはあの藝やるときはあくまで大山さんの声だったんか。

  • 長らく政治の話が続いていたため、本巻あたりはまさしく『風雲児たち』の活躍するエピソードで楽しかった。やはり風雲児たちが、幕府という旧体制と対立する姿が、実に勇気を与えてくれるのです。

  • 遣米使節がサンフランシスコからパナマを回り、ワシントン、ニューヨークを訪問して帰国するまでを描く(咸臨丸はサンフランシスコからハワイに寄港して一足先に帰国)。面白いのは通詞見習として使節に参加していた立石斧次郎(後の長野桂次郎)の存在だ。当時16歳だった彼は物怖じすることなくアメリカ人と交流し、幼名の為八に因んで「タメ」と呼ばれていたことから、「トミー」の名で親しまれた。彼の姿や言動は現地の新聞に大々的に取り上げられ、行く先々に熱狂した女性たちが集まって歓声を上げたという。果ては「トミーポルカ」という曲まで作られたというのだから、その人気ぶりを知ることができよう。しかしそんな彼が帰国したのは、井伊大老が暗殺されまさに激動の時代に向かおうとしている日本であった。

  • シリーズ23巻目。

    遣米使節団の米国での活躍と咸臨丸帰国後の顛末が中心です。
    特に正使たちのエピソードは多くは知らないので、面白かったです。
    咸臨丸組は自伝(勝海舟や福沢諭吉など)で語りまくっているので、新鮮味はないものの、ギャグにしちゃうとまた面白いですね。

  • 使節団が日本に帰ってくるまでと、その後をちょっとだけの23巻。
    日米の文化や価値観の違いを特に感じさせてくれる1冊ですね。
    小判のエピソードも印象的で、この頃から日本職人の技術力が凄かったんだなと。(((( ;°Д°))))

  • 米国使節団長の木村喜毅をちゃんと描いてくれて嬉しい。また江川太郎左衛門ファンには嬉しい、江川塾(縄武館?)に大鳥圭介が! 別場面では榎本武揚と中島三郎助。

  • 使節団の様子と、また何やら、な雰囲気の仕込みですね。
    桜田門外の変が起こったから侍の世が終わったのではなく、侍の世が終わったのが桜田門で血糊をふいた、と言う解釈は、実際どれくらいできていたんでしょうね。

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著者プロフィール

1947年、京都府生まれ。漫画家。漫画研究家。代表作に革新的なギャグ漫画『ホモホモ7』、ギャグ大河漫画『風雲児たち』他。手塚治虫文化賞特別賞、日本漫画家協会賞コミック部門大賞を受賞。2021年、逝去。

「2021年 『お楽しみはこれもなのじゃ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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