大魔王のOFF 2 (torch comics)

著者 :
  • リイド社
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本棚登録 : 21
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845851867

感想・レビュー・書評

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  • ほんと、(2)が出て良かった
    水野先生とリイド社の事を信じていなかった訳じゃなかったけど、書店の棚で見つけた時は、嬉しさっつーより、安心感で腰が抜けそうになった
    何せ、(1)のラストが、続きが気になる、と強く思わせるものだったからな
    これも、ネタバレになっちゃうのか、判断に迷うが、サクッと言っちゃうなら、美しい大魔王様は戻ってきた、喜ばしい事に
    まぁ、ぼてっと膨らんだ体型の大魔王様がストライクゾーンに入っていた読み手もいただろう、とは思うのだけど、大魔王がメタボリックで、成人病まっしぐらってのも、イメージが悪すぎる
    ただ、この(2)の表紙を飾っているデュランダル様に対して、色気があるな、と感じられるか、そこは微妙だ
    タイトルがタイトルなので、緊張から解き放たれている姿が描かれている事に関して、そこは間違いじゃないのだろうが、これはこれで、威厳が揺らぎそうだ・・・・・・まぁ、多少、肉付が良くて、触り心地が十分ってのも大事だ
    この(2)では、色んなことが起こっており、実に飽きない
    ブラックではないけど、ピンクな職場に疲れた元・勇者が、大魔王様専属のエステティシャンとして雇用されたかと思ったら、攫われて、王子さまに助け出されたいって願望が病的に強い、高慢ちきな姫が城に押しかけてきて、それが片付いたと思ったら、デュランダル様が赤ん坊になっちゃって、その結果、父親との溝が少しだけ埋まった
    忙しいと言えば忙しいが、このテンポの良さはコミカルで、水野先生の実力が高い事を窺える
    娘と、娘の職場、仲間、部下を守るために、強くないなりに奮闘する親父さんの姿は、結構、カッコ良かった。職場での社長姿がきりっと決まっているのも相まって、好感度が読み手の中で上がったんじゃないだろうか
    馬鹿親っぷりも、意外にマイナスではないのかもしれないな
    さて、(3)では、お母さんの方もついに、登場するんだろうか、楽しみだ
    個人的には、デュランダル様に恋のハリケーンが直撃しないかな、と期待しているんだが、親父さんと執事さんの鉄壁っぷりを鑑みると、厳しいか
    大魔王を倒して、国に平和を取り戻す、その目的の為に培った、桁外れに高い戦闘力が、王族らに疎まれ、いっそ、大魔王と相打ちになって、死んでくれないか、と願われている事を知って、嫌気が差した勇者も面接に来たら、面白そう。エステティシャンは決定しちゃったし、有り得るとしたら、料理人か、門番ぐらいだろうか
    あとな、これは勝手な我が儘だけど、週刊少年サンデーで大好評連載中の『魔王城でおやすみ』とコラボしてほしい
    眠るのが大好きな姫さんと、なるたけ働きたくない大魔王様、結構、馬が合うのではないだろうか。また、彼女らの生き方に振り回されながらも、悪くない、と感じてしまっている魔王様と執事さんも、お互いの苦労話だけでなく、想い人の自慢で盛り上がりそうだ
    この台詞を引用に選んだのは、確かに、本物だ、と感心してしまったので
    やや危ない感じはするにしろ、ここまで、自分の信念を貫いて、生きようとするのなら、悪い奴ではないんだろう
    天職に巡り合えたフランツさんの未来に幸あれ
    この城で働けば、恋人も出来るかねぇ。しかし、彼の基準はあくまで、肌だもんな。大魔王様や執事さんに匹敵する肌の逸材が、魔王城の中にいるんだろうか
    逆に、この肌はしっかりとケアすれば、最高になる、と感じた女性と恋に落ちる可能性もある?

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