扇島歳時記 3 (乱コミックス)

著者 : 高浜寛

• リイド社 (2021年12月27日発売)

作品紹介・あらすじ

長崎丸山遊郭の見習い「たま」の揺れる思春期と季節の記憶。第２４回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」受賞第一作、待望の第３巻。

感想・レビュー・書評

[natsume15さんの感想 · 2022年1月15日]

大人に「なってしまう」かなしさが静かに漂う。

日常は淡々と流れていくが、たまをが本当の廓の女になってしまう日は着々と近づいている。

[chokusunaさんの感想 · 2021年12月31日]

ハルトマン邸をでて遊郭に出ることになったたまを、たまをに気持ちを告げ引き取ろうとするも果たせず無力感を噛み締めるヴィクトル、政府軍に組み込まれ奥羽での戦いに志願する虎四郎、火事を機に母である慶と岩次で暮らそうと持ちかけ遠回しに拒絶され商売に会計に身を入れる百年、キリシタンで仲間たちを案じ信徒だと明かせなかったことを悩み続ける岩次。次巻、クライマックスへ。