四月になれば彼女は (CARAMEL LIBRARY Vol. 8)

  • 論創社
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846004668

感想・レビュー・書評

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  • 久々に戯曲を手に取る。
    「四月になれば彼女は」で検索して
    偶然出てきたのがこの本だった。
    戯曲は役者ありきの物語なので、
    なかなか頭に入らず、つい敬遠してしまう。
    戯曲かあと一瞬躊躇したものの、
    それでも読もうと思ったのは、
    その作者が成井豊さんだったからだ。

    1990年代前半に高校時代を送った僕にとって、
    高校演劇といえば
    成井さんといってもいい存在だった。
    僕自身は演劇部ではなかったけれど、
    友人が演劇部に所属していた関係で
    ずいぶん演劇を見た。
    脚本は同級生の一人が担当し、
    創作していたのだけれど、
    成井さんの影響を大いに受けたものだった。
    世界に対する期待と信頼感に満ちた、
    性善説を前提とした世界。

    といいながら、成井さんの戯曲を読むのは
    この本が初めてだと気づく。
    「四月になれば彼女は」
    「あなたが地球にいた頃」
    の2作を収録。
    成井豊さんと真紫あずきさんの
    共作で練り上げられたもののようだ。
    キラキラした高校生らしい演劇、
    という印象を持っていたけれど、
    全然違っていた。
    複層的な筋で、
    受け取る人によって異なる感情を呼び起こす物語。

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