加藤周一 青春と戦争『青春ノート』を読む

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  • 論創社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846017484

作品紹介・あらすじ

加藤周一の「青春ノート」が発見された。17歳の1937(昭和12)年から1942年の開戦に至る時代を反映した未公開ノートで、加藤の元編集者で立命館大学の鷲巣力はこれについてNHKのプロデューサー塩田純に声をかけた。それによってディレクター渡辺考が、鷲巣とともにこの「青春ノート」を学生たちに読ませるというドキュメンタリー番組を作成した。/これまでも『加藤周一を読む』(岩波書店)、『「加藤周一」という生き方』(筑摩書房)などの著書がある鷲巣力と、『戦場で書く~火野葦平と従軍作家たち』、重松清との『最後の言葉』、『自らの言葉で立つ~思想家・吉本隆明」(NHK・戦後史証言プロジェクト)などすぐれた番組づくりを行い、そのいくつかを書籍化している渡辺考が、このドキュメンタリーに基づきつつ、加藤にとっての戦争、そして著作との関係を含めて提示する書籍。現代に加藤の著作と思考の軌跡、さらに「戦争の時代」を問う。

感想・レビュー・書評

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  • 加藤周一のその後の思索の原点となる青春時代のノート8冊を大学院生や関係者が読み解いてゆき、それをNHKディレクターが取材する。
    親友を死に追いやった戦争への憎しみと平和への強い思いが今日の若者らによって読み進まれてゆく。
    憲法9条の理想を改めて感じさせる。

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著者プロフィール

テレビディレクター。1966年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。1990年NHK入局、福岡放送局、番組制作局、大型企画開発センターなどを経て現在はNHKエデュケーショナルプロデューサー。制作した番組に、ETV特集『もういちどつくりたい~テレビドキュメンタリスト木村栄文の世界~』『シリーズBC級戦犯(1)韓国・朝鮮人戦犯の悲劇』、NHKスペシャル『学徒兵 許されざる帰還~陸軍特攻隊の悲劇~』などがあり、3作品とも、ギャラクシー賞選奨(テレビ部門)を、またETV特集『戦場で書く』は、橋田賞を受賞している。他にも放送文化基金賞などを受賞。近年は映画制作にもかかわる。
著書に『戦場で書く火野葦平と従軍作家たち』、『特攻隊振武寮 帰還兵は地獄を見た』(大貫健一郎氏との共著)、『プロパガンダラジオ 日米電波戦争 幻の録音テープ』(筑摩書房)、『最後の言葉 戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙』(重松清氏との共著)ほか多数。『ゲンバクとよばれた少年』(中村由一氏、宮尾和孝氏との共著)は第24回平和・協同ジャーナリスト基金賞を受賞。近著に『まなざしの力』(かもがわ出版)。

「2020年 『少女たちがみつめた長崎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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