ネロ・ウルフの災難　女難編 (論創海外ミステリ 226)

著者 : レックス・スタウト 鬼頭玲子

• 論創社 (2019年2月6日発売)

作品紹介・あらすじ

アーチー・グッドウィン、辞職す！　絶体絶命の美人依頼者の無実を信じ、迷探偵アーチーの捜査が始まる。女難をテーマにした日本独自編纂の作品集「ネロ・ウルフの災難」第一巻。

感想・レビュー・書評

[xan8823さんの感想 · 2023年3月20日]

ネロ・ウルフの災難　と　いうよりも
アーチー・グッドウィンの災難だった気が･･･
あ、でも、アーチーの災難って事は、ウルフにとっても災難だから、やっぱりウルフの災難なのか。

まぁ、二人はお互いがいなければいかんっちゅーことですかね。

何度も警察に連れて行かれるアーチー。
どんどん保釈金が値上がりして･･･
パーカーさん、いつもお世話かけます。

辞職してみたけど、家から出たところで事件に遭遇しちゃって、なんだかんだですぐ家に戻る事になったり。
でもって、ウルフから終身雇用って宣言されたりｗ

本当にこの一家のやりとりは可愛すぎて笑う。
ウルフとアーチーが事件に巻き込まれて困った事になってる時の、パーカーとソールがさらっとかっこ良いのも良し。一緒に困ってるフリッツも可愛くて良し。
ずかずかといつも乗り込んでくるクレイマー警視も良し。

この座組が完璧すぎて、好き。
なんで日本では、全作品が翻訳されていないのか･･･

◆悪魔の死◆
ルーシー・ヘイゼン（ミセス・バリー・ヘイゼン）　相談に来た。顧客。
バリー・ヘイゼン　　ルーシーの夫　殺害される　有名広告会社経営
タイタル・ポステル　ルーシーの父　発明家　故人　自殺した？
ジュールズ・コーリー　発明家　父の知り合い　ルーシーは彼の秘書をしていた

＜バリーの死の前日、夕食会に出席＞
セオドア・ウィード　
ミセス・ヴィクター・オリバー　未亡人
ミセス・ヘンリー・ルイス・タルボット　銀行家の妻
アンブローズ・パーディス　海運業界の大ボス
ジュールズ・コーリー　発明家
ヘイゼン夫妻

バリーを殺した容疑で妻ルーシーが拘留されるが、犯人ではない。
彼女には出来ないとアーチーが宣言ｗ
真犯人はだあれ？
真犯人を見つけると共に、ルーシーの父の死の真相までつまびらかに･･･

◆殺人規則その三◆
ミラ・ホルト　今回の依頼人　モデル　ウォルドの妻だが離婚したがっている
ジュディス・ブラム　ミラの友人　元モデル　タクシードライバー
ウォルド・カーンズ　ミラの夫　離婚を拒んでいる　売れない画家　資産家
フィービー・アーデン　ウォルドの愛人　今回の被害者　空のタクシーの中で死亡していたのをミラが見つける
ギルバート・アーヴィング　友人　タクシー借りる事話してあった
アーヴィング夫人　　フィービーの友人
モートン　カーンズの家で働いている
プロシュ　画家　フィービーと絵を買う為観に行った（がフィービー来なかった）
アンダーソン　アーチーの友人　アーチーが辞職した一因ｗ　特に事件には絡まないｗ

夫と離婚したいが、話をしてくれないので、友人ジュディにタクシー借りて、運転手のふりして迎えに行って話しようとしたが、夫が待ち合わせ場所にこないので、家まで見に行ってる間に、タクシー内に死体を放置され、どうしたらいいのか色々悩んだが、どうもできなくて、ウルフの家に相談に行ったら、辞職したばかりのアーチーにみつかり、アーチーに相談した。
果たして、誰が殺して、どうやってタクシーに乗せたか？
アーチーの助手としてウルフが手伝う。なかなかめずらしいパターンｗ

◆トウモロコシとコロシ◆
ダンカン・マクラウド　スーザンの父　ウルフのトウモロコシ仕入れ先　ラスターマンにも卸している
スーザン・マクラウド　リリー＆アーチー友人　モデル
ケネス・フェイバー　ダンカンの所で働いている（スーザンの口利き）　トウモロコシ配達に来る

ケネスの手帳にかかれていた名前
アーチー　（のみチェックマークなし）
マックス・マズロー　ファッション誌カメラマン
ピーター・ジェイ　大手広告会社重役
カール・ハイト　ドレスデザイナー　リリーのも作ってる

ケネスはスーザンが好きで、自分のものにするために、
スーザンが自分の子供を妊娠していると、手帳に書いてある人物に言っていた（妊娠は事実ではない）
多分、この事が原因で殺害されたと思われる。
スーザンが警察に嘘の供述をしたせいでアーチー第一容疑者に･･･
アーチー救う為にウルフ頑張ります。
第六感！？まで発揮。

著者プロフィール

本名レックス・トッドハンター・スタウト。1886年、アメリカ、インディアナ州ノーブルズヴィル生まれ。数多くの職を経て専業作家となり、58年にはアメリカ探偵作家クラブの会長を務めた。59年にアメリカ探偵作家クラブ巨匠賞、69年には英国推理作家協会シルバー・ダガー賞を受賞している。1975年死去。

「2024年 『母親探し』 で使われていた紹介文から引用しています。」