ネロ・ウルフの災難 外出編 (論創海外ミステリ 268)

  • 論創社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784846020361

作品紹介・あらすじ

快適な生活と蘭を守るため、決死の覚悟で出掛ける安楽椅子探偵ウルフを外出先で待ち受ける災難とは……。慣れない屋外での捜査がウルフを悩ませる。外出をテーマにした短編三作と外出を巡る名言集を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 蘭を愛し外出を嫌悪する美食家安楽椅子探偵ネロ・ウルフと、助手であり“お守り役”でもある探偵アーチー・グッドウィンの二人が主軸のミステリ短篇集。3編収録。
    ウルフもいいけど語り手であるアーチーが最高にいい!→

    アーチーのユーモアある語り口調、所々に感じるイケメン臭(笑)好き!!
    ウルフのアーチーにはめちゃくちゃ偉そうなのに、事件関係者には丁寧な口調になるのもいいし、敵役?のクレイマー警視がとっても悪役っぽくていい。とにかくキャラクターが魅力的。
    ミステリ的にはそこまで驚く感じでは→

    ないんだけど(同時期のクイーンとかに比べたら、謎解き重視じゃない)物語そのものを楽しむミステリって感じで私は好き。
    これはシリーズ読まなきゃだなぁ( *´艸`)


  •  レックス・スタウトは日本では今一つ人気が出ず入手が難しくなっていたが、この論創社の中・短編集シリーズはありがたい。何作かまとめて読めるので、シリーズキャラクターとしてのウルフ、助手のグッドウィンの性格や関係性などもハッキリと掴めて、その魅力がより分かりやすく伝わってくる。

     本書編集のテーマは"外出"。巨体で外出嫌いのウルフがどんな事件に巻き込まれて外出を余儀なくされるのか。外出にまつわるドタバタを楽しみながら、事件解決に向けてのウルフの手際を堪能したい。

     例えば、「次の証人」だと、アメリカの刑事裁判制度の仕組みが分からないと、ウルフの取った行動の意味が良く分からない点もあるだろうが、そう言った点も含めて海外ミステリの面白さを楽しめれば良いと思う。

     
     最後に、出版社へのお願い。部数があまり出ないことからの価格設定なのだろうと思いつつも、何とか二千円台で収めていただければ、ありがたい。

     

  • 今作から、各話の登場人物一覧がつきました。
    親切設計。

    ◆死への扉
    まさかのセオドアが実家に帰ってしまった!?
    お母さんが危篤だっていうんだから仕方ない。
    でも、誰が蘭の世話すんの!?
    って、こっちが余計な心配をしてしまいます。
    そのために出向いた先で、殺人事件にぶち当たる。
    流石です。
    で、引き抜く予定のアンディはイケメンなんですねw
    なんだかんだで、事件解決してアンディを雇ったわけだが、セオドア帰ってくるまでの期間限定なんですよね?
    ちょっともったいない気がしましたよ。
    アンディの助手をしていたガスさんも良い人で好感度大でした。
    そしてやっぱり、ソールは優秀(←大好きだなw)

    ◆次の証人
    電話交換手。今はなき職業でありますな。
    あ、でも、病院とかの代表に掛けた時に担当部署に回してくれるのは電話交換手って言うけど、やり方は全然違うか。そりゃそうか。
    ウルフの時代の電話交換手だからこそ、成立する事件ですね。いつの時代も手に入れた個人情報を悪用する人っているんですね。困ったもんです。
    事件のせいで、ソールの家に泊まることになるウルフ。
    ソールが浮足立つなんて!ソールのそういう所が見られるのは嬉しい限りです。

    ◆ロデオ殺人事件
    リリーからめずらしいアオライチョウの料理で誘われ、出かけるウルフ。ロデオ大会には興味ないのねw
    ウルフを家に送り届けている間に起きた事件。
    とりあえずだな、ローラがうっとおしい。
    やるな。いうな。っていってるはなからやるし、いう。
    人を悪い方に絡め取る。非常に嫌いなタイプです。
    キャルには悪いが、イライラするよw
    リアルでこういう人がいたら、申し訳ないが、関わり合いたくない。
    君がいらんこと言ったりしなければ、もっとすっきり解決したんじゃないのかって思うぞ。
    で、保釈金が500ドルだったのはこの事件でしたかwww 2万ドルまで値上がりして良かったね(?)

    出不精のウルフさんですけど、美食と蘭に関することなら頑張って出かける。その時の様子が毎度おかしくて、
    可愛いと思ってしまいます。
    事件の事はそっちのけの感想ですけどね。

    あぁ、やっぱり、この面々大好きw

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著者プロフィール

本名レックス・トッドハンター・スタウト。1886年、アメリカ、インディアナ州ノーブルズヴィル生まれ。数多くの職を経て専業作家となり、58年にはアメリカ探偵作家クラブの会長を務めた。59年にアメリカ探偵作家クラブ巨匠賞、69年には英国推理作家協会シルバー・ダガー賞を受賞している。1975年死去。

「2024年 『母親探し』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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