- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846020958
作品紹介・あらすじ
「逼迫(ひっぱく)」と「蝙蝠(こうもり)」は繫(つな)がっている!
「逼迫」の「逼」の「畐(ふく)」を含(ふく)む「福」「富」「幅」「副」は「ふくらみ満ちるもの」の意味で繫がる漢字です。「逼迫」とは「丸くふくらんだもの」が迫(せま)るように、危(き)難(なん)が身に迫ること。新型コロナウイルス感染症の感染源かとも言われる「蝙蝠」の「蝠(こうもり)」も飛ぶ姿(すがた)が「横に広がっている」動物です。
「感染」「免疫」「医薬」「逼迫」「救急」
「消毒」「密集」「五輪」「延期」「会合」
「自粛」「学校」「在宅」「勤務」「推進」
「都市」「罰則」「通知」「追加」「印章」
「禍中」
感想・レビュー・書評
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「感染」「密集」「自粛」などコロナ時代によく使われる二字熟語を40個とりあげ、白川漢字学の成果をもとに漢字のつながりの世界を紹介する
「逼迫」の「逼」
右側は酒樽など下部にふくらみのある器の形で、ふくらんだもの・満ちるものの意味があるので、「福」「富」「幅」「副」「逼」はすべて「丸くふくらんだもの」の意味を含んでいる
「禍中」の「禍」
旁(つくり、右側)を含む字はまるくくぼんだ意味・渦を巻いた意味があるので、「渦」「鍋」「蝸」につながっている
見開きページで二字熟語をひとつずつ、漢字二字を語源のイラストつきで解説
「肖」は末端で小さなものをあらわす
「消」「梢」「屑」「悄」「削」は……
「其」は四角いものをあらわす
「期」「棋」「碁」「旗」「基」「欺」は……
「甬」は筒型のものをあらわす
「通」「俑」「蛹」「痛」「踊」「涌」「湧」は……
こんなつながりを知ると目からウロコがぼろぼろ落ちていく
すばらしきかな、漢字三千年の世界
著者は共同通信社編集委員・論説委員
白川漢字学の紹介で知られ、「白川静会」の事務局長を務めている
2020年春から共同通信社配信で全国の新聞に掲載された「白川静さんに学ぶ 漢字がわかる」の連載を書籍化、2021年11月刊