- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784846112035
感想・レビュー・書評
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3.11から1年…福島原発災害は、政府の「冷温停止状態」という収束宣言がでたが、「見え透いた嘘」と世界の物笑いになっている。静かに拡大し、深刻化する汚染。「姿なき挑戦者」と戦う姿が描かれております。
僕は最近、テレビの深夜帯のニュースをいくつかザッピング形式で同時並列的に見てから寝るというのを日課にしております。どの番組も原発問題に関しては
「嘘は言わないけれど、本当のことも明かしていない」
という「高等戦術」を駆使した報道がなされているんだなぁ、と言うことをとみに感じております。
ここでは福島の原発事故の経過を海外の報道機関がどのようなまなざしで見ているのか?さらには福島の女性たちが子どもを守るために「東北の鬼」となって経済産業省ならびに国家相手に連帯して立ち向かっていく姿も取り上げられており、それはまるで戊辰戦争の際、自ら男装して会津城に立てこもり、政府軍相手に大立ち周りを演じた同志社大学創始者・新島襄の妻である新島八重を彷彿とさせるものでありました。
やはり、「エリート」に信頼が寄せられていないという現在の時勢はあまりよろしいものではなく、それがメルトダウン、ひいてはメルトスルーという形で露呈されたのではなかろうか?そんなことさえ読みながら感じておりました。特に、ヨーロッパやアメリカの高級紙は論説が皮肉は入るわ痛切な批判は入るわのオンパレードで、これをぜひ広く皆様にもお読みいただいて、現在、日本が世界でどのように見られているか。そして、ここに紹介されているYoutube動画などを見て、これから長く続いていくであろう「姿なき挑戦者」との戦いに備えていただけたらと思っております。詳細をみるコメント0件をすべて表示