新島八重と幕末

著者 :
  • セブン&アイ出版
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本棚登録 : 36
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860086053

作品紹介・あらすじ

武士の誠を尽くし、幕府と朝廷の間で翻弄された会津藩。動乱のさなか、佐久間象山、勝海舟に師事した兄・山本覚馬より薫陶を受けながら砲を学び、篭城戦では自ら断髪・男装、スペンサー銃を片手に敢然と戊辰戦争を戦い抜いた会津のジャンヌ・ダルク新島八重の壮絶な生涯。

感想・レビュー・書評

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  • 新島八重さんの人物像が知りたくってやっと、手にできた。
    殆どが歴史書読んでる様で進まなかったが、確かに幕末の背景があってこそ八重さんの凄さに同じ女性ながら、まさに「ハンサムウーマン」すっかりファンになりました。
    13歳には、四斗俵を肩に上げ下げする力持ちで男勝りだったから、重い鉄砲なんかも平気だったのだ!
    会津の武士道の基本「ならぬことはならぬ」と兄弟と同じくして武士として最後まで戦った女性。
    陰では後押ししてくれる兄の覚馬の存在が大きかったのだろう。
    その覚馬も後に失明になろうとも 信念の強い素敵な男性だった。

    会津の武士道でもある忠誠一途の精神で朝廷のために尽くしてきて幕末、朝敵という汚名を着せられた屈辱であったろう。
    長い会津戦争時にも武器弾薬にも優れた知識の八重が、指揮をとりながら四斤砲を自らぶっ放す姿、素敵でした。

    戦争後、新島襄と知り合って支え、同志社栄学校設立後も常に時代の先端を歩かれる姿にも惚れ惚れしました。夫婦仲良く「生き方がハンサムで、私にはそれで十分」と旦那さんに口にされるところが良い。
    八十八歳まで生徒から「新島のやあばあちゃん」と慕われていたホント魅力的で素敵な方でした。
    録り溜めしている大河ドラマをゆっくり観たくなりました。

  • あらすじは戦争後の尚之介さんの動向を除けば、NHKのドラマとほぼ同じでした。でも、ドラマの八重さん役の綾瀬はるかさんが素敵過ぎて実際の八重さんを見るとギャップが大きすぎます。

    性格も、ドラマでは誰からも愛される凛とした女性ですが、実際は新島襄亡き後の同志社を支えた人たちとは疎遠になってしまったようです。でも、新島襄がアメリカの友人に書き送ったことばは、見た目は決して美しくないけれど、日本人女性っぽくなくすばらしい人でそれだけで満足だというものでした。私も世の風潮に流されない八重さんがとても好きです。

    先日テレビで90歳を超えた老人が実際に八重さんの講演を聞いたと言っていました。凛とした幕末を生きた女性であったと話しておられました。うらやましいですね。

  • 知り合いからもらった本。
    自分では選ばないとは思うが、読み始めたら面白かった。
    こんな女性が幕末にいたとは知りませんでした。不勉強。
    確かに綾瀬はるかの大河ドラマのイメージとは実際は違いそう。

    大変な戦況を乗り越えて、全く違うキリスト教を学んだり、看護婦として従軍したり、凄い人です。戦後の話は他で読んでみたい。

    会津藩の最後の話は白虎隊の話くらいしか知らなかったけれど、
    城内での出来事はひどい話だなあと思った。戦争は結局弱い人が犠牲になってしまうものなんだな。

  • ならぬものはならぬ。本当の新島八重はこんな感じ。 綾瀬はるか、とはちょっとだけ違いますが、男気のある女性。 戊辰戦争といえば、トムクルーズのTHe Last Samuraiのモデルとなった時代。 会津藩が官軍に敗れて降伏するまでの籠城シーンは壮絶です。大河ドラマが楽しみです。

  • 読了。龍馬も海舟も薩長も皇女和宮も桜田門外も新撰組も池田屋事件も黒船も阿部正弘も徳川慶嘉も  縦糸も横糸も絡まりあって ようわからん幕末が 「ああそうゆうこと・・・」って繋がった。だけど覚えきらない (´_`。)グスン

  • 新島襄との結婚、襄 没後の八重の生活を
    知りたかったのですが
    それは最後の15ページほどに
    端折って書かれているだけで
    本の半分は幕末の歴史
    残りがやっと八重の20代までの様子
    と ちょっと残念でした。

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