二十世紀から出てきたところだけれども、なんだか似たような気分

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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860112028

感想・レビュー・書評

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  •  なんと30年以上も続いている本の雑誌のコラム。
     SF作家・評論家として有名だが、本業が広告ディレクター(のえらいひと)だと知ったのは割と最近。当然SFの話が多いので以前からよく読んでいた気はする。いわゆるオタク目線ではない、また明快な論旨で示唆に富んだコラムである。SFに限らず、誰もあまり目を向けないB級ジャンルフィクションを読む喜びをこれだけきちんと書いている人はおそらく多くはない。
     ただピックアップされた本書では、様々な鋭い指摘がところどころあらわれては、その輪郭をなぞっただけで終わる感じがあってもどかしい。まあもともとがそういう感じの連載である気もするが。これまでの年間SFベストはやっぱり載せて欲しかったなあ。残念。

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著者プロフィール

鏡明(かがみ・あきら)
1948年山形県に生まれる。早稲田大学第一文学部卒。1971年電通入社。広告ディレクターとして様々なCMを送り出すため世界各地を飛び回る会社員生活の傍ら、評論家、作家、翻訳家として精力的に活躍。世界三大広告賞と呼ばれる「カンヌライオン」「クリオ」「ワン・ショウ」を始め、受賞多数。2012年、アジア太平洋広告祭で「ロータス・レジェンド」として表彰、2013年には第33回東京広告協会白川忍賞を受賞している。
著書─『不死を狩る者』『不確定世界の探偵物語』『二十世紀から出てきたところだけれども、なんだか似たような気分』。
訳書─A・メリット『蜃気楼の戦士』、ロバート・E・ハワード『風雲児コナン』、ピーター・S・ビーグル『最後のユニコーン』、『ドアーズ詩集』など。

「2019年 『ずっとこの雑誌のことを書こうと思っていた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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