- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784860294519
感想・レビュー・書評
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金子兜太の書いたものだからと、手に取ってみた一冊。
「私たちはきちんと310万人の日本人が亡くなった15年戦争についての体験を聞かなければならない」と誰かに言われた時、神妙にうなづいて聞いていたとしても、何となく「ハイソウデスネ」という何というか「辛気臭い話はイヤダナ」という気持ちが付き纏っていたその話題。
きちんと聞いてしまった。私まで繋がってきた命について、震えがくるくらいには、感じ入ってしまった。
戦争には、反対します。
「世界平和度指数」によると、2022年に世界全体で紛争によって死亡した人の数は約23万8000人だそうだ。
政府を批判しても生爪を剥がされないということ。
空襲のこない自宅。
夫が徴兵されないで帰宅するということ。
原爆の熱風で吹き飛ばされていない自分。
今、鳥肌がたつということ。耳の奥まで心臓になったように鳴っているということ。
それには感謝するしかない。
『海に青雲生き死に言わず生きんとのみ』
そうだ、生きんとのみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
H30/4/21
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体験者の貴重な話。耳を傾けるべきものがここにある。
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旧制水戸高から東京帝大、日銀から海軍主計中尉としてトラック島へ
多くの仲間、部下を死なせた極限の戦場体験を通して
現代日本の政治状況に警鐘を鳴らす
許 ア
さ ベ
な 政
い 治
を
国会周辺をうめつくしたこのプラカードは
ことし96歳になる著者が澤地久枝に頼まれて揮毫したもの