おざなり君

著者 :
  • ロッキング・オン
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  • (7)
本棚登録 : 678
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860521097

作品紹介・あらすじ

『CUT』にて3年間にわたり連載された、奇才・浅野いにおが描く衝撃の問題作『おざなり君』、多くのリクエストにお応えし、このたびついに単行本になります!
なんとオールカラー、そして60ページ以上の描き下ろし!
浅野いにお自身をして、「俺が本当に描きたかったのはこれです」と語る、ファン必読の一冊!

感想・レビュー・書評

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  • みんなの感想を読むに、浅野節が出ている作品らしい。
    正直訳がわからなかったが、時間をあけてもう少し読んでみたい。

  • 8話まで、ほんと単なるギャグマンガ。
    「え?これがいにお作品?」と思ったりもしたのですが、
    ペリー浦賀の回想が出てきたあたりから、最後までロックンロールがテーマ。

    ロックで、世界平和を掲げつつ、マイノリティとして社会に牙をむくペリー浦賀とそのバンド。
    浦賀は夭折し、やぶさかは、普通の企業の歯車となるが、
    おなじ会社のおざなり君は、ペリー浦賀とロックのとりこだった。

    自分の忘れていたものを取り戻すため、おざなり君とやぶさかは福岡に。

    良くも悪くも「変わってしまった」世界をあとに、
    二人が行うギターセッションこそ最大の見せ場。

  • ジョー・ストラマーが言っていた、「音楽で世界は変えられないけど、音楽を聴いた人が世界を変えるんだ」。ずっと、大好きな言葉で、最近は横山健も同じ事を言っていた。それが音楽の、ロックの役割だと信じている。
    私自身、大好きな音楽の持つメッセージを解釈して、行動する事で私の「今」が作られてきた。
    しかし、本作を読んで音楽の持つメッセージを軽い気持ちで上辺だけすくって行動したところでそれは、ロックでも何でもないんだって事に改めて気付かされた。

  • 序盤は、おざなり君とやぶさか部長のシュールな不条理ギャグマンガであったのは確かなのですが、やぶさか部長が過去を語りだし、また、自分の感情に気づきだしたころから雰囲気が変わってきます。
    失われてしまったロックンロールへの郷愁、現状の日本へのやり場のない怒りetc.
    やぶさか部長とおざなり君のセッション、こんなに音が聴こえてきそうな演奏シーンは他にはあまり知らないです。
    同様にラストシーンも鳥肌もので、痺れます。
    あとは、やぶさや部長のストレートすぎる愛情表現が笑えます。

  • う~ん・・・。
    「おざなり君」だけだったら、評価下がっていたかも。描き下ろしの「おざなり君EXTREME」と合わさってひとつの作品として見れる気がする。
    原作:田原成貴・漫画:土田世紀の「ありゃ馬こりゃ馬」みたいな感じて、前半はキャラの面白さを引き出して、後半はキャラの内面に迫っていくような形で展開しています。

    絵だけ評価するなら、しりあがり寿チックで好きなら読めますけど、「おやすみプンプン」を読んだことがない浅野いにおファンが読んだら、ちょっとがっかりするかも。

  • いにお、どうしちゃったの?的な内容でした

    これがおもしろいのか…これが評価されるのか…
    これが初版品切れで、これが増刷即決定なのか…

    分からないものですね

    いにおの世界観は独特で、奇天烈ですわ


    作品全部買ってるので迷わず即購入しましたが、ロキノンな内容に
    付いて行くのがやっとでした
    でも読んでて思ったが、これロックとホモって関係付けられそうな展開
    だよね……いいのかしら

    リアルタイムで読んで無かったけど、とにかくいにおワールドでした

    ロックは全く伝わらなかったw

  • 最初のほうはただ、おざなり君が部長を殴るだけの、4コマ漫画みたいな話だったのに、後半に進むにしたがって、極上のロックマンガへと進化して行った感じです。

    ペリー浦賀の横顔に、カート・コバーンの面影を見ました。

  • 最初意味わからんすぎたけど読んでるうちにまさかの部長?のおざなりくんへの気持ちを知ってから急に面白くなって、応援したくなった
    結局どういうことかはわからんけどなんかエモー

  • やっと読めた。他の作品を読んだことなくてこれから読み始めても浅野いにおヤバいな好きってなるはず。テイストは違っても根底の部分は浅野節が随所に見られる良作でした。

  • 浅野いにお氏の作品『おざなり君(2012)』を読了。  この作品は、ずっと読めてない作品だったのです。 いざ、読んでみたら・・・すげー、世界観だったw でも、ラストの描写を読んだら・・ 面白かった。

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著者プロフィール

1980年生まれ、漫画家。1998年、デビュー。日本の青年誌漫画を牽引してきた作家のひとり。主な作品に、『ソラニン』『おやすみプンプン』『うみべの女の子』『零落』など多数。『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』を連載中。

「2019年 『漫画家入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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