天気と気象についてわかっていることいないこと (BERET SCIENCE)

  • ベレ出版
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本棚登録 : 173
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784860643515

作品紹介・あらすじ

「天気予報が当たらない」って思っている人、いませんか? これだけ科学が発展しているのに、なぜ当たらないのだろうと、疑問に感じている人は、ぜひ本書をお読みください。<br>本書は、気象学の分野で注目されている7つのトピックをとりあげ、それぞれの基本的なしくみや概念を解説し、最新の研究(気象学のフロンティア)を紹介します。気象学の最前線で活躍する研究者たちが、気象のおもしろさ、不思議さをお伝えします。ようこそ、そらの研究室へ!

感想・レビュー・書評

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  • 地学というのは、教えていない高校もあるほど教員不足のようで、それは受験できる学校が少ないからで、だから選択する学生も少なくて、の悪循環なのか? この本は、そんなことを憂いたであろう若手気象研究者による、気象への誘い。各著者の、気象愛的コラムにそれがあらわれています。
    タイトルほどには、これはわかっています、これはわかっていません、みたいなシンプルな表現ではありませんが、いまで当たり前、とされていることも、かつての研究の成果に他なりません。観測とシミュレーション、そしてさまざまな方面から切って見ること。なんにでも言えることかもしれませんが、気象はことに生活に密接なだけに、その裏側にも興味があって、それになかなか答えてくれる本。

    • motesakuさん
      率直なフィードバックありがとうございます!(・∀・)

      第5章執筆担当のモテサクこと茂木耕作です。

      研究の最先端も扱ったのでシンプルに仕切...
      率直なフィードバックありがとうございます!(・∀・)

      第5章執筆担当のモテサクこと茂木耕作です。

      研究の最先端も扱ったのでシンプルに仕切れなかったところもありましたが、研究者の生き様や活動に込めるエネルギーから”裏側”を感じて頂けたならば幸いです。
      2013/08/20
    • sazukaさん
      著者さんからご丁寧なコメントありがとうございます。

      僕自身にとっては、読書は情報を得ること以上に、エンターテインメントだと思っていますので...
      著者さんからご丁寧なコメントありがとうございます。

      僕自身にとっては、読書は情報を得ること以上に、エンターテインメントだと思っていますので、著者さんのひととなりや、著述に至る背景はとても大事に思います。

      そういう視点からの勝手な感想につき、お役には立たないかもしれませんが、とても楽しませていただきました。ありがとうございます。
      2013/08/20
  • 気鋭の若手研究者による現代気象学研究の最前線の紹介(但し2013年発行(^^;)
    それぞれの研究が分かりやすく説明されていて、とても面白かった。このところ注目の線状降水帯は、ここが始まりだったのかな?
    特に面白いのが、筆者ごとの研究トピックが書かれている「コラム」。台風の眼の中に入ることができた場面は、その時の感動と興奮が伝わってくる。

  • サイエンス

  • 共著ゆえ難易度にばらつきがあるのは仕方ない。普通の入門書と違い最先端の研究や研究者のエピソードに触れられるのが良い。

  • 【展示用コメント】
     天気についての話をしよう

    【北大蔵書目録へのリンク】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2001580368&key=B151608129324569&start=1&srmode=0&srmode=0#

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB12143527?caller=xc-search

  • 研究者本。わかりやすさと最新情報、専門性を両立させた意欲作。入門ではなく、専門をわかりやすく解説した、という意味でおすすめできる。

  • 高校1年生の時の担任の先生の専門は地学だった。
    地学がこんなに面白いと知っていたら、当初の目的が消えたときに、私はきっと地学か気象の世界を目指していただろうなぁ。

    と、幸運にして地球、気象の面白さに気づいた研究者たちが、温帯低気圧、台風、竜巻、ゲリラ豪雨...と、自分の専門分野について、平易に解説してくれる気象学の入門書。
    天気予報が気になるすべての素人のための、とっても素敵な入門書。
    すでに入門書を読み終えた、素人気象好きにとっては、なんでこの道を選ばなかったのかと悔しくなることうけあい。

    正しく基礎的な知識は、異常事態が起きた時に正しい道を選択するためのヒントとなると思います。だから、気象、環境等に興味のあるすべての方にお勧めの書籍です。

  • 最近読んだ一連の気象関係の本の中では、他書の理解に役立った。
    わかったようなわからないような、以前に読んだことがあるようなないような。読んでは忘れ、また読んで忘れて。自分の知識体系を象徴する読書。

    • motesakuさん
      手にとってくださり,ありがとうございます(・∀・)
      他書の理解に少しでもお役立ていただけたならば幸いです.
      わかりそうで分からないところを振...
      手にとってくださり,ありがとうございます(・∀・)
      他書の理解に少しでもお役立ていただけたならば幸いです.
      わかりそうで分からないところを振り回されながら楽しんでいるのが研究者という職なのかもしれません.
      2013/09/18
  • 温帯低気圧、台風、竜巻、集中豪雨など最近世の中を騒がせている気象変化についての科学者の研究状況がわかりやすく解説されている。私的には、水循環の解析に水の同位体を使うという発想に目から鱗だった。異常気象というけれど、実のところ人間の定義した「常」が間違っているのかもしれないな。

    • motesakuさん
      はじめまして!第5章執筆担当のもてきこうさく:モテサクです(・∀・)

      ステキなレビューを書いて下さり、心から感謝します。

      水循環の章、僕...
      はじめまして!第5章執筆担当のもてきこうさく:モテサクです(・∀・)

      ステキなレビューを書いて下さり、心から感謝します。

      水循環の章、僕も原稿チェックのときから、本当に面白くて大好きな内容です。

      異常気象、という点にも、何かご自身の中での問いかけを生むきっかけとしてもらえたら嬉しいです。

      本書は、各章ともお互いに成長し続ける本を目指しているので、こうしたフィードバックはなによりもありがたいものです。

      本書の成長の一環として、派生したさまざまなチャンネルでの発信を下記で行っていますので、ご興味があれば、引き続きお楽しみ頂けたら幸いです。

      茂木耕作

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      2013/09/27
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著者プロフィール

横浜国立大学教育学部 准教授

「2019年 『ニュース・天気予報がよくわかる気象キーワード事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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