伊藤若冲 動植綵絵 ArT RANDOM CLASSICS

著者 :
  • ビー・エヌ・エヌ新社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (47ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861001659

感想・レビュー・書評

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  • 大阪市立美術館に「ボストン美術館 日本美術の至宝」展を見に行った。目玉である曽我蕭白の龍はさすがの迫力。蕭白は他にも見応えのあるものが出ていてとても良かった。

    が、私が釘付けになったのは伊藤若冲の「鸚鵡圖」。なんて美しいんだろう! 羽はよく見ると金と白で描かれていて、何とも言えない繊細さをたたえている。鮮やかな彩色の止まり木はまるでデザイン画を見るよう。

    警備の人が不審に思うかも、と心配になるくらい、食い入るように長時間見てしまった。ほ、ほしい! この絵欲しいよー。美術展を見に行ってそこにあるものが欲しくなったのは初めてだ。

    ムラムラとわき起こる気持ちを、その後寄ったジュンク堂で画集を買って、どうどうと宥める。これは前から欲しかった一冊で、ごちゃごちゃした説明などが一切なく、非常にシャープでかっこいい画集なのだ。数万円もするものは別として、このクラスではピカイチだと思う。「アートディレクション:都築響一」とあるのを見て、なるほど~と納得。

    「動植綵絵」全三十幅をほれぼれと眺めて時間を忘れる。いつか東京の三の丸収蔵館でこれを全部間近で見るのが夢なんだよね。

  • 題名のとおり、動物や植物の絵が見れます。
    大きさがあるので見応えありますし、絵が載っているページは黒地を背景にしていてなかなかにお洒落です。
    伊藤若冲の素晴らしい才能を楽しむ画集です。

  • 展覧会図録に関して、便宜上この本で代用させます。すごいんだ、これは。これが一堂に会した様は、想像を絶するのだ。とはいえ、相国寺には行きそびれた。現在、これらをまとめて所蔵しているのは皇室宮内庁。やっぱり一度にまとめて観てみたい。というわけで、駆け込みだけれども国博に駆け込んだ。すごかった。想像どおりに(?)想像を超えていた、軸そのものの大きさもまた。目を瞠った。だけど。その後で、北斎の肉筆「西瓜」に、やられた。たった1枚の軸に。「画狂老人 齡八十」だって!こんなところ(宮内庁)にあったんだ。半分に切った西瓜の断面にかけられている晒の布が、果汁で湿っている、絵、なのに、それがわかる、濡れている。若冲は、すごいです、間違いなく。私はそれだけで満足です。ただ、北斎は1枚でそれを凌駕した(私だけかもしれないが)、参った。それから、円山応挙、狩野永徳、…、「ホンモノ」をちゃんと観ている人には「ニセモノ」はすぐにわかるだろうなぁ、と門外漢の私にも、それは感じられました。追記。この表紙イメージに出ている魚介たちも面白かったけれど(ハンマーヘッドシャークもダツも居る!)、若冲はやっぱり、鳥。ついでながら、別な場所で北斎の肉筆「鮎」をみたこともあります。そこには「水」が見えました。間違いなく、鮎が水の中を泳いでいる。何も描かれてはいない(はずな)のに水が見える、どういうこと?

  • 正真正銘の「画集」<br>
    絵の説明がいちいちついてないので、黒地を背景にしたページいっぱいにひろがる若冲の世界にのめりこめる。

  • 異常なまでの描き込みに圧倒。そして美しさに酔いしれます。全然飽きない本。

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著者プロフィール

1716年京都の青物問屋に生まれる。通称「若冲」と呼ばれており、若冲の号はこれから起こったといわれている。狩野派・琳派・宗元緒家を学び、独自の画風を極める。その作品は個性的で人物・山水・草花・花鳥等を巧みに描き、殊に鳥の図の作品が多い。

「2022年 『若冲の花カレンダー 2023年版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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