融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

著者 :
  • ビー・エヌ・エヌ新社
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感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861009389

感想・レビュー・書評

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  • 自己帰属感という概念が興味深かった。
    日頃から感じているであろう概念ではあるが、それを腑に落ちる形で表現・説明されているのが良かった。

    ただ、自己帰属感そのものはデザインそのものもそうだがユーザーの慣れの問題のように思えて仕方がない。
    多くの人に素早く違和感なく慣れさせることを目指せばいいのだろうか。
    この本では情報を取り扱うことを前提に考えている。
    だから、そういった部分を掘り下げて言語化することで、情報を扱うデザインのコンセプトを打ち立てた、ということだろうか。

    自分はデザイナーではないので、自己帰属感を出すにはどうするかという部分よりも下記が面白かった。
    『生命感は、自己帰属しない動きの中に宿る』
    昨今ではAIという言葉が乱立しているが、人々が思い描く人工知能の"人間らしさ"はこういった所から来るんだろうと思った。

  • Macの設計には心理学者が関わっていた。
    そうか!私と同じように知覚や認知心理を学んだ人の活躍の場が、テクノロジーやデザインのフィールドにあったのだ。

    道具を使っていると利用者に感じさせない没入感は、UIやUXを考える際に大事な部分だと思う。例えばサクサクやヌルヌルといったデバイスの動きも、その一部である。

    今の時代、対象が「物、情報」等と区別せず、トータルで体験世界を自由に設計するぞ!と言うのが融けるデザインの本質だと感じた。

  • デザインとは何かという概念や根本的に必要な理論を理解出来ました。その上で今後のデザインに必要な考えが記載されており2015年の著書ですが2021年でも通用します。
    ただし、終盤に記載されているとおり考え続ける領域である為、実務への落とし込みは難しいです。
    いわゆるグラフィックデザインの技や手法について語られている本ではないので、読んだ後に各々の課題に合わせて何を検討すべきか考える必要があります。

  • スマホ時代のデザインを述べている面白い本

  • インターフェースについて。前々から少し興味はあったが、アマチュアすぎてどれに手を出せばいいのか途方にくれていたところこの本を知った。自分にはちょっと難しかったが、iPhoneはなぜ優れた設計になっているのかなど言語化できていなかったことが、解消できた部分もあった気がする。

  • テクノロジーの利用により、より柔軟なUIの実現が可能となってきている。
    一方で、スキューモフィズムからフラットデザインに転換されてきていることから、ユーザーは日々利用するアプリやサービスでは、シンプルでわかりやすいデザインを望むのかもしれない

  • 少し未来のインターフェースデザインを考えるヒントとして読んだ。自己帰属感〜自己拡張としてのインターフェース、人の理解と行動を介さずに情報とモノが直接繋がった道具、人の空き時間や活動を起点としたインタラクションなど。深澤直人「デザインの輪郭」を併せて読むことで理解が深まった。

  • インターフェースに関するデザインを多面的に考察。正直ちょっと難しい。

  • 覚えてない。

  • 今日のユーザーインターフェースを語るには必読の書。デザイナではない人にこそ読んでほしいと感じました。

著者プロフィール

明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科准教授。
インタラクションデザイン業界の貴公子。『融けるデザイン』著者。根っからのシャイであるにもかかわらず、その洗練されたデザインの世界観に魅了される人々は後を絶たず、カリスマとして祀り上げられてしまう日々に困惑している。最高にモテフラグが立っているのに、本人には全く自覚がないのが彼らしい。
Twitter : @100kw
Webdite : http://www.persistent.org/

「2016年 『消極性デザイン宣言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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