- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861345067
感想・レビュー・書評
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どうしてこの人の作品はこんなに切なくなるんだろう。文体は口語混じりで軽いにも関わらず不思議な雰囲気も纏う作家さん。
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読みやすい文章だったし、一人称で書くことのメリットをみごとに引き出してた。一人称の書き方も良いなあと思わせてくれた。
この物語で乗り越えるべき最大の難関、ハッピーエンドを迎えるために克服すべきものが「主人公自身の頑固さ、“ふつう”という価値観、思い込み」などだからかも。
攻キャラは嫉妬とか子供っぽいところもあったけど(笑)クライマックスで、あえて受に「おまえはどうしたいの?」みたいに受の口から答えを言わせるところなどが大人で、お兄さんっぽくてよかった。
さみしそうでかっこよくて、という雰囲気とかがちゃんと表されてて、攻キャラの魅力が伝わってきた。
なぜ受が攻に惹かれたのかもよくわかった。
サイト小説家上がりというのは、構成の立て方などから滲み出てる。でもそれが悪い方向でなく、良い方向に表れてる。
印象的な言葉づかいがときどきあって、上手くて、光る。
詩的な言葉のなかには思わずメモしたくなるような、感動を覚えるものもあった。
あえて要望を言うなら、もう少しエロが生々しくてもいいかも。
すべてが綺麗な表現でまとめられてたから、この作者さんの汚いシーンも読んでみたく思ったり。
コバルト出身と知り、ああーなんとなくそんな感じする作風だ、とも感じた。
何度も読みたくなる一冊。
じっくり読むほど面白かった。
葛西リカコさんの絵もすばらしい。 -
朝丘さんの作品を読むのは二回目ですが、読みやすく、ダリアさん作品なので甘々でした。くっつくまでのあいだも、(結構くっつくまでが長かった)お互い好きなんだから早く…早く…と思えるくらいイチャイチャしてました。戯れにキスをし過ぎだろ、てツッコミしてしまうくらいには、甘さ80%、切なさ20%で帯で説明されているほど切なくは無かったです。
イラストの葛西さんが素晴らしいお仕事をされてます、攻めの本田さんの色気がたまらないです。
他の出版社さんから出している本も読んでみたいです。 -
うーーん。遊び人攻めとのことだったから手にとってみたけど、予想していたのとだいぶ違った。主人公への気持ちがまるわかりだし、盛り上がりに欠けました。属性目当てで買ったからこの感想だけど、お話としては朝丘さんらしくきらきらしてる可愛いお話でした。
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過去が原因で愛する事ができないけれど、セックスは好きだからセフレがいる遊び人な攻めと攻めの事が好きで好きでたまらない純粋な受けのお話。
透明感たっぷりでキラキラしていて、しっとりふんわり。
不器用な攻めが受けのいじわるするのが可愛くて好き。朝丘さんの話はじんわり胸に染みて優しくなれる。 -
つかみどころのない、そして複数の女性と同時に関係を持つことに
抵抗のない攻めと、星が大好きで純粋すぎるほど純粋な心を持つ受けのお話です。
たぶんこの作者の文章の長所が一番出ている作品ではないでしょうか。
とにかく雰囲気も文章も透明感があって綺麗。
イチャイチャしてるときは読んでるほうも幸せになる。
切ない場面はじわじわと胸がしめつけられていく。
もし作者の作品を一度でも読んだことがあり、
それを少しでも気に入られたのでしたら
この作品もきっと購入して後悔はなさらないはずです。 -
恋愛しないけどセックスは好きだからセフレは作る〜という男は一度地獄に落ちれば…と思いました。でも本田さんは女から執拗に付きまとわれたりするので、まあ…いいかな。
普通に読んでいても本田さんみたいな男に女の人は「もし私のことをすきになってくれたら」みたいな希望をいだきやすいのではないの?わかるわかる!みたいな知ったかな気持ち(わらい
でも往々にしてこういうイケメンはかわいい男の子のものなんだよ…
朝丘さんの話しなのですごく切なくて幸せでHappyなのに私の説明では何も伝わりませんね… -
作者さんの言葉の紡ぎ方のせいか、やわらかい雰囲気でリリカル。切ないトーンで好みの作品です。