- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861346521
作品紹介・あらすじ
妹を守るため、過去に戻り自らを消す決意をしたセージは、神の血を高めるため青の王に抱いて欲しいと告げる。「愛しているふり」をする、それが青の王から出された条件だったが、与えられた束の間の幸せな時間に、彼の記憶から消えてしまうことが怖くなる。さらに、芽生えた王としての自覚に、西方のこの先を見たいと願い始めるセージ。しかし、グリニッジを捕え一度は落ち着いたかに見えた西方だが、ヴェア・アンプワントの生き残りの民の復讐はまだ終わってはいなかった。緑の王として、セージとして、愛する者のために選んだ未来とは-。BL長編ファンタジーの金字塔、ついに完結!!
感想・レビュー・書評
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完結編。壮大なスケールのファンタジーでした。
5人の王の設定がすごくいいですよね。色別でキャラの個性がしっかり認識できる点も、複雑なタイムトリップものを読みこなす上でありがたかったところでした。
王が亡くなるとすぐに、王のしるしが浮き出てきた新たな王が現れ即位するのも面白かったです。
王の女とHすることで不思議な力がパワーアップするのも、青の王とセージの関係に説得力がもたらされて、自然に受け入れることができました。
反乱軍に対して、セージは武力介入せずになんとかしようとがんばります。やさしいセージならそうするだろうと思ってましたが、周囲はいい迷惑でしょうね~
自分も奴隷だったから彼らを守りたい助けたいと思う強い気持ちがあるセージです。
でも、いつの時代にも正論を聞き入れず自分の主張のみをゴリ押しするヤカラはいるわけで…
それでもがんばるセージに、とうとう青の王が動くことになって、例の水路を使って暴動を鎮圧することになります。ウィロウが相変わらず元気でよかった~
ここまでの展開はBL抜きのファンタジーとしても圧巻で、他の作品と比べてもひけを取らない出来なんじゃないかとひっそり絶賛です。
…ただ、BLなのでやっぱり最後はラブラブハッピーエンドがお約束なんですよね。流れで言えば王と王なのに、と思いますが誰が何と言おうと、どっちかが死んじゃったらダメなのです。それでクオリティーが微妙になってもwやっぱり絶対ハピエンでなくちゃ!
それに、ブラコン、シスコン的にはものすごく悲しい真実を突きつけられてしまったので、これくらいの癒しは必要ですよねw
エロ的にはかなり盛りだくさんだったと思うけど、そんなにいやらしくない仕上がり。王の能力を上げるシステムの設定があったからかも。
性別にこだわらない関係性も好印象でした。
ストーリー的にはタイムトリップしまくるので、とにかくややこしかったです。時系列がこんがらがります。そこが醍醐味ですね。何度も読み返せるし、読み返すことで気づかなかった事にはっとしたりという発見がありそうです。 -
もうこの物語が気になりすぎて、まさかの1日で2冊読破。青の王とセージがやっっっと幸せになれて感無量。ホント、最初から一貫してセージのことを守り続ける青の王にキュンが止まらない。何なのこの超一途ないい男は…。なのに心が通じあった後もセージにツンの態度を崩さないとか、本当に青の王にドキドキさせられる。セージに関しては、まあ、とにかく甘っちょろいことを言うし、同じような失敗繰り返すし、青の王に心配かけまくってるのに反省ないし、言いたいことはいっぱいあるんだけど、最終的には愛らしさで許してしまうという。自分の甘さが元で、いっぱい大怪我負ったりしてるので、それなりにしっぺ返しも受けてるからいいのか。
繰り返し言うけれど、この小説は足りてないところがいっぱいあるし、アラを言い出したらきりがない。でも、そんなこと関係なく、人の心を動かす魅力を持った小説であることは間違いない。こんなに夢中になって読んだ小説は久しぶり。著者の今後の作品にも期待。 -
良かった。見事に大団円。最後の巻は国内の反乱をおさめるべく奔走するセージが中心だったけど、ちゃんと妹への愛情や青の王への想いも盛り込んで、壮大な物語にエンドマークをつけたのはすごい。他のキャラクターたちも主人公に上手く絡んでいて、気が抜けたり緊迫したり様々な気持ちを味わうお話だった。web小説の良さである勢いが大半を占めているが、人を惹きつける物語は本来こういうものだと実感させてくれた。もちろんBLとしての萌えもあり。鬼畜属性攻は苦手だったんだけど、いつの間にか青の王推しになっていたという不思議。巷で言われている地雷も大丈夫だったし(グリニッジについてはむしろ萌え)何もかも満足。セージの能力である時間移動については粗を見つけようと思えばボロボロ出るが、それはこの手の話につきものなのでこの際気にしない。余韻もそこそこに放置していた小冊子にも手を伸ばす。マンガや小冊子の発売も決まり、また慌ただしく動きだすこの作品。できるだけ追い続けていきたいと思う。
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お、終わったーーーー!
壮大も壮大!壮大すぎるファンタジーが完結!
2巻で混乱したが3巻ではそれ以上混乱せず無事に読了。
セージの緑の王としての力が試される巻だった。
妹を守るために過去に戻り自らを消す決意をしたセージ。
だが、青の王との束の間の幸せの時間に彼の記憶から消えてしまうのを恐れてしまう。
また緑の王として芽生えた自覚にこの先を見たいとも願い始める。
はっきり言って途中までセージにイライラ。
セージに振り回される周りが気の毒に…
特に青の王…厳しさ傲慢さの中に見せる優しさに涙。
そして最後の最後に気づくセージ…
ハピエンだった?から良かったけどそれまでが色々ありすぎて…
でもでも!本当に面白かった!後半はウルウルしながら読んだ。
5人の王と言う割には青の王と緑の王の事ばかりだったような気がしないでもない^^; -
前回でこんがらがった頭も、それ以上の混乱をひき起さず無事読了。
まー何だ。幸せならそれでいっか。 -
ふわぁぁ終わったぁぁぁw
読み終わりましたが時系列で少々混乱していますw
1巻からずっとセージに一途な青の王。萌えました。
真面目堅物イケメンのシアン様が中盤から滑らかに苦労性のやり手BBAみたいになってて笑えますw
セージが裏切られまくりで読んでるこちらも八方塞がりな気持ちに…。
がしかしシアン様とウィロウが暗くなりがちな展開で体当たりなコントを繰り広げてくれたおかげで最後まで読み終えることができましたw
1巻であれほど大騒ぎしたギル様が空気になってましたがw全体的には文句無しに面白かったです。
その後の話は全サ小冊子で読めるのかな?